ハレとかケとかケガレとか、忘れられつつあるしきたりのこと。

茶香房ひより

2017年11月27日 21:17

水引の結びだけでなく、飾り結びにも関わっている茶香房ひより。

匂い袋作り体験をしていただくとき、
ほぼ毎回、必ずため息が出てしまうことがあります。

それは、結べない人が多いこと。




まさかと思われるでしょうが、
体験をされる方の九分九厘が、この結びをしてしまいます。
(信じられないかもしれませんが、事実です。)



はい、これは縦結び。

最近、着物を楽しむ若い方も増えましたが
時々、左前で縦結びなんていう方もちらほら見かけます。
(自分で着たのかどうかは不明)

なぜこれがいけないのか?


真結びは、固くむすばれるだけじゃなく、
コツが解ればスルリと解ける結び。

縦結びは、すぐ解けてしまう結び。
キチンと結ばないといけないところで縦結びすると、
危険なことだってありうる結び。

そして、この国では
縦結びは亡くなられた方の死装束の結び。

日常と非日常を分ける、しきたりのひとつ。

真結びと縦結び、どのように異なるか。
自分でキチンと試してみてね。









関連記事
地域限定品種茶 近藤早生
2025年産の煎茶シーズンとなりました。
高山は旧暦だから。水引の兜飾り。
明日から3月、水引のおひな様を飾りました。
飛騨は旧暦ですが…。水引お雛さまのこと。
もう1月も終わっちゃいますね~。
2024年もあとわずか。ありがとうございました。
Share to Facebook To tweet