夏の暑さに贅沢に、白檀の香りを身にまとう。
ここ最近、一気に気温が上昇し、
かおり、というか、ニオイが原因で、最近体調も今一つ。
私が避けるしかないわけで。
何故かというと、インバウンドの方々のフレグランスですね。
とても強烈です。耐えられない時もあるくらい。
ただ、お国柄とかいろんな要因もあるようで、
さりげなく素敵な香りを「纏っている」フランスのご婦人は
本当に素敵な方でした。
「Bonjour!」のその声のトーンも軽やかで、
そういうお暮しの方なのね~って、
香りは見えないから、そこまで見えてしまうわけです。
香りって本当はとても怖いんですよ、じつは。
そういう話しじゃなくて…
弊店のお香調合体験のメニューのなかで、
なぜか人気の塗香調合。
白檀に龍脳、など、天然のお香原料だけで作る塗香は
自分の好みの香りに作りますから
市販品に戻れない方も多いようです。
リピーターの方も多く、ありがたい限りです。
(ほとんど県外の方ですがね)
調合する塗香もとてもいい香りなのですが、
私は白檀オンリーの塗香がとても好きなのです。
白檀は木。サンダルウッドのことです。
もちろんわが国では育ちません。
植生がとても特殊な植物なため、
ワシントン条約の対象植物ではありませんが、
良質なインドの白檀は、
インド政府によって伐採制限・輸出規制が掛けられています。
とても貴重な香木、香原料なのです。
アロマテラピーの世界でも、
15年ほど前は学名:Santalum albumの精油でしたが、
現在はSantalum austrocaledonicumなど、
他の品種のものを代用として使っています。
これは白檀扇子。
お持ちの方は貴重ですから、どうぞ大事になさってください。
本物の扇子は、10万を切ることはありません。
(今はもっとするかも…)
とても高騰してますから、偽物にはくれぐれもご注意を!
これ、老山白檀の輪切り。
こういうものも入手するのが難しいのが現状。
塗香用の白檀はとても細かい微粉末。
これを掌に乗せて、すりすり。
白檀の甘くて涼しげな香りがほんのりと立ち上がります。
(写真左側にあるのは白檀製の塗香入れです)
白檀の性は、冷。
木も触るととてもひんやりしてます。
(講座では触っていただくこともあります)
アロマテラピーではもともと経験則として
白檀の香りが精神神経系に働きかけることは知られていますが、
最近の研究では、白檀の機能性(抗不安、認知機能に対し)が
科学的に明らかになりつつあります。
お香のかおりは高温多湿のわが国の風土に
とても適した香りでもあるわけですし。
お着物のお召しの時の香りとしても最高ですね。
白檀の塗香、もちろん販売しております。
(1gから。簡易容器も販売しています)
ご入用の方はどうぞお問い合わせ下さいませ。
(価格書かなくてすみません)