練香「黒方」作り。沈香、蘭奢待と織田信長

茶香房ひより

2020年12月20日 17:49

先日開催しました練香作り講座、

六種の薫物「黒方」を作る会。



茶道、煎茶道を嗜んでいらっしゃる方や

歴史などに関心がある方ばかりですから、

だた作るのではなく、

主となる天然香原料「沈香」についても

詳しく説明させていただきました。





沈香を贅沢に使う六種の薫物「黒方」作り。

六種と書いて「むくさ」

薫物と書いて「たきもの」

黒方と書いて「くろぼう」です。

お線香つくりではありません。

黒方は冬のお香とも言われますが

今はお祝いの時などに使われる練香。

今回は閑院左大臣の調合に基づき

調合していただきました。



掌でころころ、ころころ転がして

正露丸より大きめ黒いかな、

まん丸に作ります。




同じくらいの量で作るのですが

参加された方々それぞれ香りが微妙に異なります。

それがまた手作り香の面白さ。


しばらく寝かせて熟成させ、

お正月のころには使えることでしょう。





主原料となる沈香については

なんと今夜のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」

「信長公と蘭奢待」でも注目の的ですから、

沈香、そして正倉院に収められている「蘭奢待」の

その歴史や科学調査の概要などについても

説明させていただきました。




参加された方からも「ラッキ~、楽しみです!」と

うれしい感想いただくことができました。


昨年、天皇陛下御即位記念特別展として開催された

東博の「正倉院の世界」で拝見することができましたが、

そりゃ~写真とは迫力が違います。

ガラスケースの奥に展示されていましたからね

香りはどのようなものかはわかりませんが、

天下人が魅了される「蘭奢待」ですからね。

今夜どのように描写されるのか、

とても楽しみなのです。















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