正倉院の裛衣香(えび香)を再現する。
正倉院の裛衣香
えび香と読みます。
正倉院には今に伝わる合香があります。
資料が残っていますので、
実際に調合することができます。
上記の書き方は紛らわしいので、少々訂正。 (2025.5.6)
正倉院では奈良時代のえび香の成分に倣い調合したものを
明治時代から防虫目的として用いていたそうですが、
防虫効果ないことが判明し、
今は防虫香として使われていません。
防虫効果を検証した論文や
正倉院について書かれた書籍などに
使用した香原料とその調合割合が残っていますので、
実際に調合してみることができる、というわけです。
防虫効果を検証した論文のことを以前から知っていたので
ずっと ??? だったわけです。
いろんな書籍読み漁り、腑に落ちた次第です。
一日も早く訂正を、と思っておりましたが、
遅くなって申し訳ありません。
といっても、
当時とお香原料の質は異なっていますから
100%香りを再現することは不可能なわけで。
香りは残りませんからね。
100年も、1000年も。
資料にある香原料を使い、
どんな香りかは想像することができるというもの。
とてもシンプルな調合ですが
その香りは重厚感とともに、
洗練された雅な香り、ですね。
今の人には、ウケないかもね。
私はやっぱり好きですけど。
金襴の袋に詰めて、
ミニ置き香なんて、素敵です。
掛け香にしてもいいかも。
使ってる香原料はとても高価なもの。
その辺で市販されてるものとは
ちょっと異なる、贅沢な香袋なのです。