あの~この煎茶、色がないんですけど…。

2021年02月04日
ひよりの日本茶でよく言われる、

水色のこと。

「みずいろ」ではありません。

「すいしょく」と呼びます。

茶碗に注がれたお茶の色のこと。

あの~この煎茶、色がないんですけど…。

この水色を初めてご覧になる方は、

まずギョッとされるようです。

そして心の中で

    色出てないじゃん。

    こんなんで味なんかあるわけないじゃん!

    なんでお湯みたいなもの出すんだよ!

となるそうです(^▽^;)

この水色でしっかりと香味があるんですけどね。


飛騨の方が馴染みある煎茶の水色は、

しっかりと緑色した、

茶碗のそこに細かな茶葉が沈んでたりしますもんね。


この違いは何なのか?

ご存じない方多いものでして。

この写真、

右から左に、一煎、二煎、三煎で淹れたもの。

上の茶碗がひよりの煎茶。

そして下は飛騨で多く見受けられる煎茶。

あの~この煎茶、色がないんですけど…。


使用した茶葉はこんな感じ

こちらがひよりの煎茶
あの~この煎茶、色がないんですけど…。

こちらが飛騨で一般的な煎茶。
あの~この煎茶、色がないんですけど…。


ひよりの煎茶は「普通煎茶」と呼ばれるもの。

一方で、飛騨のものも煎茶ですが、

「深蒸し煎茶」と呼ばれるもの。

あの~この煎茶、色がないんですけど…。

深蒸し煎茶も古くからあると思われがちですが、

じつは歴史はとても浅いもの。

もともとは「フリースタイル茶」という

新しいお茶作りのなかで残ってきて定着したもの。

発祥の地は静岡県の牧之原台地とその周辺といわれますが、

現在は全国の様々な産地で作られています。

普通煎茶より形状が細かいため、

茶漉し網が詰まりやすいですけどね。

茶葉が細かくなるため、

通常茶葉に残ってしまう色素などの微粒子や

その他成分も多少ですが抽出されることとなります。

なので、

深蒸し煎茶は緑色で濁った水色となり、

煎がきかないものです。



ひよりの煎茶は普通煎茶。

そのなかでも

シングルオリジンと呼ばれる

「単一農園、単一品種」のものを

専門に取り扱っている日本茶専門店でもあるのです。

あの~この煎茶、色がないんですけど…。






































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