母の日に白いカーネーションと手作りお線香。
明日は5月12日、母の日なわけです。
もう赤いカーネーションを贈る母はいません。
いつかはそういう時が訪れるものですけどね。
仏さまに届けるのですから、香が一番なわけです。
香は仏さまの供物、お食事ですから。
だからこそ良いものを届けたい、
いい香りを届けてあげたいわけです。
沈香の香り。
一つではありません。
産地や品種などにより香りは異なります。
お香調合を学びだした頃は
キリっとした辛味立つタニが好きでした。
ここ数年甘味が特徴のシャムに凝っています。
シャム沈香と高品質の白檀である老山白檀を贅沢に使い
沈檀線香を調合します。
シンプルに、かついい香りになるように。
天然のお香原料だけで作る、贅沢なお線香。
ある程度纏まったら、試香します。
これでいいのか、調整が必要なのか見極めるわけです。
あとは水を加え、練って線香の形に整えます。
ここ数日いいお天気ですから、一日もすれば完成です。
白い水引のカーネーションを添えて。
手作りのものを喜んでくれる人ではありませんでした。
でも今は仏さま。
本物の香のかおり、わかってくれるでしょう、
あの世でね。
合成香料バリバリの、なんとも云えない香りは
私自身使えません。
化学物質過敏症なので
喘息や頭痛など、健康被害出ますから。
でも、香りは主観的な感覚。
人さまにどうしろ、こうしろと
強要できるものではありませんから。
そうはいっても、
本物の香木などの香り知らずに
合成香料のものを本物と勘違いしてる人が
圧倒的に多いですからね。
本物を知ること、大切なことだと思うわけです。