春の彼岸のための、白檀線香つくり。

茶香房ひより

2021年03月09日 15:54

もうすぐ春のお彼岸。

彼岸の大切な方々に向けて

贅沢な根木白檀のシンプルなお線香を作りましょうか。




白檀、とひとことでいってもいろんな白檀あるもので。

そうはいっても市販品の「白檀線香」と謳ってる多くのものは

白檀は(ほぼ)使われてない。

だって安価な価格では作れない。

香原料の配合比も全然違うし、

形つくる材料も昔からのものとは違うわけでして。

ようはケミカル、合成なんですけどね。

それだけの問題ではなく、

線香の場合は「燃焼」という物理反応も伴うわけです。

お線香をたくさん扱う僧侶の方が喘息を患う、

そんな笑えない話しも本当のことで。

実際、化学物質過敏症の私は市販品は一切使えません。

だって死んじゃうもん。

息できなくて。


まぁ~でもその香りがいいのなら、

それはそれでもいいですけどね。





最近の、本物のお香原料を取り巻く世界的な情勢は

とても大変なことになってるわけで。

そのこと知れば

本物のお香原料でお香製品を作ることが

どれだけ大変なことなのか

わかっていただけるはずなのですが…ね。



この先もっともっと大変な状況になるかもしれない。

でもできるうちは、

いろんな方々に本物の香りを知っていてほしい。

どのくらい先の将来かはわからないけど、

本物の香りを知るなんてこと、

できなくなるかもしれないのだから。





さぁ~香りを確認して、

お線香の形にしていきましょう。




お釈迦様が好きだったとされる、白檀のかおり。

本物の白檀の香りに包まれる。

そう、本物。

そのかおりを知ってる人は

思っているより少ないもの。

どのくらい先の将来かわからないけど、

「白檀という香りがかつて存在していました。

 もう今は絶滅してしまいましたけど…」なんて

笑えない時代が間違いなく訪れる。

もうそんな時代になりつつあることに、

多分みんな気が付いてないけどね。



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