香木のこと。伽羅とか沈香とか白檀とか…。
昨日は遠方からの馴染みのお客様の
伽羅の練香づくり講座をしておりました。
伽羅、といっても栽培伽羅ですが。
講座では伽羅や沈香の基本的なことを
皆さまにお話しさせていただいてます。
というか、
そもそも伽羅ってどういうもの?
ってことなんですけどね。
お線香で、
沈香や白檀、伽羅の名が付いたものありますが、
それの香りだと勘違いしてる人が多いですけど、
はっきり言って違いますからね。
簡単に云うと
『カニ』と『かにかま』みたいなもんですわ。
この例え、わかります?
『かにかま』はどんなにカニの味に近づけても
『かにかま』な訳です。
『かにかま』を本物のカニと言い張る人はいないはず。
両方わかっているから区別できる。
知らなければ、
違うものを『本物』と思い込んでしまうこともあるわけです。
そもそも香木とは
基本的に『伽羅』『沈香』『白檀』のことを指します。
白檀は樹木です。
芳香成分を蓄えた木。
じゃあ、伽羅や沈香は?
正確に云うと樹木ではないわけです。
沈香樹という木に樹脂が溜まったもの。
今ではとても貴重な香木ですから、
香木を使った線香はとても高価。
安いものではないわけです。
本物の伽羅使ってる線香だったら
数本で〇万円しますけどね。
(よう使わんわ~ってくらい、高価です)
なんて書きだすと、止まらなくなりますからね、
今回はこの辺で。
ということで、
伽羅、沈香、白檀の香りを確認いただきながら
練香を作っていただきました。
練香って?
この正露丸状のものは、れっきとしたお香。
平安貴族が愛用していたお香。
紫式部の『源氏物語』にもよく登場するお香です。
源氏物語で出てくるお香は
お線香じゃありませんからね。
お間違えの無いように。