香害と香りと臭い
アロマテラピーの精油やハーブ、お香の原料など、
香りに関わるものを扱っている、茶香房ひより。
化学物質過敏症だから、天然、自然、ナチュラル志向と思われがちですが
天然だから大丈夫というわけではありません。
化学物質過敏症にり患している私にとって、
たとえ天然でも、体調すぐれないときには使えません。
自分の体調や加減しながら、折り合い生活しています。
「天然、自然のものは安全、安心」と思われがちですが、
使い方を誤れば、様々な害を招きます。
アロマテラピーで用いられる精油も同様。
使い方を間違えたら、いろいろ問題を引き起こします。
天然であろが、香りの成分は有機化合物。このことを忘れてはいけません。
Jasminum grandiflora
さて、最近問題になっている「香害」。先月もTVに取り上げられていましたね。
この「香害」として特に問題になっているのが、洗濯で用いる柔軟剤。
日常用いるものであり、だれもが使うものですね。
(私は使いませんが)
近隣から漂う柔軟剤の臭い、コインランドリーの排気口から出てくる臭い。
多くの人が「臭い」「体調が悪くなる」と不快に感じているとのこと。
なかには「仕事を退職」する事例まで出てきました。
にもかかわらず、無くなる気配すら感じられないこの高機能性の芳香剤。
化学物質過敏症のわたしにとっては、命に関わることなのですが
使っている人に「使うな!やめろ!」とは言えません。
だって普通にお店で売られているのですから。
ですから、鼻をつまんで、息を止めて猛ダッシュ!
その場から離れる、極力近づかない。これ鉄則です。
湿度の高い日、雨の日はさらにあの臭さが倍増します。
なぜって?
今どきの高機能芳香剤は、水分に触れると香りが強く出るようになっています。
(汗をかいても、いいかおり~って製品あるでしょう)
なので、街中臭いし、息ができないのです。
あともうひとつの私にとっての「香害」は、
フレグランスを常用している方の臭いです。
とくに、インバウンドの方のフレグランスの強さは想像を絶するものです。
ですので、香りの強い方と接することはできません。
日本は湿度が高い国です。
乾燥しているところであれば、あまり気にならないフレグランスの香りも
湿度に乗っかると、さらに臭いが強くなります。
臭いの強いところからは、まずは逃げるしかない。
これが今のこの国の現状。
なぜならば、香りの感じ方はひとそれぞれ。
ほかの人が感じないようなレベルで反応する人もいれば、
どんなに強くても、何の問題も起こさない人もいるからです。
人の嗅覚は、すぐ麻痺してしまうもの。
同じ香りを使い続けていると、香りの強さが分からなくなってしまうのです。
でもね、
こうやって、苦しんでいる人もいるんだよ~、ってこと
(べつに化学物質過敏症じゃなくてもね)
私だから発信できるのかな、と思っています。
Rosa damascena
それから・・・
最近、飲食関係のおしぼりも
それぞれのお店でお洗濯していらっしゃるのか
柔軟剤バンバンに使っていのが多く
手を拭くと、しばらく臭いが取れません。
何度手を洗っても手が臭いのです。
大事な料理が勿体ないと思うのは私だけでしょうかね・・・。
2025年産の煎茶シーズンとなりました。
高山は旧暦だから。水引の兜飾り。
明日から3月、水引のおひな様を飾りました。
飛騨は旧暦ですが…。水引お雛さまのこと。
もう1月も終わっちゃいますね~。