神社は水、お寺は香で浄めます。

茶香房ひより

2017年09月01日 20:25

神社を参拝するとき、社殿などの脇にある手水舎に向います。

柄釈で水をとり両手を洗うとともに、口もすすぎます。

手と口を漱ぐことで、身と心を浄めます。

最近では、この作法をしらない日本人も多くなりましたけど…。




では、寺院ではどうでしょうか?

近ごろでは、御朱印をいただくため寺院を訪れる、

御朱印ガールが流行しているようですね。


手水舎がある寺院では、もちろん水で浄めますが…


仏教では、塗香で身と心を浄めます。

塗香と書いて「ずこう」と読みます。

塗り香水ではございません。パウダー状のお香です。




仏教寺院での儀式はもちろん

お経をあげる前や写経の時などに身と心を浄めるために用います。




宗派によっても異なりますが、

密教系のお寺さまでは、よく使われているこの「塗香」

高山では飛騨国分寺の本堂入る時、浄めのために置かれていますね。



塗香は他のお香同様に、天然のお香原料で調合します。

白檀、龍脳、丁子、桂皮など、すべて天然香原料です。
(基本的には、ですが…)


左の手掌真ん中に置き、両手ですり合わせ浄めます。

手のぬくもりも合わさって、ほんのりと香りが立ち上がります。

自分自身で調合する、オリジナルの塗香。

最近では和をたしなむ方の、和の上品なフレグランスとしても人気があり、

調合を体験される方々、県外からも来ていただいております。


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