ハーブ「タイム」と香料「麝香」と免疫と。
イブキジャコウソウ(
Thymus quinquecostatus )
シソ科イブキジャコウソウ属
日本原産のタイムです。
伊吹山に多く自生してるタイムです。
タイムというとコモンタイム
(タチジャコウソウ
Thymus vulgaris)のほうが
知られてるかもしれません。
いわゆるキッチンハーブのタイムです。
イブキジャコウソウは這性。
地を這うように生えるタイム。
ジャコウソウを漢字で書くと「麝香草」。
「麝香のようないい香り」というこということですが、
本物の麝香はジャコウジカの香嚢から取れる分泌物。
「ムスク」といったほうがわかりやすいのかな。
実際の香りはめちゃくちゃ不快なニオイ。
ただほんのわずかな量で
香水やお香の香りに深みを持たせる大切な香料。
今ではとても貴重で高価な香料のひとつ。
ムスクの香りとして出回ってるものは合成香料なわけで。
そして、
タイムの学名(属名)「thymus」
これ医学用語で「胸腺」という臓器のこと。
免疫にかかわる臓器です。
免疫細胞のT細胞のTはthymusの頭文字というのは
医学、看護の教育で脱線話として使われる?話し。
(えっ 聞いてない?)
なぜ「thymus」なのかは所説あるのですが、
長くなるからここでは割愛。
タイムは触るとちょっと元気になる香りを放ちます。
タイムにはいろんな品種がありますが、
ちゃんとしたナーセリーで苗を購入したほうがいいかも。
なかなかお目に罹れない品種見つけると
とても嬉しくなっちゃうのですよね~。