医療従事者が必ずしもアロマテラピーの専門家ではないという話。

茶香房ひより

2018年06月21日 12:36

医療従事者。

ひと言でいってもいろんな資格、職業がありますが。


アロマテラピーって、健康にかかわることによく用いられるので

そういった国家資格持っている人間が

アロマテラピーやハーブ療法の専門家だと勘違いしている人いますが…

全く違いますから。






これらの国家資格を取得するカリキュラムに

アロマテラピーやハーブなどのことを学ぶカリキュラムなんか

専門的に組み込まれていませんから。

あったとしても特別授業とか、ほんの総論的なことくらいでしょう。
(実際、友人が通っている鍼灸師学校のカリキュラム聞いて、ホントビックリしましたし…)


医療系の国家資格取得を目的とする大学や短大、専門学校も

ホントに学生は遊んでなんかいられません。

カリキュラムびっしりですし。

大学生♫、なんて浮かれていられませんから。



医療従事者の資格持ちで、アロマテラピーなどに関わっている人は

卒後国家資格を取得したあと、何らかのきっかけで関わった人くらいです。



アロマテラピーやハーブなど、代替、補完療法は

あはき法に関わるものを除いて、すべて民間資格です。


たとえ医療従事者であっても

キチンとしたアロマテラピーを学び、理解している人、全国でどれだけいるんだろう。


最初のきっかけが間違っていれば、

いくら医療の国家資格を持っていても

人を騙すような、マルチ系アロマもどきに関わっている人もいる。

知ったかぶりで、本に書いてあるからということだけで、

知らず知らず危険なことを人に薦めたりする医療従事者もいる。

ましてや、病院でアロマテラピーを取り入れることは

いくつものハードルがあって、

そんなに簡単にできることではありませんから。


医療従事者みんな一律に同じ臨床経験を持っているなんてことはなく、

首都圏、地方都市の大病院や、大学病院から

地方の病院や開業医さんに従事している人、

ペーパー国家資格取得者もいれば(ペーパードライバーと同じですね)

研究や教育部門に従事する人など様々で、

ましてや特殊な現場なんて、

同じ医療従事者でも知らないことだらけなんです。

そして、昔と今では技術も違うし

明らかになってきたこともいっぱいある。




よく、メディカルアロマテラピーなんていう人いますけど、

今の日本の法律の枠組みの中では

メディカルアロマテラピーなんてできませんし、存在しません。


メディカル表記しているのなら

厚生労働省がなんらかのアクション起こしているでしょう。

そんなこと、今現在においてありませんから。



今の日本において

アロマテラピーで用いられる精油は雑貨です。

そして、アロマテラピーの国家資格は存在しません。




精油の原液を飲んだり、それを勧めたり、

なんの知識もないのに原液塗布(とくに広範囲)を勧めたり、

小児や高齢者、妊産婦さんに知識もないのに使わせたり、


わけのわからない世界観で健康を語ることや、

なんでもアロマテラピーやハーブで解決しようなんてすることは

本当に危険なこととであると認識してください。



アロマテラピーに関わる様々な民間資格を並べ立ててる人も同じです。

まず、きちんと自分の身体のことわかっていますか?

あなたは他人の健康に対し、責任持てますか?

人体とはなにか? 命とはなにか?

その正常な構造と機能、キチンと理解していますか?

医師やその分野の専門書を、今は一般の人も手に入れることできますが、

どんなに読んでも、活字だけ追っていては意味ないんです。

キチンと、自分の言葉で理解し説明できますか?

机上の空論になっていませんか?

読み書きできるのなら、リテラシーを持ってください。

人の命に対し、謙虚になってほしいものです。



一気にここまで書いてしまった。

今のアロマテラピーやハーブ療法など、その他健康にかかわる様々な情報、

そして、その情報発信者たちや実践者にたいし

危機感を持っています。


以上が、
医療系国家資格取得者の、アロマテラピー講師の憂鬱でした。


p.s.
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