お香製品を手作りする_匂い袋編
お香を調合する。
ひとことで云ってもイメージは伝わりにくいものでして。
まぁ~ほぼすべての香製品は調合できるわけです。
手作り香水などを作るのとほぼ同じです。
調合の原料となる天然香原料を混ぜ合わせていく。
何を作るかによって、原料の形状は異なります。
今回は、匂い袋。
お土産物屋さんでも買えますけど、
何が使われてるかわかんないんですよね、これが。
合成香料やフレグランスオイルをしみ込ませたものもありますし。
それを「お香」と勘違いしてる人も多いですね。
本物の香りを知る機会があれば、
知っておいたほうがいいと思います。
それを使い続けることは、また別のことです。
白檀や龍脳、丁子など
作りたい香りに合わせて香原料を選び、調合していきます。
その他にも
かっ香、桂皮、大茴香など、
目指す香りに向かって調合します。
因みに、
白檀はサンダルウッド
丁子はクローブ
桂皮はシナモンの仲間
かっ香はパチュリー。
アロマやハーブ好きだったら
必ず聞いたことある植物の名前。
サンダルウッドもクローブもシナモンも
この国ではむか~し、昔から使ってるわけです。
最近日本に入ってきたものではないんですよね、これが。
意外と知られてないことかもしれません。
これらの香原料、
ただ混ぜればいい香りになるわけでなく、
技も必要になってきますけどね。
(体験では香司がアドバイスしながら進めますよ)
目指す香りが出来上がったら
縮緬や金襴などの袋に詰め、形を整え、紐で結びます。
形よく、ふっくらとなるように
結び目も縦結びにならないようにしましょうね。
(体験では香司が結びます)
なんとなく、イメージできました?
香りが伝わらないのが残念です。
本物のお香原料で調合した匂い袋は
ほのかに、そして長く香りが続くものです。
体験される方々から
「市販のものは、買ってすぐは強い香りなんだけど、
香りが長続きしないんです」 と伺います。
昔ながらの天然香原料だけで作る匂い袋は
香りの持ちが違います。
かばんやバックに入れてとくと、
ハンカチやティッシュ、名刺など、ほんのり香ってきます。
物に香りを移して、そのほのかな香りを楽しむ。
平安時代から伝わる、お香の使い方。
上品な香りをどうぞお楽しみください。
※匂い袋作り体験は常時受け付けております。
だいたい15分から20分くらい。
(本格的講座はこれとは異なります)
電話いただけるとありがたいです。