いつもの水引講座とは趣が異なる「水引を楽しむ会」でした。
手作りの「金封包み」です。
いわゆるご祝儀袋のことですが
本来は「袋」ではありません。
紙を折って、包んで、水引をかけるもの。
袋にはなっていないのです。
武家の礼法であった折形。
明治から大正時代にかけ
女学校での教科にもなっていた折形と水引。
それは飛騨の女学校でも教えられていました。
今回の「水引を楽しむ会」Part.2チームは趣向をかえて、
折形とその水引に取り組んでいただきました。
紙の種類や格のこと、熨斗のこと
色や数のこと
結び切やもろわな結び、あわび結び、
その結び方
いつもの水引講座と内容が異なることに
ちょっと神妙な顔つきで
真剣に取り組んでくださいました。
私自身、全てのこと解ってるわけではありません。
お伝えできることは全体のほんの僅か。
でも基本の「き」くらいは
わかってくださったのではないでしょうか。
あらためて「結ぶ」ことを問われると
手がぎこちなく、思うように動かないもの。
でも「なぜなのか?」「どうしてそうするのか?」が
わかるだけでも形よく結ぶことができるもの。
「折る、包む、結ぶ」という日本独自の文化。
相手を想う気持ちを形にすること。
キャッシュレス時代とともに
捨てれてしまう文化なのかもしれませんね。
とても寂しいことだと思っています。