急須を育てる、ということ。

茶香房ひより

2023年12月13日 17:01

茶香房ひよりは日本茶専門店。

茶葉は静岡産の希少品種茶を、

急須は常滑焼の平型急須を専門に扱っています。

現在は喫茶店、日本茶カフェのようなメニュー構成ではなく、

有料テイスティングとして、

ミニ講座形式の呈茶をメインに行っています。

もちろん使用するのは平型急須。

もう10年近く使ってるものから、

使用期間が短いものもありますけどね。

実際に平型急須でどのように淹れるのか、

目の前で見ていただきながら

日本茶のこと、道具や淹れ方のことなど

お話しさせていただいてます。


平型急須、とても価格高い急須です。

「そんな高い急須、使わんわ~!」

まぁ~そうおっしゃらずに…。

価格の高い急須だからこその

楽しみというのもありまして。

『急須を育てる』ということです。

使っているとだんだん色合いの変化が起こるのです。


この2つの急須、同じ時期のものです。



左手前のものは5年近く使用してる窯変。

そして右奥は未使用のもの。

使い込むことにより色合いに深みが増してきます。


こちら5年以上使用のもの。



こちら未使用のもの。

「だから何?」って云われそうですが。

日本茶を美味しく淹れるためには

やはり良質な道具って必要なのです。

「だって割れるじゃん!」

そうおっしゃる方いらっしゃいます。

自分が気に入ったものは丁寧に使うものです。

粗雑に使おうなんて思わない。

その気持ちがお茶の香味にも影響する。

丁寧に、長く使うからこその楽しみ。

『急須を育てる』。

長く使えることって

よく考えればとてもエコなわけです。

そして役目が終われば自然に還る。

なんとも理にかなったことなんですよね。

お気に入りの道具でお茶の時間を愉しむ。

なんとも贅沢な時の使い方なわけです。








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