しとしと雨の日のお香作りを愉しむ。-練香編ー

茶香房ひより

2020年10月08日 19:01

しとしと雨降るこんな日は

湿度に香りを乗っけよう~と思いまして、

せっせとお香調合しちゃいます。



「お香、作るんですか?」

「買えばいいじゃん!」

そう言われそうですが、

市販のものはほぼ合成、ケミカル香料ガンガンですのでね、

自分で作ります、簡単ですもん。

(調合の仕方などはちゃんと勉強しないとだめだけどね・・・)



ウサギのう〇ちじゃ~ありません。

練香といいます。

温めて使うお香。

茶道たしなむ方だと知ってるはず (です。)

冬の炉に使うお香です。

まぁ~抹茶と同じで、

宗匠お好みってのを購入されることのほうがほとんどでしょうか。

最近では香合がしつらえてあっても

「中身入ってない」「入れない」なんてこともあるそうで、

お香って今一つ大事にされてないのね、

お香調合にかかわる私としては

とても残念です。

(まっ、そんなもんなんかな…お香って)




今回作るのは「六種の薫物」の「侍従」。

侍従といえば源氏物語の明石御方がまとっていた香り、

「梅枝」の巻で源氏が調合していた、あのお香です。



今回は閑院左大臣と藤原致忠の調合を再現しましょう。

お香原料をちゃんと計って乳鉢に入れたら

ひたすらなじむまで混ぜます。





蜜を入れて、練り練り練り。





古典の調合によく使われる、貝香。

巻貝の蓋の部分、なんです。

これも大事なお香原料。



これだけニオイを嗅ぐと、磯のニオイです(^-^;


炭粉が入りますからね、

正露丸くらいに手で丸めてきますが、

手が真っ黒になります。



でもお香のかおりが手につきますのでね、

とてもいい香りで、

手を洗った後もほのかな香りが持続するから

ちょっとうれしいのです。

しばらく熟成させて、

後日香りを楽しむこととしましょうかね。



あっ、あんまりおもしろくなかったですか。

そりゃすみませんでしたm(__)m












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