源氏物語の中に登場するお香、練香です。

茶香房ひより

2019年02月27日 15:01



ん???

なんだ? これ?

ウサギのう〇ちではありません。

これもれっきとしたお香。

練香(ねりこう)と云います。

温めて用いるお香です。

練り香水(ねりこうすい)と間違える方がありますが、

練香です。 ねりこうと呼びます。



こちらの写真は、先日飛騨高山まちの体験交流館で行なわれた

六種の薫物のひとつである

春の薫り、「梅花」の練香作りの様子です。



高級な香木として知られている、沈香を贅沢に使う練香作り。

源氏物語の中にも登場しますね。

ん?

線香じゃないの?

そう思ってるでしょ! そこのあなた!

源氏物語の中に登場する香りはお線香じゃないですよ!

多くの日本人がそう思っているようですが…。



香原料をテーマに合わせて調合します。


今回は、梅花。

よく売られてる練香に梅ヶ香というのもありますが

それとは異なる香り、

「梅の香に似たり」と描写される香りです。

源氏物語第三十二帖「梅枝」

「うめえだ」じゃありませんよ、「うめがえ」です。

この中で、紫の上が調合した練香ですね。



蜜と合わせ、掌の上で丸くしていきます。

お香作りしてると分からない方が見たら

なにしてんだろう?という光景です(^_^;)



温めて用いる、練香。

香炉の灰を炭で温めて用いますが

茶香炉なども用いても使用できます。



練香は、茶席の香としても知られているもの。

冬の炉に用いられます。

茶席の場合、

ほとんどが「宗匠御好」のものを購入されると思いますが、

ご自身で、このように季節の香りを作りこともできるんですよ。

お香の調合はとても豊かな時間を愉しめるもの。

買ってくるのもいいですが、

自分だけの香りを愉しむのも、贅沢だと思うわけです。















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