医療や介護専門職としてのアロマテラピーとは。

2018年04月28日
昨年NARDアロマアドバイザー講座を修了し、

現在、鍼灸師学校に進学した元受講生が訪ねて来てくれました。

現在2年生。

毎週のように小テスト、

休みの日には、自己学習や研修。

「バイトする暇もないほど大変です」と、キラキラした目で語る彼女。

鍼灸師コースのカリキュラムに

アロマテラピーの講座が組み込まれているだとか。

健康や病気、そしてその間のステージにおいて

アロマテラピーはどこまで役立てることができるのか。

現在の日本の法律の枠の中で、

看護や介護、予防医学の中でできること。

専門職として、その枠組みの中で

アロマテラピーをどのように使いこなすか?



キチンと理解してなければ、

役に立つどころか、公衆衛生の妨害にもなりかねない。

彼女との会話で、

専門職の私にできること、やっぱり細々とでもやらないとね。

さぁ~、静かに開始するとしましょうか。

あのね、ある意味アロマテラピーは学問なんだよね。




  

身体のしくみ学ぶにはいい時代になったけど…

2018年04月17日
その昔、まぁこういうこと(どんなこと?)専門にしていますので
一生懸命、死ぬかと思う程勉強しましたが、

当時は(ン十年前?)教科書も分かりずらいものばかりで、

ましてや、解剖学や生理学の教授の授業は、

ご自身の専門分野に力が入ってしまわれますからね。

国家試験の時には…

泣きましたね。

ほんとに。

当時は、参考書もホントに少なかったですから

その分野の専門書店で、欲しいもの探すの一苦労でした。





その点、今はいい時代になりました。

一般向けに分かりやすく

また、ビジュアルもいいもんね。

こんな写真付きの、昔あったっけな。

言葉も優しく書いてあるし…。

そのためか、本屋に行くとすぐ手に取ってしまうこれらの本。
(まだまだたくさんあるけどねemotion05



当時と比べると、科学技術も進みましたからね。

今まで分からなかったことが明らかになったり、

数年前まで常識だったことが、間違っていると分かったり

また、さらにわかんなくなったり…



まぁ~講師業をしている私としては

常に情報のバージョンアップ図らないといけないわけです。

アンテナ常に張り巡らせていないとね。

だからいまだに女子大生emotion24してますけどね。



よく科学を否定する人たちいますけど

科学って万能じゃないですから。

分かることは分かる、わかんないことは解んないって

ハッキリ言えることが科学ですから。

この地球上、いえ宇宙のさまざまなことまだわかんないことだらけですから。



さぁ~、さぁ~、データをバージョンアップemotion08

一般向けに分かりやすく書いてあるといっても

科学についての基本知識持っていないと理解はできませんよ。


CMで

「わかる! 話す! 身~につく!」ってありますけど、

本当にそのとうりですわ。

字だけなら誰だって追っていくことできる。

読んだ気になって、分かった気になり、知ったかぶりになる。

付け焼き刃の知識なんて、結局何の意味もなさない。

キチンと理解し、説明できる力が必要になってくる。

そのためには、普段言葉として出てこない知識も必要になってくる。

要は、読み解くためのベースをキチンと作る必要があるわけで、

そして、一般向けに分かりやすくかみ砕いて説明できる技量も必要になってくる。

これってね、やっぱりいろんなこと知ってないとできないわけ。


いいですか~

見て解った気になっていてはいけないんですよ~!!



さぁ~、さぁ~、データをバージョンアップemotion08


あっ、これは一般向けとは違いますよ。
(この本も改訂3版になってるしな…買い替えないとね)













  

的確な精油を選択する。占いや魔法ではありません。

2018年04月04日
ここ連日の快晴で、飛騨はまさにこれからがサクラの季節。

それとともに最近ちょっと体調がね…

そう、この時期のスギ花粉。

アロマテラピーやハーブに関わるようになってから

めだったトラブル減っていたのに、今年はやはりひどいですね。

私の場合は呼吸器全般で現れます。

薬剤に対するアレルギーもあるので、また厄介。

病院に罹るほどではありませんが、

このトラブル何とかしたい。



精油に含まれる芳香成分類や芳香分子の特徴や

価格帯や入手状況、

精油それぞれの特徴を(まぁ~それなりに)把握しているから

パパッと簡単に、精油を選択。

基材もこれを使いましょうと、選ぶことができる。

ただ漠然とではなく、

今これを選択した方がいいという根拠。

和だろうが、日本以外のモノであろうが

それを選択するには、科学的なキチンとした根拠が存在します。

そして、
身体の仕組みの基本も科学的に理解できていること。

疑似科学に惑わされることなく、

占いや魔法のような言葉に酔いしれることなく、

そして、MLM商法に騙されない。

アロマテラピーの歴史は100年ほど。

近代科学のもとに確立してきたものです。じつはね。

安易な方向に流れたいの、理解っできないわけではないけどね…。

でも、それじゃ~ね~

もったいない。




さぁ~

ケモタイプアロマテラピーをキチンと理解し、精油を使いこなせる仲間

暖かくなってきたから、勉強会でも計画するとしましょうかね。

(静か~に募集する予定です)







  

永遠の別れと心癒す香りのブランケット

2018年03月21日
人も動物であっても、
生きとし生けるもの、永遠に命があるわけでなく、

いつかはこの世を去っていく。

ましてや家族同然、

いつも一緒にいると思っていた子たち。



解ってはいても、

いつかは別れが来るとわかっていても、

なかなか涙が止まらない。

人とわんこでは、当然寿命が違うんだから

先にあの子たちが虹の橋にいくこと判っているはずなのに。

なにか取り残されていくかのような喪失感。



何もかも精油に頼ることはできないけれど

その香りのちからで、

悲しみを乗り越えるための準備をしよう。



苦しかったよね。

でも、もう走れるよね。

お兄ちゃんがちゃんと案内してくれるから、

君はひとりでそっちに行ったんじゃないからね。

大丈夫。

いつかは私もそっちにいくのだから。

だからその時まで、

先にそっちに行ったお兄ちゃんと

一緒に虹の橋で待っててね。

レオン、ノエルがそっちにいったからね。

あと頼んだよ!

いままでありがとう。

そしてまた会おうね。

レオン、ノエル。










  

手作り化粧品の良さとそのデメリットとは。

2018年03月20日


化学物質過敏症をり患している私にとって

市販品の化粧品を使うことはできません。

そこはなんといってもアロマテラピーの講師ですので

思う存分アロマテラピーの知識を利用しております。



まぁ~、贅沢な精油のラインナップですよね。

ただ漠然と、ただいい香りだからではありませんよ。

これらの精油を選択する理由は、なんといってもエイジングスキンケアだから。


でも、単純に混ぜて作っているわけではありません。

使うときに掌で油分とハーブウォーターを混ぜあわせて使っています。

ハーバルノート、エリ子さん直伝スキンケアです。

そう、油分と水分を最初から混ぜ合わせることはしていません。

リスクを減らすためですね。


手作りであるが故のデメリット、キチンと理解してますか?

精油や植物油などを使って

セルフケアのために化粧品を作るということ。

そこに必ずついてくる問題は、

化粧品の製造認可を取っていないところで作るというリスクです。

このこと、キチンと解っていますか?

「作ったけど使えない」くらいならまだましですが、

意外と雑菌混入、腐敗や酸化に気がつかず、

「手作りなのになんで?」「天然のもの自然のモノなのになんで?」

なんてこと、本当に起こっているのです。

手作りでセルフケアのつもりが、

悪化させてることなんてないように。


まぁ、これはキチンと市販されている物でも
保管や使用方法が悪かったら起こることですけどね。

そのリスクは、手作りの方が何倍も高いのです。

手作りで楽しむことのメリットとそのリスク。

キチンと基本の知識身につけて

安全で安心できるアロマテラピーを心がけましょうね。






  

有機化学の基礎がわかるとアロマテラピーはとっても面白い。

2018年03月11日
ナード・アロマテラピー協会 アドバイザー資格認定校
a piacere (ア・ピアチェーレ)

本日早朝よりアロマアドバイザーコースの精油の化学の授業です。



「炭素と炭素がこうくっついて~、水素は…
 う~ん、難しいけど面白いですemotion20



有機化学と聞くと、苦手な方は寒気がするようですが、

間違いなく、精油の化学は有機化学の一分野。

基本骨格や官能基など、
基礎がキチンと理解できると、じつはとても面白い分野。

アロマテラピーにとっては大切なところ。

ここが理解できると、
シンプルにアロマテラピーを考えていくことができるのですがね。

アロマテラピーを学ぶことは、精油の使い手になることが目的ではなく、

アロマテラピーの学習を通して、
自分の身体のことや、その仕組みを知ったり、
自分の健康や健康観について考えたり、
化学をキチンと知ることで、世の中のモノの仕組みを理解できるもの。

そして、
どんな精油をどう使いこなすのか?

どんな基材と合わせると、効率よくアロマテラピーができるのか?

どのくらいの期間、どんな濃度で、どのように使うのか?

禁忌や注意事項はないのか?

どんなことに注意するべきなのか?

もちろん、お財布との相談も大切。

いろんなことが理解できることで、
シンプルに物事を考えたり、ヒントをつかんだりできるのです。


 






  

アロマテラピー、世の中はず~っと先を進んでます!

2018年03月05日
ナード・アロマテラピー協会 アドバイザー資格認定校
a piacere (ア・ピアチェーレ)

本日は終日雨。
低気圧のせいか、いま一つスッキリしませんが・・・

こんな日はアロマテラピーセミナーの復習でもしましょうか、と
過去のテキストを引っ張り出し、いろいろ勉強、勉強です。



NARDでは毎年10月に大きなセミナーが開催されます。

ドミニク・ボドゥ先生をお招きしてのこのセミナーは、昨年で24回目を迎えました。

ドミニク・ボドゥ先生ってだれ?
NARDの会員の方は、お目にかかったことなくてもご存知ですよね。
(飛騨にも会員ちゃんといますよね~)

まぁ~大きなセミナーなので、全ての会員が参加するわけではありませんが
認定校を持っているトレーナーやインストラクターはもちろんのこと、
そうでない会員も多数参加します。

a piacere (ア・ピアチェーレ)は2006年からずっと参加をしております。

ここ数年、アロマテラピーは科学的、医学的研究が盛んになり
最近のセミナーも専門的な内容が多くなってきています。

当然、アロマテラピーを学ぶことにおいて
とくに上位資格を求めるものには
専門的な基礎知識を持つことが必要とされています。


感覚的、五感や感性に訴える部分もあるアロマテラピー。

でもそれだけではない、
キチンとした医学的、科学的研究、臨床データからのアプローチも必要な分野。

医師や看護師といった専門職だからわかる、できるなんて簡単な分野じゃありません。
そうだったら、それ以上にもっと専門知識を必要とされるでしょう。

国家資格持ってるから、何をしてもいいなんてことは絶対にありません。

国家資格持っていない人でも、それ以上の専門知識を有している人たくさんいます。



そうはいってもアロマテラピーは、未だに不思議な世界の入り口に利用されがち。
何故そういう世界にハマるのか、私は理解に苦しみます。


     キチンと、ちゃんと学ぼうよ!

     学ぶのだって安いものじゃないんだからさ。

     無駄なことにお金使うことなく、
     キチンと確かな知識を身につけ、そして実践できることが大事。

     アロマテラピーは医学ではありません。

     アロマテラピーで用いる精油は、雑貨です。

     第三者の健康状態をみて、診断、治療まがいの行為をすれば,医師法違反、

     精油の原液を内服したり、
     それを人に勧めることは医薬品医療機器等法違反です。

     精油を使うということは、
     「自己責任のもと使用する」ということを、常に意識することが大切なのです。

     そのことをすっとばして 「誰かのためにしてあげたい」ではないのです。

     精油には、医薬品原料になるものや毒性や禁忌があるものも存在します。

     使い方を誤れば、取り返しのつかないことになりかねません。




そう声を大にして言いたいけど、
この飛騨でのアロマテラピー事情は本当に悲しいけど、かなりの時代遅れ。



世の中はず~っと先を行ってるのです。





  

二極化していく、最近のアロマテラピー事情

2018年02月18日


ナードアロマテラピー協会 アロマアドバイザー資格認定校
a piacere(ア・ピアチェーレ)
2018年も静かにそ~っと活動中です。

昨日、新たな受講生の講座が開始になりました。




a piacere(ア・ピアチェーレ)では、受講前にちょっとした確認テストをしています(^^;
といっても、恐ろしいものじゃないですよ。

     自分の身体の中がどうなっているか?
     さまざまな臓器が、どのように納まっているか?

まずは絵に描いていただいてます。
ボディーイメージをしっかりと持ち、
そして、基本となる知識を学んでいただくスタイルを取っています。

アドバイザーコースだけではわからない、理解できないところについては
a piacere(ア・ピアチェーレ)オリジナルのカリキュラムもご用意しています。



アロマテラピーの資格は民間資格。
国家資格ではありません。

独学の方もあれば、各協会の資格認定で学ぶか、
中には海外で学ぶ方もいらっしゃいます。

「アロマテラピーを学ぶ」と、ひとことで言いますが
じつは、日本の中で統一したカリキュラムが存在している訳ではありません。

           ピンからキリまで。

           アロマテラピーといっても、
           実際している人のレベルや知識量は様々。

           大学、大学院レベルの人もいれば
           読み書きできますか?つていうレベルの人もいる。

           不思議な世界にハマっていく人もいる。

           知識はあっても、実践が伴わない人もいっぱいいるし
           careとcureを完全に勘違いしている人もいっぱいいる。

ハッキリ言って、何をどうしようが知ったこっちゃないという分野。

とにかく、
最初のきっかけ間違えれば、トンデモ世界に突入してしまう分野。


ホントに二極化してきているのです。
最近のアロマテラピーという分野は。



だからといって、
何をしてもいい訳でもなく、何を言ってもいいというわけではありません。

ひとつ間違えれば、さまざまな法律違反になりかねない。

最近、国民生活センターへの苦情や相談は数知れず。

まぁ~、なにをやってもいいですけど
結果、人を騙すことになりますからね。

それに、
キチンと真面目にアロマテラピーに取り組んでいる人たちの
確かな活動に迷惑もかかるというもの。


だからこそ、
a piacere(ア・ピアチェーレ)で学ぶ受講生には
厳しいこと、きついこと言いますが、キチンと基本を身につけて欲しい。

アドバイザー資格がゴールではく、
ここから始まるということ。


「自分の健康に役立てるアロマテラピーである」ということは
アロマテラピーのゴールは人生の終焉を迎えるとき。

厳しいこと、きついこと言いますが、
ゆるゆる気長に、楽しんで学んでいきましょう。













  

芳香療法の師の教え。

2018年02月14日
ナード・アロマテラピー協会 アドバイザー資格認定校
a piacere (ア・ピアチェーレ)

2018年、
アロマアドバイザー講座は新たな受講生を迎え始動しています。



   「精油って簡単に使えるものじゃないんですね。
    禁忌や注意事項こんなにあって、
    使うの何だか怖いな~」

アロマアドバイザー講座3回目の彼女の素直な感想です。

精油は有機化合物。
炭素Cを中心とした有機化学のひとつ。

さまざまな芳香成分を濃厚に含む精油をどのように使いこなすか?

アドバイザー講座で学ぶ精油は40種類。

比較的安全に使える物から、使う場面や対象者が限られる精油もたくさんあります。






 「ひるむことなく果敢に、でも慎重に使うこと」



キチンと学んでいれば畏れることはない。

やってみる価値がある、試してみる価値がある。

セルフケアだからこそできること。

芳香療法の師である
蓼科ハーバルノートのエリ子さんさんから、何度も繰り返し言われてきた大切な言葉。

この言葉を肝に銘じて、後進の指導に勤しんでいるのです。







  

アロマテラピーと学名分類とケモタイプ

2018年02月08日
アロマテラピーを行う上で大切なコト。

もちろんキチンと学ばないといけないこと、たくさんありますが…




その中でも一番大切なコト。

使用する精油のことですね。

ラベンダーやタイム、ローズマリー
ペパーミント、ティートゥリーがよく知られているのでしょうか。



では、質問です。

あなたの使っているラベンダーの精油はどんな精油ですか?



そう、ラベンダーと一言で云っても、じつはいろんな種類が存在しています。

   ラベンダー・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia

   ラベンダー・スピカ(Lavandula spica)

   ラベンダー・ストエカス(Lavandura stoechas)
   
   ラバンジン系各種

同じシソ科ですが、それぞれ種類が異なり
含まれる芳香成分類も異なります。

当然、精油の使用場面、方法も異なってきます。




タイムやローズマリーになると、同じ植物なのに
明らかに含まれる芳香成分類が異なるものが存在します。

タイムの学名:Thymus vulgarisですが、
同じ学名でありながら、含まれる芳香成分類の構成が著しく異なるものが数種類あり、

それは、ローズマリーにおいても同様で、
学名:Rosmarinus officinalis と同じでも、
含まれる芳香成分類の構成が著しく異なるものが数種存在しています。


アロマテラピーを知っている私たちに馴染みのある
タイム、ローズマリーもあれば

使用方法が限定されているものも存在しています。





同じ名前だから、当然一緒のものなんて思ったら大間違い。

事故にもなりかねません。


また、
植物の一般名が付けられているものもありますが、
アロマテラピーでは、学名分類を用いるのが常識です。

雰囲気で、綺麗な名前だからなんて理由で植物の名前を用いません。


アロマテラピーの基礎を学ぶとき、
ここはしっかり押さえなければならないこと。


たかがアロマテラピー、されどアロマテラピー。

精油は医薬品ではなく、
メディカルグレード、セラピーグレードなどという精油は
今の日本の法律では存在しません。


だからこそ、使う精油が確かなものなのかしっかり知ること。

アロマテラピーを学ぶ上で、一番大切であり基本なのです。

   
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