メディカルアロマとマルチのアロマ
2017年09月12日
今回は、ナード・アロマテラピー協会認定校講師という立場でなく、
アロマテラピーに長年関わるものとして、常々変だな?と思っていることです。
読んでいて、嫌な思いをする方もあるかと思います。
「何を言ってるんだ、この人間は!」と怒りを覚える方もいると思います。
今まで、このことについてはあまり触れないよう、
「私は私、他人は他人」と思ってきましたが、
最近よく耳にすることなので、言わせていただきます。
「メディカルアロマ」という言葉、よく耳にします。
単に香りを楽しむリラクゼーションとしてではなく、
精油の機能性を活用し、健やかなる健康の維持に生かすことを言ってるのだと思います。
しかし最近この「メディカルアロマ」の名のもとに、さまざまな問題が生じています。
medicalとは「医療の」「医学の」「医療用の」という意味です.
(辞書見れば書いてあります)
日本には、医療に関わるさまざまな関係法規や国家資格が存在します。
私は看護師です。さまざまな臨床に携わってきました。
アロマテラピーを学ぶ中で、「病院のケアにも使えたらいいのに」と思ったことあります。
実際、医師の許可をもらいケアに取り入れることを試したことあります。
あっけなく挫折しましたが…
今、臨床から離れ思うことは、
今の日本の医療制度の中において、「メディカルアロマ」は存在しないと思っています。
病院や医療にかかわる現場でアロマテラピーが普及するには
まず法の整備が必要であり、スタッフの専門教育も必須でしょう。
なにより、患者さんやそのご家族がキチンと理解していないといけないでしょう。
そして精油が医薬品でないとダメ!ということになります。
(だって保険点数取れませんものね。)
フランスでは、精油は医師の指示のもと、
内服や高濃度の塗布などが行われているのは事実です。
でも、すべての医師や病院で積極的に使用されているわけではありません。
使用しているのはごく一部であり、使っていない知らない人のほうが多いと思います。
(このことは、多くのアロマテラピーにかかわる方が勘違いしていると思っています)
また、日本にそのような使い方が紹介されていたとしても、
日本の法律に照らし合わせたときどうなのか?を考える必要があるのです。
私は「フランス式のメディカルアロマ」という表現には、かなり抵抗を感じています。
NARDは確かに、フランスやベルギーの考え方に則しています。
しかし、メディカルではなく「メディシナル medicinal 」だと考えます。
薬効をもった精油を、自分の健康、もしくは家族のためにどのように生かすか?
この視点が大切だと考えます。
精油を使う必要がない時は、使わなくったっていいんです。
アロマテラピーで用いる精油は、雑貨です。
第三者の健康状態をみて、診断、治療まがいの行為をすれば医師法違反、
これを内服したり、人に勧めることは、医薬品医療機器等法違反です。
精油を使うということは、
「自己責任のもと使用する」ということを、常に意識することが大切なのです。
精油には、医薬品原料になるものや毒性や禁忌があるものも存在します。
使い方を誤れば、取り返しのつかないことになりかねません。
「これは食品認可を取っているものだから大丈夫よ~」と思ってるあなた!
食品認可は、医薬品医療機器等法ではありません。
食品衛生法ですよ。食品は、身体に塗ったらダメなんです。
「あら、水に入れて飲むんですもの~、何言ってんの!」と言ってるあなたも危険です。
精油は、水には溶けません。
水に浮いている精油は、原液そのまま口腔あたりから直接身体に吸収されます。
どんなに攪拌しても、混ざりません。
食品のように飲んだりして摂取するものではないのです。
そもそも、なんの目的で水に入れて飲む必要があるのでしょう。
メリットとデメリットをわかったうえでしているのでしょうか?
身体の広範囲に原液ポタポタ、トリートメント。もってのほかです。
精油は不思議なエネルギーや波動に満ちた、素晴らしいものではありません。
有機化合物です。使い方誤れば、何が起こるかわかりません。
「メディカルグレードの精油」も、日本には存在しません。
そもそも本当にメディカルグレードなら、
今頃、厚生労働省が臨床試験などして医薬品にしてるでしょう。
「していない」、ということは、
「メディカルグレード」なんてもの存在していないのですよ。
最後に、
私は、MLM(マルチレベルマーケティング)が大嫌いです。
マルチのアロマテラピーは、本来のアロマテラピーとは全くの別物です。
日本にはさまざまなアロマの協会がありますが、
それらとは異なる、「独自の理論」を展開してること多いのも特徴です。
なによりわからないのは、
なぜ医療従事者の方々がマルチ商法アロマに関わっているのか、
まったく理解できません。
医療、健康のことあまり知らない一般の方であっても、どうかな?と思いますが、
健康や病気、それにかかわる様々な勉強をされている医療の国家資格を持っている方が
かかわるべきことではないと考えてます。
今回のこの内容について、お怒りの方いること承知の上で書かせていただきました。
(いつかは書かなければいけないことだと考えておりましたが)
私はアロマテラピーに関わる医療従事者として
、
危険なマルチ商法アロマに関わっている医療従事者と同じくくりにされたくありません。
今後予定しているアロマテラピー関連の講座や、セミナーの参加(偵察)などにつきまして、
マルチ商法関係者の方の参加は、申し訳ありませんがお断りさせていただきます。
ディストリビューター、 精油を使っているセラピストの方、
マルチ商法のアロマを学んだ方についても同様、
マルチ商法の精油をただ使っているという方の参加も、お断りいたします。
大変申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
マルチ商法のアロマってなに?という方のために
「マルチなアロマ・アロマのマルチ」で検索することお薦めします。
Parisのエルボリストリ
アロマテラピーに長年関わるものとして、常々変だな?と思っていることです。
読んでいて、嫌な思いをする方もあるかと思います。
「何を言ってるんだ、この人間は!」と怒りを覚える方もいると思います。
今まで、このことについてはあまり触れないよう、
「私は私、他人は他人」と思ってきましたが、
最近よく耳にすることなので、言わせていただきます。
「メディカルアロマ」という言葉、よく耳にします。
単に香りを楽しむリラクゼーションとしてではなく、
精油の機能性を活用し、健やかなる健康の維持に生かすことを言ってるのだと思います。
しかし最近この「メディカルアロマ」の名のもとに、さまざまな問題が生じています。
medicalとは「医療の」「医学の」「医療用の」という意味です.
(辞書見れば書いてあります)
日本には、医療に関わるさまざまな関係法規や国家資格が存在します。
私は看護師です。さまざまな臨床に携わってきました。
アロマテラピーを学ぶ中で、「病院のケアにも使えたらいいのに」と思ったことあります。
実際、医師の許可をもらいケアに取り入れることを試したことあります。
あっけなく挫折しましたが…
今、臨床から離れ思うことは、
今の日本の医療制度の中において、「メディカルアロマ」は存在しないと思っています。
病院や医療にかかわる現場でアロマテラピーが普及するには
まず法の整備が必要であり、スタッフの専門教育も必須でしょう。
なにより、患者さんやそのご家族がキチンと理解していないといけないでしょう。
そして精油が医薬品でないとダメ!ということになります。
(だって保険点数取れませんものね。)
フランスでは、精油は医師の指示のもと、
内服や高濃度の塗布などが行われているのは事実です。
でも、すべての医師や病院で積極的に使用されているわけではありません。
使用しているのはごく一部であり、使っていない知らない人のほうが多いと思います。
(このことは、多くのアロマテラピーにかかわる方が勘違いしていると思っています)
また、日本にそのような使い方が紹介されていたとしても、
日本の法律に照らし合わせたときどうなのか?を考える必要があるのです。
私は「フランス式のメディカルアロマ」という表現には、かなり抵抗を感じています。
NARDは確かに、フランスやベルギーの考え方に則しています。
しかし、メディカルではなく「メディシナル medicinal 」だと考えます。
薬効をもった精油を、自分の健康、もしくは家族のためにどのように生かすか?
この視点が大切だと考えます。
精油を使う必要がない時は、使わなくったっていいんです。
アロマテラピーで用いる精油は、雑貨です。
第三者の健康状態をみて、診断、治療まがいの行為をすれば医師法違反、
これを内服したり、人に勧めることは、医薬品医療機器等法違反です。
精油を使うということは、
「自己責任のもと使用する」ということを、常に意識することが大切なのです。
精油には、医薬品原料になるものや毒性や禁忌があるものも存在します。
使い方を誤れば、取り返しのつかないことになりかねません。
「これは食品認可を取っているものだから大丈夫よ~」と思ってるあなた!
食品認可は、医薬品医療機器等法ではありません。
食品衛生法ですよ。食品は、身体に塗ったらダメなんです。
「あら、水に入れて飲むんですもの~、何言ってんの!」と言ってるあなたも危険です。
精油は、水には溶けません。
水に浮いている精油は、原液そのまま口腔あたりから直接身体に吸収されます。
どんなに攪拌しても、混ざりません。
食品のように飲んだりして摂取するものではないのです。
そもそも、なんの目的で水に入れて飲む必要があるのでしょう。
メリットとデメリットをわかったうえでしているのでしょうか?
身体の広範囲に原液ポタポタ、トリートメント。もってのほかです。
精油は不思議なエネルギーや波動に満ちた、素晴らしいものではありません。
有機化合物です。使い方誤れば、何が起こるかわかりません。
「メディカルグレードの精油」も、日本には存在しません。
そもそも本当にメディカルグレードなら、
今頃、厚生労働省が臨床試験などして医薬品にしてるでしょう。
「していない」、ということは、
「メディカルグレード」なんてもの存在していないのですよ。
最後に、
私は、MLM(マルチレベルマーケティング)が大嫌いです。
マルチのアロマテラピーは、本来のアロマテラピーとは全くの別物です。
日本にはさまざまなアロマの協会がありますが、
それらとは異なる、「独自の理論」を展開してること多いのも特徴です。
なによりわからないのは、
なぜ医療従事者の方々がマルチ商法アロマに関わっているのか、
まったく理解できません。
医療、健康のことあまり知らない一般の方であっても、どうかな?と思いますが、
健康や病気、それにかかわる様々な勉強をされている医療の国家資格を持っている方が
かかわるべきことではないと考えてます。
今回のこの内容について、お怒りの方いること承知の上で書かせていただきました。
(いつかは書かなければいけないことだと考えておりましたが)
私はアロマテラピーに関わる医療従事者として
、
危険なマルチ商法アロマに関わっている医療従事者と同じくくりにされたくありません。
今後予定しているアロマテラピー関連の講座や、セミナーの参加(偵察)などにつきまして、
マルチ商法関係者の方の参加は、申し訳ありませんがお断りさせていただきます。
ディストリビューター、 精油を使っているセラピストの方、
マルチ商法のアロマを学んだ方についても同様、
マルチ商法の精油をただ使っているという方の参加も、お断りいたします。
大変申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
マルチ商法のアロマってなに?という方のために
「マルチなアロマ・アロマのマルチ」で検索することお薦めします。
スポンサーリンク
地域限定品種茶 近藤早生
2025年産の煎茶シーズンとなりました。
高山は旧暦だから。水引の兜飾り。
明日から3月、水引のおひな様を飾りました。
飛騨は旧暦ですが…。水引お雛さまのこと。
もう1月も終わっちゃいますね~。
2025年産の煎茶シーズンとなりました。
高山は旧暦だから。水引の兜飾り。
明日から3月、水引のおひな様を飾りました。
飛騨は旧暦ですが…。水引お雛さまのこと。
もう1月も終わっちゃいますね~。
この記事へのコメント
はじめまして!
細々とアロマテラピーを楽しんでいる者です。
最近高山市内でもマルチ系アロマを使ったサロンさん多いですよね。
自分が愛用している精油を盲信したくなる気持ちは分からなくもないですが、原液塗布や飲用を気軽に勧めるというのは無責任すぎると思います。
細々とアロマテラピーを楽しんでいる者です。
最近高山市内でもマルチ系アロマを使ったサロンさん多いですよね。
自分が愛用している精油を盲信したくなる気持ちは分からなくもないですが、原液塗布や飲用を気軽に勧めるというのは無責任すぎると思います。
Posted by ろー at 2017年09月12日 08:22
ろーさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
精油は万能ではありませんから、
原液塗布、飲用は基本的にしてはならないことです。
何よりも、子どもさんたちが被害にあうのが我慢なりません。
マルチ商法については
法テラスや消費生活センターなどが注意喚起をしてるほどです。
いまマルチ商法アロマをしている人たちには
何を言っても伝わらないことは、重々承知しています。
(いつか気がついてくれればと思いますが)
これからアロマテラピーに興味を持つであろう方々に
間違った情報に惑わされないよう、
キチンとした情報を発信する必要があると思いました。
ろーさんのコメントにもあるように
「無責任」、この一言に尽きると思いますよ。
コメントありがとうございます。
精油は万能ではありませんから、
原液塗布、飲用は基本的にしてはならないことです。
何よりも、子どもさんたちが被害にあうのが我慢なりません。
マルチ商法については
法テラスや消費生活センターなどが注意喚起をしてるほどです。
いまマルチ商法アロマをしている人たちには
何を言っても伝わらないことは、重々承知しています。
(いつか気がついてくれればと思いますが)
これからアロマテラピーに興味を持つであろう方々に
間違った情報に惑わされないよう、
キチンとした情報を発信する必要があると思いました。
ろーさんのコメントにもあるように
「無責任」、この一言に尽きると思いますよ。
Posted by api
at 2017年09月12日 11:16
