手作りハーブコーディアルを愉しむ。

2024年04月21日
ハーブと云えば、ハーブティーが一般的でしょうか。

もちろんハーブティーもいいですよね。

私の場合はハーブの機能性を活用しますので、

嗜好品レベルではないため、結構濃いですけどね。


今日はハーブティーではなく、コーディアルです。

ハーブのシロップ、といったほうがわかりやすいかも。

お水や炭酸で割ったり、

ミルクやヨーグルトにかけたり。

お酒で割る方もあるみたいです。

今回はローズヒップとハイビスカスを使ったコーディアル。




ローズヒップはバラの偽果。



ビタミンCやカロチノイドなどを豊富に含みます。

またローズヒップのビタミンCは熱に強いことでも知られてます。

あっ、ローズヒップは酸っぱくないですからね。



ハイビスカスはクエン酸やミネラルなどが豊富で

疲労回復のハーブとしても知られています。



酸味を感じるのは、このハイビスカスです。

ローズヒップとブレンドされたものがよく出回ってますよね。

なのでローズヒップも酸っぱいと勘違いしてる人多いです。

ハイビスカスの酸味をまろやかにして

飲みやすくしてるのがローズヒップなわけです。





はい、約200㏄出来上がりました。

早速炭酸水で割っていただきます。

ほんのり甘酸っぱく、炭酸のシュワシュワーが心地いい。

ミントやレモンバーム、タイムなど

いろんなハーブで作るのも面白い。

フレッシュでもドライでも作れます。

一味違うハーブの活用法、いかがです?
  

ハーブティーを愉しむ。花粉対策ブレンド。

2024年04月01日
今日はとても風が強い日。

最大瞬間風速、14.4m/s

花粉症持ちには辛い日。


私はスギ花粉オンリーの花粉症。

もうヒノキになっちゃってるんですかねぇ、

そんなに辛いと思うことなくなりました。



でも油断大敵ですから。

空気の乾燥で喉がいがいがしますしね。

今年の花粉症対策ブレンドにマロウブルー追加します。

少しとろんとしたハーブティー。

ミントの爽やかさの中にほんのり甘さ感じる、

飲みやすいハーブティーになりました。



ハーブをいろいろアレンジして愉しむ。

もちろん常用するべきでないハーブもありますからね。

きちんと知識持ってハーブを日々の暮らしに活用する。

健康維持のための植物療法。

今の健康状態に必要なハーブティーって

美味しいもんなんですよね。

あっ、これってアロマテラピーの精油にも共通しますね。

穏やかに日々植物と共に暮らす。

一番手軽に取り入れられる植物療法の技。

それがハーブティーの面白さなのです。


  

機能性表示食品とか紅麹とか。トクホ、サプリメントとか。

2024年03月27日
小林製薬の紅麹を使った機能性表示食品の健康被害。

とても大きな問題になっています。

メーカー側の対応も後手後手で、

いろいろ問題になってますから、

まだまだいろんなことが起こりそうです。

厚生労働省、消費者庁、農林水産省と

関係省庁がいろいろ対応に追われている、この問題。



そもそも機能性表示食品とは何か?

トクホとかサプリメントとか

一般消費者にきちんと理解されていないことも問題だし、

この国の規制も海外と比較するととても甘いわけでして。



トクホや機能性表示食品、サプリメントって

そもそも『食品』なんですよ。
(まぁ~トクホに関しては国が審査しますけど)

だから効果効能を厚生労働省が認めてるわけじゃない。

消費者庁の管轄。

そこもちゃんと認識されてないところだと思うし。


こういうものって、そもそも使う必要性があるものなのか?

医薬品のように効果を期待しすぎていないか?

使う側のリテラシーもとても重要になるわけです。

とても難しいことだけどね。

医療従事者でもちゃんと理解できてない人もあるでしょうし。

ひと昔前ですが、国がサプリメントなどの専門家として

NR (栄養情報担当者)の資格制度確立しようとしてましたが

あの「事業仕分け」のときダメになっちゃったしね。

(今は民間の資格になりました)

まぁ~今となってはどうでもいいことですが。

そうはいっても、

ハーブをきちんと学ぶとそこ問われてくるもんでして。

検定レベルだとそうでもないかもしれませんが

私が所属してる日本メディカルハーブ協会だと

そこは必須。

きちんと学ばないといけないところなわけです。


トクホや健康食品などのこと、

きちんと学べるところもあれば、

そうでない協会や団体もあるから注意だけど。

どういう風に情報をキャッチするか?

その情報はどうなのか?

もちろん常日頃から情報のアップデートも大事。


今回のこの問題は

いろんなこと問われてると思うんだよね。

  

循環器トラブルに役立つハーブ&アロマテラピー

2024年03月13日
ハーブ・薬草はお薬ではありませんが

健康に役立つ成分を含んでいます。

穏やかな作用のものもあれば

使い方に気をつけないといけないものもある。
(妊産婦や乳幼児、一部の疾患など)

きちんと学んで安全に使うことが大切なわけです。


今回は心臓、循環器に役立つハーブの話し。



昨日降った雪はとても重かったわけです。

家に帰ってから、独りで除雪。

周りは高齢者ばかりですから、
(私も高齢者だけどさ…)

声なんか掛けられないから

黙々と重い雪を片付けるわけです。


そうなると、当然そりゃそうだよね。

いろいろトラブル抱えているから

心の臓が爆発寸前。

もちろんすぐ薬も飲むけれど、

ハーブティーも大切なアイテムなのです。

心臓が落ち着きますように。



もちろん選んだハーブは

循環器に役立つハーブたち。

ハーブは薬ではありませんけど、

健康に役立てることができるのです。

必要としてるハーブだからね、

やっぱ美味しいわけです。



発作時はハーブよりも

精油のほうが効果的。

それに合う精油ブレンドと

吸入用のインヘラースティック、

常に持ち歩いています。

もちろん薬もちゃんと使ってます。

なんでもかんでも

植物療法で何とかなるものじゃないですからね。

今の自分の健康状態と見極めること、

有効な医療があればそれも使います。

バランスよく取り入れること。

ハーブやアロマテラピーを行う基本なのです。




  

花粉の季節のハーブ&アロマテラピー講座。

2024年03月10日
ここ数日寒い日が続きますが、

これが過ぎれば春、ですよね。

春、暖かくなるといえば、

花粉症の季節です。



だんだん辛くなる花粉の時期。

今回は馴染みの生徒さんからのご希望で、

花粉の季節に役立つ

ハーブとアロマの講座を急遽開催。


まずは花粉症の基本情報と

実際に役立つメディシナルハーブたち、

そして同じく役立つ精油各種の

説明をさせていただきました。



そして実習、お土産は、

自分でブレンドしたハーブティーです。

ぜひ日々の暮らしに役立てて下さいね。


その他のテーマとして

幾つか開催することになってます。

ご希望の方があれば、

どうぞ遠慮なくお問合せ下さいね。

アロマ、ハーブ初心者大丈夫です。

☎:0577ー34ー7533  







  

香木のこと。伽羅とか沈香とか白檀とか…。

2024年02月13日
昨日は遠方からの馴染みのお客様の

伽羅の練香づくり講座をしておりました。

伽羅、といっても栽培伽羅ですが。

講座では伽羅や沈香の基本的なことを

皆さまにお話しさせていただいてます。



というか、

そもそも伽羅ってどういうもの?

ってことなんですけどね。

お線香で、

沈香や白檀、伽羅の名が付いたものありますが、

それの香りだと勘違いしてる人が多いですけど、

はっきり言って違いますからね。

簡単に云うと

『カニ』と『かにかま』みたいなもんですわ。

この例え、わかります?

『かにかま』はどんなにカニの味に近づけても

『かにかま』な訳です。

『かにかま』を本物のカニと言い張る人はいないはず。

両方わかっているから区別できる。

知らなければ、

違うものを『本物』と思い込んでしまうこともあるわけです。






そもそも香木とは

基本的に『伽羅』『沈香』『白檀』のことを指します。

白檀は樹木です。

芳香成分を蓄えた木。

じゃあ、伽羅や沈香は?

正確に云うと樹木ではないわけです。

沈香樹という木に樹脂が溜まったもの。

今ではとても貴重な香木ですから、

香木を使った線香はとても高価。

安いものではないわけです。

本物の伽羅使ってる線香だったら

数本で〇万円しますけどね。
(よう使わんわ~ってくらい、高価です)


なんて書きだすと、止まらなくなりますからね、

今回はこの辺で。


ということで、

伽羅、沈香、白檀の香りを確認いただきながら

練香を作っていただきました。



練香って?

この正露丸状のものは、れっきとしたお香。

平安貴族が愛用していたお香。

紫式部の『源氏物語』にもよく登場するお香です。

源氏物語で出てくるお香は

お線香じゃありませんからね。

お間違えの無いように。

  

ローズヒップ。ハーブティーだけじゃない使い方。

2024年02月10日
ローズヒップというと、

ハーブティーのイメージ強いでしょうか。

どんな味?

たぶん多くの人が「酸っぱいハーブティー」

というイメージでしょうか。

確かにね。

ただ、ローズヒップそのものは

そんなに酸っぱくないですけどね。




これはローズヒップのスープ。

Nyponsoppa(ニーポンソッパ)

スウェーデンでは定番のスープです。

Nyponはローズヒップのこと。

私は加糖のヨーグルトを加えていただきます。

ローズヒップのビタミンCは熱に強いタイプ。

そして旨味も豊富なんです。

スープは理にかなってる、ということなんですよねぇ。



  

薬草だけ?精油だけ?両方使いこなせての植物療法です。

2024年02月06日
昨日の大雪には驚きましたが、

季節は間違いなく動いていて、

最近鼻がぐずぐずし始めました。

花粉症という病名がない頃からの花粉症持ち。

化学物質過敏症ということもあり、

あまり市販のお薬にも頼れない。

まぁ~そういう時はこれに限るわけです。

ハーブですわ。

以前からアロマテラピーにハーブティーを併用してましたが、

ここしばらくはしてなかった。

ということで、

久しぶりの花粉症対策のハーブティーをブレンドします。

(あっ、一応メディシナルハーブも専門にしてます)




以前ブレンドしたハーブとはちょこっと違いますけどね。

今回は5種類。

計量して混ぜ合わせます。

そして試飲。

そうそう、この香り、この味です。

意外と覚えてるもんです。

しばらく使ってみて、評価後に検討してみましょう。




ちゃんとハーブの機能を考えてブレンドしてあります。

ハーブティーは飲みやすさも大切です。

そのこと考えて使ったハーブもあるわけです。




嗜好品としての薄いハーブティーは大嫌いです。

これは目的も持ってブレンドしたメディシナルハーブティー。

淹れる時間もちょっと長いです。

ハーブだけでなく、精油もブレンドします。

こちらは吸入用。

インヘラースティック用いて使います。

精油には精油のメリットありますが、

足りない点も多々あります。

そこをメディシナルハーブで補うわけです。


アロマテラピーの精油だけですか?

薬草、ハーブだけですか?

両方使いこなせての植物療法なのです。





  

日本茶を美味しく淹れる、とは?

2024年01月27日
「日本茶を美味しく淹れるにはどうしたらいいですか?」

「美味しい日本茶の淹れ方、教えてほしいです」

お店に訪れるお客さまに

日本茶の淹れ方について質問されることがあります。




美味しいって、

まず何をもって「美味しい」というのか?

味覚は主観的な感覚。

私が思ってる「美味しい」と

私以外の人が「美味しい」と感じる日本茶って

同じとは限りません。

そもそも、

自分以外の人が言う「美味しい日本茶」って

なんのことを示しているのか?わかんないわけです。


えっ⁈ って思われるかもしれませんが

そういうもんなんです。





でも、美味しい日本茶の淹れ方をよく聞かれます。

「どうやってもうまく淹れられないんですよ…」




では、どんなお茶の葉っぱお使いでしょう?

煎茶ですか?

深蒸し茶ですか?

茎茶? 玉露? 釜炒り茶? 

それとも番茶?

どのような価格帯の茶葉をお使いなのでしょう?

100g おいくらでしょう?

普段使い用ですか?

それとも高級茶ですか?


茶葉といっても

その方がどのような茶葉お使いなのか、わからないわけです。

では、急須はどうでしょう?

最近では急須でお茶淹れることすら知らない人もありますしね。



これは店頭で本当にあった話しですが、

ペットボトルの日本茶で

「玉露入り」とか「抹茶入り」が

高級茶だと思ってた人もありましたからね。


お使いの急須はどのようなものですか?

磁器? 陶器? ガラス製?

それぞれどのような特徴があって、欠点って何でしょう?

金属網ですか?

飛騨の場合、金属網を使う急須が多いかも。

深蒸しが主流ですからね。

では、ちゃんと手入れしてますか?

金属網の内側とかって汚れてません?

けっこう汚れてるもんなんです。

それもお茶の淹れ方に影響します。


急須の本体と蓋ってきちっと合ってますか?

注ぎ口から液だれしませんか?

急須の性能だって影響します。


では淹れるお水、どうですか?

まぁ~日本はほぼ軟水ですからね、

海外のように大きく影響することはありませんが、

じゃあ、淹れる温度はどうでしょう?

考えてます?



まだまだ思い当たりますが、

これぐらいにしときましょうか。






日本茶をきちんと淹れようと思ったら、

まず良質な茶葉を求めることです。

そして、道具として最適な急須を使うこと。

水についてですが、

日本だったら硬度は特に気にすることありませんが、

どの味を狙って淹れるのか?

そうなると

お水の温度と茶葉の量がとても重要になるわけです。


なんだかわかんない話しでした?

ようするに、

良質な茶葉は美味しく淹れるストライクゾーンが広いわけです。

熱湯でも、氷水でも

どんな淹れ方しても、ほほ美味しく淹れられます。

急須使わなくても美味しく淹れられる。

あとは貴方の好みの問題です。


素敵な日本茶の時間をお楽しみくださいませね。














  

今年最初の講座は、伽羅の練香作りから始まりました。

2024年01月11日
はじめに、

この度の地震によりお亡くなりになられた方々に

謹んでお悔やみを申し上げます。

そして地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、安心して過ごせるようになる事を願っております。



2024年、新年を迎えて11日が過ぎました。

新年のご挨拶を。

今年もどうぞよろしくお願いします。




いろんなことが起こったため、

blog、なにも更新しておりませんでした。

でも、なにもしてなかったわけではありません。

今年最初に開催しましたお香調合講座は

超特別編の伽羅の練香作りでした。



今回使用した伽羅、

といっても栽培伽羅ですがね、

伽羅自体が今ではとても貴重な香木です。

伽羅、沈香はワシントン条約付属書IIに記載されており、

簡単に輸出したり、持ち込んだりすることができません。

本当に貴重な香木なのです。

その伽羅の現状や、伽羅・沈香の分類のことなど

少しお話しさせていただきました。



もう何度も古典の練香「六種の薫物」を

調合されてる方々ですから、

もうそれは手慣れた手つきで

手のひらの上で丸薬状に、くるくる丸めていきます。



いつも調合する古典の練香とはまた異なる

馥郁たる香りに仕上がりました。

手は真っ黒になりますけどね、

それもまた楽しいわけです。


伽羅、沈香そのものの香りを聞く体験会も

ただ今計画中。


市販されてる線香の箱に

「伽羅」「沈香」って書いてありますけど、

それ、本物の香りと違いますからね。

とくに安価なものはね。

ちゃんと本物の香り、知っておいたほうがいいですよ、

本当に大事なことなんですけどね、

まっ、どうでもいいことかもしれませんが。