香と結びのお守り。

2024年03月08日
金襴の袋に結びをあしらった

ミニ香袋。

御守り香袋とでも言いましょうか。



古来より

香と結びは、魔除け、お守りとして

とても大切にされてきました。

平安時代の

とくに女性たちにとって

和歌、書、音楽などど並び

香も結びも

教養必須科目のひとつだったっことは

あまり知られていません。

和の文化である、香と結び。

もう忘れられてしまう

文化のひとつなのかもしれません。


  

お香調合体験、常時開催しています。

2024年03月07日
茶香房ひよりでは本格的な講座だけでなく、

初めての方向けの体験講座も

常時開催しています。





何するの?

どんな風に作るの?

お香製品を作るといっても、イメージしにくいもの。

実際に天然のお香原料に触れていただきながら

日本の伝統的な香りについて

体験していただけるようになっています。



匂い袋作り  1,650円

調合済みのもので作るのではなく、

白檀、龍脳、丁子など、

それぞれの原料の香りを確認していtだきながら

調合の体験をしていきます。

縮緬の袋に入れて完成です。




塗香つくり  2,750円


お清めのためのパウダー状のお香です。

最近では和のフレグランスとしてお使いの方もあるとか。

こちらもそれぞれの原料の香りを確認していtだきながら

調合の体験をしていきます。





昨年の夏ごろから始まりました、白檀線香作りです。



白檀線香作り 2,200円

お香の調合はしませんが、

高品質の白檀を用いて線香を作ります。

約10㎝ほどのお線香が30本ほど作ることができます。




どの体験も20~30分ほど。

(複数同時の場合はお時間もう少し伸びます)

とくに予約はありませんが、

お電話などで一度確認いただけるとありがたいです。

電話:0577ー34ー7533 です。


天然香原料のみで作ります。

合成香料は一切使いません。

昔ながらの和の香り

愉しんでいただけたら幸いです。








  

源氏物語と香り。春の練香作り講座開催しています。

2024年03月06日
今年はお天気の急激な変化で、

いつになったら春が来るのか

さっぱりわかんない3月ですが、

せめて香りだけでも春の香をお届け。



今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は

平安時代が舞台となっています。

香りは画面から伝わりませんが、

道長や公家が住まうそのお屋敷には

香のかおりで満ちていたわけです。



六種の薫物 梅花。

源氏物語 第三十二帖 梅枝 で

紫の上がお作りになったのも、梅花。




初めての方でも大丈夫です。

練香作りしてみませんか?

おひとりでも、複数OKです。
(複数の場合は3~4名様まで)


時間: 2時間ほど

講座料: 5,500円(材料費込み)

基本的にご希望の日に行います。

講師不在の時もあるので、お問合せ下さい。

電話:0577ー34ー7533




源氏物語のかおりは線香じゃないですからね。

練香ですからね~。





  

伽羅、沈香の香りを愉しむ(学ぶ)会、無事終了。

2024年02月17日
本日は地元の練香作りのお客さま方と

聞香を愉しむ会となりました。



伽羅、羅国などの

六国五味の香りを学びます。

練香を作る際、沈香をたくさん用いますが、

沈香といってもいろんなものがあるわけです。

繊細な香りですからね、香木の香りは。

聞き比べるのは慣れないととても大変なのですが、

香道ではありませんのでね。

あくまでも学ぶことが目的。

参加されてる方々は

茶道、煎茶道の先生、生徒さん。

何回か試していくうちに

皆さまの豊富な知識と香りが結びついて

いろんな話しに花が咲き始めました。

なので、教わることも多かったわけです、

私としては。



講座終わったあとも

伽羅、沈香の香りを楽しんでます。

今聞いてるのは、真那伽。

「女のうち恨みたるが如し」です。

なんとも凄い表現やなぁ。

  

香木のこと。伽羅とか沈香とか白檀とか…。

2024年02月13日
昨日は遠方からの馴染みのお客様の

伽羅の練香づくり講座をしておりました。

伽羅、といっても栽培伽羅ですが。

講座では伽羅や沈香の基本的なことを

皆さまにお話しさせていただいてます。



というか、

そもそも伽羅ってどういうもの?

ってことなんですけどね。

お線香で、

沈香や白檀、伽羅の名が付いたものありますが、

それの香りだと勘違いしてる人が多いですけど、

はっきり言って違いますからね。

簡単に云うと

『カニ』と『かにかま』みたいなもんですわ。

この例え、わかります?

『かにかま』はどんなにカニの味に近づけても

『かにかま』な訳です。

『かにかま』を本物のカニと言い張る人はいないはず。

両方わかっているから区別できる。

知らなければ、

違うものを『本物』と思い込んでしまうこともあるわけです。






そもそも香木とは

基本的に『伽羅』『沈香』『白檀』のことを指します。

白檀は樹木です。

芳香成分を蓄えた木。

じゃあ、伽羅や沈香は?

正確に云うと樹木ではないわけです。

沈香樹という木に樹脂が溜まったもの。

今ではとても貴重な香木ですから、

香木を使った線香はとても高価。

安いものではないわけです。

本物の伽羅使ってる線香だったら

数本で〇万円しますけどね。
(よう使わんわ~ってくらい、高価です)


なんて書きだすと、止まらなくなりますからね、

今回はこの辺で。


ということで、

伽羅、沈香、白檀の香りを確認いただきながら

練香を作っていただきました。



練香って?

この正露丸状のものは、れっきとしたお香。

平安貴族が愛用していたお香。

紫式部の『源氏物語』にもよく登場するお香です。

源氏物語で出てくるお香は

お線香じゃありませんからね。

お間違えの無いように。

  

今年最初の講座は、伽羅の練香作りから始まりました。

2024年01月11日
はじめに、

この度の地震によりお亡くなりになられた方々に

謹んでお悔やみを申し上げます。

そして地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、安心して過ごせるようになる事を願っております。



2024年、新年を迎えて11日が過ぎました。

新年のご挨拶を。

今年もどうぞよろしくお願いします。




いろんなことが起こったため、

blog、なにも更新しておりませんでした。

でも、なにもしてなかったわけではありません。

今年最初に開催しましたお香調合講座は

超特別編の伽羅の練香作りでした。



今回使用した伽羅、

といっても栽培伽羅ですがね、

伽羅自体が今ではとても貴重な香木です。

伽羅、沈香はワシントン条約付属書IIに記載されており、

簡単に輸出したり、持ち込んだりすることができません。

本当に貴重な香木なのです。

その伽羅の現状や、伽羅・沈香の分類のことなど

少しお話しさせていただきました。



もう何度も古典の練香「六種の薫物」を

調合されてる方々ですから、

もうそれは手慣れた手つきで

手のひらの上で丸薬状に、くるくる丸めていきます。



いつも調合する古典の練香とはまた異なる

馥郁たる香りに仕上がりました。

手は真っ黒になりますけどね、

それもまた楽しいわけです。


伽羅、沈香そのものの香りを聞く体験会も

ただ今計画中。


市販されてる線香の箱に

「伽羅」「沈香」って書いてありますけど、

それ、本物の香りと違いますからね。

とくに安価なものはね。

ちゃんと本物の香り、知っておいたほうがいいですよ、

本当に大事なことなんですけどね、

まっ、どうでもいいことかもしれませんが。





  

薬研(やげん)といったら徳川家康なわけで。

2023年11月29日
11月より始まりました

「日本文化を学ぶ、お屠蘇散作り体験講座」

開催期間はあと一か月となりました。

そりゃそうですよ、

だって元旦の朝に使うものですからね。

年内に準備すること。

なんてったって縁起ものですから。


さて、薬研といったら徳川家康。

NHKの大河ドラマ『どうする家康』に

たびたび登場しています。



ひよりのお屠蘇散作り体験では

この薬研を実際に使います。

ちょっとコツがいりますけどね、



香りが大切な生薬、薬草ですから、

熱で香り成分が飛んでしまわないように、

ゆっくり、ゆっくりと。

今の時代にはそぐわないのかもしれませんが、

本当によくできた道具なんです。

今ではとても珍しい道具になっちゃいましたけど。




この講座、年末までやってます。

空いている日、時間は少なくなりました。

いつも参加いただく方で、

まだのお客様、早めのご予約お願いします。

初めての方で気になる方はご連絡ください。
(詳細をお伝えします)


この講座、日本文化を学ぶ講座です。

生薬を何種類も使いますが、

それぞれの生薬の

効果、効能などを学ぶ講座ではありません。

勘違いなさらないようお願いします。

とはいっても、生薬を扱いますので、

岐阜薬科大学第7代学長で、

名誉教授の水野瑞夫先生の監修のものに

開催しております。

お理解いただきますようお願いします。

  

昨日(10月23日)は旧暦の重陽の節句だったのでした。

2023年10月24日
昨日10月23日は、旧暦の重陽の節句。

五節句のひとつですが、

桃の節句や端午の節句と比べると

あまり知られていない節句。

重陽とは9月9日のこと。

陽の数が二つ重なるので「重陽」。

不要長寿や子孫繁栄を願った節句。

今の暦だと、9月9日はまだまだ暑い夏の頃。

旧暦のほうが菊の花が咲き誇る頃ですもんね。



水引の菊と茱萸の実(グミ)、

そして呉茱萸をいれた茱萸嚢(茱萸袋)を飾ります。



呉茱萸はミカン科。

独特な芳香を放つ生薬のひとつです。

ちょっと癖がありますが、

なぜがクンクンとしたくなる香り。

ミカン科ゆえかもしれません。

茱萸嚢(茱萸袋)は昔から魔除け、お守りとして

使われてきたもの。



八幡さま境内では「菊花展」も開催中。



まだ蕾の状態のものが多いですが、

今週はお天気もいいみたいですし、

これからもっと咲くことでしょう。





散策を兼ねて菊の花の鑑賞なんて

いかがですか?














  

ハーブやアロマテラピーをきちんと学びたい方へお勧めの本。

2023年09月12日
アロマテラピーやメディシナルハーブについて

きちんと学びたい人にお勧めする参考図書というと

いろいろ、たくさんあるのですが、

今回ご紹介するのは

東京薬科大学名誉教授、ナード・アロマテラピー協会の前会長で、

現在は協会の顧問をされている、指田豊先生の本。

専門書から一般向けのものまで、何冊も出版されてますが、

今年8月にBABジャパンから

『身近な「匂いと香り」の植物事典』が出版されました。



指田先生とのご縁はアロマテラピー。

2007年、2009年のナード海外研修ご一緒しましたし、

ナード・アロマテラピー協会のさまざまな研修、

ハーバルノート主催の八ヶ岳植物園の観察会や

NRの講座、薫物屋香楽の講座など、

いろんな講座でお世話になりました。

そして岐阜薬科大学の元学長である水野先生との関係で、

指田先生と何かとお話しする機会にも恵まれました。
(水野先生とは高山でお仕事ご一緒させていただいてました)

ハーブやアロマテラピーをきちんと学びたい人には

ぜひ読んでいただきたいこの本。

専門的知識をとても分かりやすく解説してくださってます。

「植物を知る面白さ、楽しさ」あふれる本なのです。




先生の書籍のページ開いていたら、

「あれっ⁉」 という写真が。

2007年のナード海外研修はサルデーニャ島。

その前に立ち寄ったマルセイユ。

野生のローズマリーやタイム、ヘリクリサム。

そうそう、先生も私も、参加者み~んな、

地面に這って写真撮ったもんなぁ。

本当に大切な思い出のひとつです。



当時は化学物質過敏症発症したばかりの頃。

ほんとは研修大変だったんですけどね。

いろんな方々に迷惑かけたし…

でも、この研修旅行のおかげで

病気があっ​ても「なんとかなる」と思えたし。

この本を読んでいて、

あたり一面の芳香植物の丘と

その時のことを鮮明にを思い出しました。





  

根木白檀線香、定番品に加わりました。

2023年09月10日
茶香房ひよりで販売している、お線香。

メーカー品の扱いは一切なく、

すべて私の手作りです。

もちろん天然香原料のみ。

パッケージも手作りですみません。



いままでは5種類でしたが、

手作り線香の体験を始めた8月より、

限定品の根木白檀線香も販売してました。

試香されたお客さまに好評で、

定番品として販売することになりました。



店に並べるとすぐなくなってしまうので、

現在せっせと作ってます。

長さはすべてミニ寸です(約7㎝)

通常の短寸の半分のサイズです。

老山白檀香:12本入り(太)
  老山白檀のみの線香です。

薫衣草香:15本入り(細)
  粉末のラベンダーをベースに白檀、沈香などを調合。

蒼:12本入り(太)
  かっ香(パチュリー)をベースにした線香。

界:7本入り(太)
  シャム沈香をベースにした線香

空:7本入り(太)
  タニ沈香をベースにした線香


今回定番になった根木白檀線香は細いタイプ。
10本入りです。


価格は全て 1,320円(税込)です。

手作りゆえ、

そんなに数は作れませんが、

本物の香のかおりを知っていただければ幸いです。




  

Posted by 茶香房ひより at 16:28Comments(0)お香調合 お香講座・教室