ナードアロマテラピー協会 アドバイザー資格認定校
a piacere(ア・ピアチェーレ)
キラキラ楽しいアロマテラピーの講座は行なっていません。
どちらかというと、
より専門性を高めることを目指す方のための講座を中心におこなっています。、
一昨年、鍼灸師を目指し
地元静岡市の「静岡医療学園専門学校」に入学した、アロマアドバイザーの彼女。
彼女の学校では、カリキュラムにアロマテラピーが組み込まれています。
その彼女からの強い希望と、担当教官のご協力で
鍼灸学科と柔道整復学科の希望者向けに
「医療人のためのアロマ講座」題し、特別講座を開講。
医療の国家資格とアロマテラピーをどう考えるか。
日本におけるアロマテラピーに関わる協会とその考え方の違い。
法律面、現在の医療制度からどう考えるか?
精油のリスク管理についての総論と、
内容が濃すぎて、どうまとめるか迷いましたが
3時間ビッチリ行なってきました。
一年生から3年生まで、年齢もさまざま、
中にはセカンドキャリアとして進学されている方も多く、
驚くことばかりでしたが、
皆さま、真剣に授業に取り組んでくださいました。
その中で、
精油特性を知っていただくため実験も行いました。
精油とはなんなのか? どういう特徴を持っているのか?
3時間という短い時間で知っていただくには、実験が一番。
そして、アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い。
まぁ~、この言葉をどう使うかで、
その方のアロマテラピーに対する専門性の高さが把握できますがね。
学校での様子は写真撮るのを忘れてしまいこちらの写真は再現です。
精油を水(左) 無水エタノール(右)に入れてすぐの状態。
(精油はシナモン・カッシア)
同じく、
精油を乳化剤(左) 植物油(右)に入れてすぐの状態。
水に入れた精油を思いっきり攪拌、
攪拌してすぐの水と無水エタノールでの様子。
乳化剤で乳化させた精油を、お風呂を想定したお湯の中に入れた時
この実験をどのように読み解くのか?
キチンとした精油の知識があれば分かること。
最近、水に入れて精油を飲むという、無謀なことを推奨している
アロマ系ネットワークビジネスの方いらっしゃいますが、
結局、精油を原液で飲んでることになるのですよ。
お醤油も、お料理に使う時は薄めますが
原液のまま飲むことしませんよね。それと同じです。
アロマテラピーで用いる精油は、今の日本では雑貨扱い。
厚生労働省は医薬品としても、食品としても(食品添加物)認めていません。
そして、よく「フランス式のメディカルアロマテラピー」なんていわれますが
フランスで医療でよく使われているわけでもありません。
(海外研修で、その件伺っています)
それに、今の日本では医療に用いることはなかなか難しいもの。
それに、一般の方が「メディカルアロマテラピー」を謳うこと自体、
土台無理が生じるということ。
まずメディカルだ、医療だ、健康管理だ、人の身体を癒したい!なんて思うのなら、
まずは医学部をはじめとする、医療系の大学・専門学校に行くべきです。
人の身体は机上の空論で理解できるものではないからです。
「あなたは人の命に対し責任持てますか?」
このことは、医療従事者であればキチンと教育されていることだと思いますが。
アロマテラピーの検定や資格を取ったからといって、
職業として成立するわけではありません。
民間の資格だからこそ
慎重に、何を学ぶのかをキチンと理解したうえで
アロマテラピーを学び続ける必要があるのです。
ゴールはないんです。