乞巧奠の水引掛け香飾り。七夕飾りのことです。

茶香房ひより

2018年08月06日 09:22

もうすぐ七夕。

飛騨では旧暦なので、8月ですね。

いろんなところで七夕の行事が行われます。

旧暦の暦では、伝統的七夕は2018年は8月17日(金)だそう。

七夕の飾りというと笹と短冊でしょうか。

笹の枝に色とりどりの短冊にお願い事を書く。

これが一般的でしょうか。

紙の短冊に願い事を書き、飾られるようになったのは江戸時代からといわれています。

歴史的には新しい習慣なのです。



こちらは乞巧奠(きっこうでん)の飾りとして、

梶の葉の水引掛け香飾りにしてみました。



乞巧奠(きっこうでん)とは、奈良時代に中国から伝わった習慣。

平安時代になり日本の棚機津女伝説とが合わさったものとされており、

貴族たちは梶の葉に和歌を書き、

和歌や書、琴や筝、その他手習事の上達を願ったとされています。

この梶の葉が、短冊のルーツなんです。

歌にもある「五色の短冊」というのは、陰陽五行の五色、

すなわち、青、赤、黄、白、黒のことです。

京都 冷泉家に伝わる古式ゆかしい乞巧奠 七夕の行事が有名ですよね。






今回作成した掛け香飾り。

実際の梶の葉(押し葉)と比較すると、この大きさ。

もちろん調合したお香も入っているので、仄かに香るのです。

当然、天然香原料のみですよ。

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