香害と香りと臭い

茶香房ひより

2017年09月08日 12:34

アロマテラピーの精油やハーブ、お香の原料など、

香りに関わるものを扱っている、茶香房ひより。

化学物質過敏症だから、天然、自然、ナチュラル志向と思われがちですが

天然だから大丈夫というわけではありません。

化学物質過敏症にり患している私にとって、

たとえ天然でも、体調すぐれないときには使えません。

自分の体調や加減しながら、折り合い生活しています。

「天然、自然のものは安全、安心」と思われがちですが、

使い方を誤れば、様々な害を招きます。

アロマテラピーで用いられる精油も同様。

使い方を間違えたら、いろいろ問題を引き起こします。

天然であろが、香りの成分は有機化合物。このことを忘れてはいけません。


Jasminum grandiflora


さて、最近問題になっている「香害」。先月もTVに取り上げられていましたね。

この「香害」として特に問題になっているのが、洗濯で用いる柔軟剤。

日常用いるものであり、だれもが使うものですね。
(私は使いませんが)

近隣から漂う柔軟剤の臭い、コインランドリーの排気口から出てくる臭い。

多くの人が「臭い」「体調が悪くなる」と不快に感じているとのこと。

なかには「仕事を退職」する事例まで出てきました。

にもかかわらず、無くなる気配すら感じられないこの高機能性の芳香剤。



化学物質過敏症のわたしにとっては、命に関わることなのですが

使っている人に「使うな!やめろ!」とは言えません。

だって普通にお店で売られているのですから。



ですから、鼻をつまんで、息を止めて猛ダッシュ!

その場から離れる、極力近づかない。これ鉄則です。




湿度の高い日、雨の日はさらにあの臭さが倍増します。

なぜって?
今どきの高機能芳香剤は、水分に触れると香りが強く出るようになっています。
(汗をかいても、いいかおり~って製品あるでしょう)

なので、街中臭いし、息ができないのです。



あともうひとつの私にとっての「香害」は、

フレグランスを常用している方の臭いです。

とくに、インバウンドの方のフレグランスの強さは想像を絶するものです。

ですので、香りの強い方と接することはできません。



日本は湿度が高い国です。

乾燥しているところであれば、あまり気にならないフレグランスの香りも

湿度に乗っかると、さらに臭いが強くなります。


臭いの強いところからは、まずは逃げるしかない。


これが今のこの国の現状。

なぜならば、香りの感じ方はひとそれぞれ。

ほかの人が感じないようなレベルで反応する人もいれば、

どんなに強くても、何の問題も起こさない人もいるからです。

人の嗅覚は、すぐ麻痺してしまうもの。

同じ香りを使い続けていると、香りの強さが分からなくなってしまうのです。



でもね、

こうやって、苦しんでいる人もいるんだよ~、ってこと
(べつに化学物質過敏症じゃなくてもね)

私だから発信できるのかな、と思っています。


Rosa damascena

それから・・・

最近、飲食関係のおしぼりも

それぞれのお店でお洗濯していらっしゃるのか

柔軟剤バンバンに使っていのが多く

手を拭くと、しばらく臭いが取れません。

何度手を洗っても手が臭いのです。

大事な料理が勿体ないと思うのは私だけでしょうかね・・・。


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