神社は水、お寺は香で浄めます。
神社を参拝するとき、社殿などの脇にある手水舎に向います。
柄釈で水をとり両手を洗うとともに、口もすすぎます。
手と口を漱ぐことで、身と心を浄めます。
最近では、この作法をしらない日本人も多くなりましたけど…。
では、寺院ではどうでしょうか?
近ごろでは、御朱印をいただくため寺院を訪れる、
御朱印ガールが流行しているようですね。
手水舎がある寺院では、もちろん水で浄めますが…
仏教では、塗香で身と心を浄めます。
塗香と書いて「ずこう」と読みます。
塗り香水ではございません。パウダー状のお香です。
仏教寺院での儀式はもちろん
お経をあげる前や写経の時などに身と心を浄めるために用います。
宗派によっても異なりますが、
密教系のお寺さまでは、よく使われているこの「塗香」
高山では飛騨国分寺の本堂入る時、浄めのために置かれていますね。
塗香は他のお香同様に、天然のお香原料で調合します。
白檀、龍脳、丁子、桂皮など、すべて天然香原料です。
(基本的には、ですが…)
左の手掌真ん中に置き、両手ですり合わせ浄めます。
手のぬくもりも合わさって、ほんのりと香りが立ち上がります。
自分自身で調合する、オリジナルの塗香。
最近では和をたしなむ方の、和の上品なフレグランスとしても人気があり、
調合を体験される方々、県外からも来ていただいております。
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