手紙や名刺に香りを移す、文香。
お香と言うと、やはり頭に浮かぶのは「線香」でしょうか。
文香というお香。
お使いになったことありますか?
小さな、紙に包まれたお香製品のひとつです。
刻み、もしくは粉末状の、調合したお香を包んだもの。
手紙を入れる封筒に忍ばせたり、
名刺入れ、札入れなどに入れると
紙に仄かなお香の香りが移ります。
ひよりの文香は一つ一つ手作りです。
お香の調合から紙に包むまですべてが手作業です。
お香は天然のお香原料しか使用しません。
なので、市販品のような香りではありません。
昔ながらの、白檀をベースとした香りに仕上げます。
友禅和紙を使う場合、
買ってきてすぐには使用しません。
友禅和紙特有の染料の臭いが強いからです。
お香の香りが負けてしまいます。
なので、しばらく空気に触れさせて香りを飛ばしてから使用します。
小さな、ちいさなお香ですが、
見えないところにとても手間がかかっているのです。