急須の液だれ、蓋からあふれ出るのはなぜ?って話し。

茶香房ひより

2023年08月03日 14:35

日本茶を淹れる道具。

急須のお話しです。



  急須を注ぐとお茶が注ぎ口から液だれして、

  その伝ったお茶で茶色く筋がつく。

  お茶を淹れると、蓋からお茶がお触れ出す。

この現象ってよく起きることだと思います。

「そうなんですよ、必ずなりますもんね」

大概の方がそうおっしゃいますもん。

普通のこと、と思ってる方のほうが多いわけで。


液だれや蓋からあふれ出る現象って、どうして起こるのか?

それはいたって簡単なことで、

それが起こる急須だからそうなるわけです。

「じゃあ、なにか対策ないのですか?」

よく聞かれます。

それはいたって簡単でして、

そういう現象が起こらない

ちゃんとした急須を使えばいいわけです。


急須って、100均でも売ってるし(100円じゃないですが)

まぁ~なんでもいいなら、どこにでも売ってます。

だから、焼き物としてどうなのかなんて

あまり考えることないかもしれません。

しいていえばデザインですかね、選ぶポイントって。

茶碗や皿などと同じって感覚かな。

ろくろや手びねりで、パパパッとできる、

そんな感覚じゃないですかね、普通は。


急須ってとても手間のかかる焼き物です。

ただ粘土で形を作ればそうなるもんじゃない。

胴体、注ぎ口、取っ手、そして蓋。

型でガチャンコして簡単にできる焼き物ではなく、

そこには職人さんの熟練の技があるわけです。


急須って道具なんですよ。

お茶を淹れるのに最も最適な生活道具。

美味しく淹れるためには

やはりいい急須が必要なわけです。


コーヒーや紅茶好きが道具に拘るのと同じですよ。

なんでもいいわけじゃない。


まぁ~最近では

茶殻を捨てるのがめんどくさい、とかいろんな理由で

使わない人も多いのだとか。

まぁ~それはそれでいいですけどね。

きちんと作られた急須って

茶殻捨てるのぅって、そんなに面倒じゃないけどなぁ。

手入れもそんなに難しくないしね。

と、私はそう思うわけです。


※茶香房ひよりは
   常滑焼の平型急須を専門に扱っています。













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