お香製品を手作りする_匂い袋編

茶香房ひより

2023年07月15日 17:40

お香を調合する。

ひとことで云ってもイメージは伝わりにくいものでして。

まぁ~ほぼすべての香製品は調合できるわけです。

手作り香水などを作るのとほぼ同じです。



調合の原料となる天然香原料を混ぜ合わせていく。

何を作るかによって、原料の形状は異なります。


今回は、匂い袋。

お土産物屋さんでも買えますけど、

何が使われてるかわかんないんですよね、これが。

合成香料やフレグランスオイルをしみ込ませたものもありますし。

それを「お香」と勘違いしてる人も多いですね。

本物の香りを知る機会があれば、

知っておいたほうがいいと思います。

それを使い続けることは、また別のことです。




白檀や龍脳、丁子など

作りたい香りに合わせて香原料を選び、調合していきます。





その他にも

かっ香、桂皮、大茴香など、

目指す香りに向かって調合します。

因みに、

白檀はサンダルウッド

丁子はクローブ

桂皮はシナモンの仲間

かっ香はパチュリー。

アロマやハーブ好きだったら

必ず聞いたことある植物の名前。

サンダルウッドもクローブもシナモンも

この国ではむか~し、昔から使ってるわけです。

最近日本に入ってきたものではないんですよね、これが。

意外と知られてないことかもしれません。


これらの香原料、

ただ混ぜればいい香りになるわけでなく、

技も必要になってきますけどね。

(体験では香司がアドバイスしながら進めますよ)



目指す香りが出来上がったら

縮緬や金襴などの袋に詰め、形を整え、紐で結びます。

形よく、ふっくらとなるように

結び目も縦結びにならないようにしましょうね。

(体験では香司が結びます)



なんとなく、イメージできました?

香りが伝わらないのが残念です。

本物のお香原料で調合した匂い袋は

ほのかに、そして長く香りが続くものです。

体験される方々から

「市販のものは、買ってすぐは強い香りなんだけど、

 香りが長続きしないんです」 と伺います。

昔ながらの天然香原料だけで作る匂い袋は

香りの持ちが違います。

かばんやバックに入れてとくと、

ハンカチやティッシュ、名刺など、ほんのり香ってきます。

物に香りを移して、そのほのかな香りを楽しむ。

平安時代から伝わる、お香の使い方。

上品な香りをどうぞお楽しみください。


※匂い袋作り体験は常時受け付けております。

  だいたい15分から20分くらい。
 (本格的講座はこれとは異なります)

  電話いただけるとありがたいです。






















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