手作りで和の香りを楽しむ、お香調合

茶香房ひより

2017年09月03日 19:39



お香専門店やお土産屋さん。いろんなところで見かける、さまざまなお香製品。

最近の天然お香原料の現状として、ワシントン条約規制品目がいくつもあるため、

本物の天然香原料で作られているお香製品なのか、わからないもの多くなりました。


表示義務がないお香製品。

普段私たちが使っているお香製品は、法律的には雑貨です。

ですので、何が使われているか表記する義務がありません。

天然のみなのか?それとも合成香料なのか?

どうなんでしょうか?と問われても、「わかりません」と答えるしかありません。

(蚊取り線香は、医薬品医療機器等法の防除用医薬部外品ですので、
                       天然、合成関係なく成分表記が必要です)  





自分でお香調合を楽しむということは、その中身も明らかということ。

何を使ったら、どんな香りになるのか?

お香調合は、源氏物語の中に出てくる平安貴族の世界そのものです。

お香の調合を楽しむことは、

じつは、学校では習わない歴史をもう一度学ぶきっかけになったり、

文学に興味を持ったり、日本の文化や伝承を再発見することにも繋がります。




仏教の伝来とともに伝わった、お香の文化。

公家の香と武家の香。

さまざまなお香製品が、時代とともにどのように変化し

そして、現在どのように考えられているのか?

さらに、

現代の「香害」という問題とお香との関連も、どのように考えていくか?

いろんな背景がわかると、さらに面白くなるお香の世界なのです。



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