外でもしっかり手を洗いたいから。携帯パウダー石鹸作り。

2020年05月08日
化学物質過敏症を発症してる私としては

自分が使える洗剤や日用品は数限られてるわけでして。

石けんのニオイについても

とても耐えられない

とんでもなく臭いのも多いしね。

だから自分で作ることが多いです。

といっても、

手間がかかる本格的なものじゃなく、

簡単にできる石けん作り。

今は新型コロナウイルス対策で、

外にいてもちゃんと石けんで手を洗いたいですからね。

石けん素地を使って、

携帯用パウダー石鹸と固型石鹸手作りです。



どちらも精油で香りをつけてます。

手洗い用ですからね、

柑橘系のレモンがさっぱりしていい香りです。




固型石鹸固めるお水は芳香蒸留水で。

今回はティートゥリーの芳香蒸留水を使いました。





パウダー石鹸は持ち歩きしても液垂れしないし、

扱いがとても楽なんです。

液体じゃないパウダー石鹸に精油で香りをつける方法は

ナイショ(^^)

もちろん水に馴染ませれば泡立ちますよ。

もう7~8年前に考え出したもの。

久しぶりに作りましたが、

まさに今必要なものとなりました。






紙石鹸というのもあるけれど

あれ、水でくっついちゃうから使いづらいんです。




そうそう、

最近の石鹸のウイルス不活性化の研究で、

固型石けんが見直されているんだとか。

まぁ~そうはいってもね、

液体も、個体石鹸も

きちんとした管理できてないといけないわけで、

感染を助長させることに繋がってしまいます。


液体の場合は、

移し替える容器が清潔に保たれているかどうかが問題になるし、

固型石けんにしても

石けん表面の汚染が問題になりますから

どちらもキチンと管理が必要なわけです。

それに、

薬用とか抗菌を表示してある石けんや液体ソープについては

ハッキリ言うと意味ないもんね。

余計に手が荒れるしね。

荒れた手はさらに細菌が増殖しやすくなるしね。

まずは、

石けんをきちんと泡立てて、

流水でしっかりと有効な手洗いをすることが大事なわけでして。


簡単石鹸作りを通して、

石鹸の知識や有効な手洗いを身につけること、

そんなきっかけになればいいと思ってます。




  

新型コロナウイルス雑感 自分の身体のことキチンと知ろう。

2020年04月01日
化学物質過敏症発症のせいで、
今は臨床(医療の現場のことですな)離れてますけどね。
アロマテラピーやメディカルハーブ、
サプリメント、健康食品等の専門にしてたとしても、
基本は標準医療です。

元々、一般的な臨床スタッフとは
異なる現場を多く経験してますから、
専門職の人にも、一般の人に対しても
言うこと結構辛辣かもしれません。

今はアロマテラピーやハーブ、お香調合などを
教えていますが、

  この精油は~にいい、とか
  このハーブはこんなことに使える
とか、

基本的な科学の知識のないのに、
ただ暗記だけで専門家になったつもりになる
なんちゃってには興味ありません。
そんな枝葉末節を暗記するくらいなら
まず自分の身体、健康に興味を持つことが
大事じゃないですかね。

最近アロマアドバイザー講座を受講する方々は
テキストだけで終わっていますが、
以前はアドバイザー講座を受講する前の
準備講座を受講していただいてたものでした。



その時にお勧めしていた本をご紹介。

自分の身体の中、描くことできますか?
これ、意外とできないものなんです。
一番ヒドかったのは東大卒の人でしたね。
大学受験までに理科、生物、化学を
それなりに学んでるはずなんですけどね。
自分の身体の中に何がどのように納まってるか
全く書くことできませんでした。
自分の身体なのにね。



『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊さんの
『トリセツ・カラダ』。
大きい方は最初に出版されたもの。
今は新書化されています。
自分の身体をどのように観るか?
臓器の大きさ、役割、仕組みなど
マンガで表現しているので
小学生でも理解可能、とても優しく書かれています。




新型コロナウイルスにおける肺炎に関する報道、
テレビ見ていて理解できますか?
肺が自分の身体の中にありながら、
どんな役割、どんな機能、
病気になるとどんな影響が出るのか?
どう予防するべきなのか、
きちんと理解できてますか?

昔はね、
看護学の解剖生理の教科書ってホント解りずらいし、
いい参考書もない。
あってもものすごく高額で、
学生の身分では手が届くものじゃありませんでした。

それが今では一般書を扱う出版社が
とてもいい本を手頃な価格で出版しています。
その代表的な書籍が成美堂出版の
『ぜんぶわかるシリーズ』です。




そのなかでも順天堂大学医学部教授 坂井健雄先生監修の
『ぜんぶわかる 人体解剖図』は一番のお薦め本。
医療関係者でも「ぅわ~っ、凄い!」と
大絶賛の内容にも関わらず、
なんと1,900円(税抜)なんて、あり得ない価格。
『ぜんぶわかるシリーズ』には
呼吸や心臓、血液や免疫、脳など
それぞれの専門家の監修のものも揃ってます。
坂井先生はその他にも池田書店の
『マンガでわかる』シリーズも監修されていますからね、
こちらのシリーズも小学生でもわかりやすいので
お勧めですね。




だって、自分の身体だよ。
命を有効に大切に使うのも、自分。
酷使してボロボロにして後悔するのも、自分。
たとえ不可抗力で病気、障害を持ったとしても
じゃあこれからどうするかを考え、
判断、行動できるかどうかも自分や家族です。

不要不急の外出を極力控えなければならない時だからこそ、
きちんと自分の健康について学んでみるのに
いい機会だと思うわけです。
わからないがゆえに情報に振り回されたり
惑わされたりして便乗ビジネスに騙されないためにも、
正しく恐れ、冷静に行動するために。

健康に対する正しい知識と健康管理、
そして、
病気にかからない、うつらない予防の方法。

今自分にできることが
家族や自分以外の多くの方々の命にも関わるということを
全ての人々がキチンと知ることだと思うのです。


  

お香原料「甘松」と聖書の植物と、ワンコの肉球。

2020年03月14日
お香調合に用いる香原料、甘松。

甘い松と書いて「かんしょう」と読みます。



マツではありません。

オミナエシ科(APG体系ではスイカズラ科)の植物で

ヒマラヤ山系、中国山岳地帯原産の植物。

根や根茎を使います。



これは刻み状のもの。



お香の調合にはとても大切な香原料のひとつ。

匂い袋はもちろん、

練香や塗香、線香など

配合比は様々ですがなくてはならない香原料です。

そしてこの甘松はアロマテラピーの精油では

「スパイクナード」のこと。

聖書に登場するナルドの香油としてもとても有名な植物です。

マグダラのアリアがイエスの足にナルドの香油を塗り

自分の髪でぬぐうのに使ったことで知られています。

聖書のなかに登場しているということは

ヨーロッパにおいては古くから知られた植物。

日本においても古くから使われています。



主原料にはなりませんが

その独特な香りは何とも病みつきになる香り。

ものすごく嫌う方もありますが

「なんかクセになるわ~」といって

クンクンする方も多い原料。

もちろん精油もいい匂いではありませんが

やはりクセになる香りです。

精神・神経系に働きかける精油として

芳香を目的として使用します。
(でも、価格はそんなに安くないです)



この香りをどう表現するか?

植物の匂い、というより動物のニオイを連想させます。

そう、ワンコの肉球のニオイ。

嗅いだことあります?

ワンコでなくても猫ちゃんとか。

あとは…

え~っと、そうですね、

ずっと、ずっと使ってて、

何年も洗ってないタオルケットのニオイ、

なんてどうでしょう(^^;)

何となく想像できるのではないでしょうか。

最初は使うのちょっとためらうのですが

お香調合を学んでいると

この「甘松」をかっつり使うようになってきて、

更にはそれでは物足りなくなり…



その結果たどり着く香原料が、

こちら!



こちらは「吉草香」と申します。

読み方は「きっそうこう」ですね。

こちらのニオイは

それはそれは強烈な酸味の強いニオイ

というか臭いです、ハッキリ言って。

う~ん、💩のニオイに近いかも。

化学に詳しい方ならば

この香原料の名前を聞いて

「そうだよな~クサいよね~」と思えるというもの。

そう、カルボン酸のひとつである「吉草酸」だもんね~と

納得していただけるのではと思います。

こちらの香原料も

アロマテラピーの精油として存在しており、

「バレリアン」と申します。

和名は「セイヨウカノコソウ」

やはりオミナエシ科(APG体系ではスイカズラ科)の植物です。



そのニオイは香原料の吉草よりもとてもマイルド。

精油の芳香成分類はエステル類が多いですからね。

こちらもスパイクナード同様

精神・神経系に働きかける優れた精油のひとつ。

ただしこちらの精油も価格そんなに安くないですから

どうしても必要なの時の

これじゃないとという精油、ということになりますよね。


お香原料にしても、精油にしても、

とても大切な芳香植物のお話しでした。



  

香原料「龍脳」と書道とカビと、精油の香り。

2020年03月10日
お香の調合っていっても

いったい何をするのかわかんないと思いますが、

ただ香原料を混ぜればいいというわけではないんです。


いろんなお香原料の香りをしっかり覚えることは必須。

香製品の配合の勉強はもちろん、

それだけではなく、

仏教と香の関係やその歴史、

文学との関わりなど、

いろんなこと覚えたり、経験したり。

それでもまだまだ不十分なわけで。

全国でも数十名しかいない

「薫物屋香楽認定教授香司」をしておりますが、

日々修行は続きます。




匂い袋の調合で必須なお香原料のひとつ、

この白い結晶のようなもの、「龍脳」といいます。

皆さま必ず「樟脳でしょ!」っておっしゃいます。

見た目一緒ですからね~

これ、龍脳。


これは樟脳。


う~ん、一緒ですもんね。

龍脳だけの香り確認していただくとわかんないですが、

樟脳もお渡しすると皆さま「あっ、違う」となります。

樟脳はクスノキの葉や枝などから採れる昇華性の結晶。

(しかし天然のものはとても希少であり、
  いまは化学合成されたものを使っています。)


龍脳とは東南アジアのボルネオなどにのみ生育する

フタバガキ科の龍脳樹に含まれている二環式モノテルペン。

ボルネオールですね。

ちなみに樟脳はケトン類のカンファーです。

両者比較すると、

   龍脳は比較的優しい香り

   樟脳はつーんととがった香り、となるでしょうか。

この香りの違いは

アルコールとケトンの違いからくるもの。


アロマテラピーの精油だと

ボルネオールは

イヌラ、タイム・サツレオイデス、

ローズマリー・ベルベノンにも含まれる芳香成分。


カンファーはクスノキはもちろん、

ローズマリー・カンファー、ラベンダー・スピカなどにも

含まれている芳香成分。

どちらも医薬品原料としても使われている芳香成分です。



さて、匂い袋の調合に欠かさないこの「龍脳」ですが、

龍脳樹自体が絶滅危惧種になっており

そのため天然の龍脳はなかなか入手するのが困難な状況です。

ちなみにこれが純天然龍脳。



現在は分子構造がよく似ている樟脳から精製したものを

龍脳として用いています。


  「じや~そんな貴重な香り、

      知らないですよね、龍脳なんて香りは」


ここまで読まれてそう思った人は多いと思いますが、

じつは身近なところで使われています。


書道されてる方はこの香りをご存知なんです。

じつは書道に使う「墨」に使われています。

墨を作るときに使用する「膠」のニオイを消すため

使用されています。




お香調合の勉強を始めた頃、

どうしてもこの「龍脳」の香りは好きになれませんでした。

何か「クサい!」と感じてしまうのです。

なんだか知ってるけど、

生理的に受け付けないなんとも言えない不快なニオイ。

なんでだろ?

ず~っとそう思ってきました。

なんのニオイなのか?

それはですね…

カビのニオイのひとつとして知られているにおい成分

2メチルイソボルネオールに構造がよく似てるんですよね。

私には「墨」の香りというよりも

カビの臭いとしか認知できなかったわけです。

今では龍脳の香りはとても大好きな香りのひとつですけどね。



そうそう、

この龍脳は玄宗皇帝が楊貴妃に贈ったとされる香料のひとつで、

楊貴妃が亡くなるまで身につけていた香りとしても有名であり、

奈良県にあるマルコ山古墳から出土した遺骨から

龍脳の香りが検出されたことでも有名であり、

これらの話しはお香を司るものであれば

基本的知識として知っておくべき知識のひとつなのです。



お香調合は簡単なものから本格的なものまで

いろいろ体験いただけます。

ご興味おありの方は、ぜひ。

















  

アロマテラピーと化学の関係性は?ちゃんと勉強しましょうね。

2020年02月08日
私たちの生活と化学は切っても切り離せないものでして、

衣、食、住、

どれをとってもとても大事なコト。



アロマテラピーだって、それは同じこと。

この分野はとにかく女性の趣味の世界と思われがち。

どっちかっていうと文系で、

化学とはかけ離れた、

精神世界の不思議なものと思われがちなんですがね。





数年前、

アロマトピアに連載されてたアロマの化学が

とても楽しくわかりやすい内容で書籍になりました。

化学が解ってる人には

「知ってるよ、そんなこと」っていう内容ばかりで、

化学の基礎の基礎の内容ではありますが、

「化学に興味あるけどなんだか難しそう」とか、

ちゃんとアロマテラピーを学びたいって方には

とてもお薦めです。




アロマや身の回りのことなどをきっかけにして

苦手だった科目を好きになる、

そんなこともあるんです。

学生だった時とはまた違う、

いろんな学び、発見もまた楽しいもんです。


えっ!難しい?

そんなこと知らなくてもいいじゃない!


本気でそう思ってる?

今はね、アロマテラピーを学ぶ中で

化学のことキチンと知ってることは常識ですよ。

ナードはもちろん

いろんな協会でもその方向になっていますね。

ちゃんと勉強しましょうね。






  

風邪やインフルエンザの季節とアロマテラピーの考え方。

2020年01月24日
今年の冬は暖かいんだか、寒いんだか、

さっぱり判らないお天気模様で

そこに新型コロナウイルス肺炎の流行も重なって、

いつも以上に体調に気を付けないといけないわけでして。

ということで、

過日行なわれたアドバイザー講座の内容も

まさにgood timingだったわけですよね~。



もちろんアロマテラピーで何もかも済まそうなんていけません。

医療従事者ならば

標準予防策(スタンダードプリコーション)は当たり前。

一般家庭においては

まずは手を流水と石鹸でよく洗うことが原則で、

うつらない、うつさない対策をキチンととることがまずは大事。

そのことすっ飛ばして、

アロマやハーブ、その他の民間療法にどっぷりつかるのは

愚の骨頂というものです。



そうはいってもね、

アロマテラピーでこの時期を健康に過ごす、

そのためのいろんな手立てはあるもので、

どんなふうに活用するか、

どんな精油を選択するのかのポイントはあるわけです。


 精油なら何でもいいでしょ!

 この香りが好きなんだから、これ使いたいけどいいでしょ!。


なんでも使えばいい訳でなく

ちゃんと的を絞った精油の選択、使い方があるわけです。



   成分分析表?

   何それ?

   いろんなカタカナ並んでるけど、わか~んない。

なんて言わないでね。

いまアロマテラピーの世界では

これをちゃんと知っておくことは常識です。

読み取れる知識も必要なわけです。

これはNARDでは当たり前。

他の協会でも、今はそうなりつつありますよ。

何でもやみくもに、

フィーリングだけで使えばいいというものではないんです。

精油だから、自然のものだから

安全・安心なんてことはないんです。

使うからにはキチンと的を絞んないとね。


精油に含まれているものは

とても不思議な魔法のようなものではなく、

れっきとした有機化合物。

炭素 C 水素 H 酸素 O

これらの原子がどのように結合し、

そしてどのような特徴ある芳香成分類、芳香分子を作るのか

キチンと理解する必要があるわけです。



この季節によく取り上げられる芳香成分類の代表に

酸化物類

モノテルペンアルコール類

モノテルペン炭化水素類、

あと、

フェノール類とか芳香族アルデヒド類とかあるわけです。

禁忌や注意事項もしっかり理解し、

これらの知識を踏まえ、精油を選択する。

そしてどのように使うのか?

濃度や基材をどうするか?

これらをパパパ~ッとできるようになれればいいわけです。




今回、私はハーブウォーターも使用して

使いやすいジェルタイプのものを作りました。

水が入っていますから

その分の注意事項が出てきます。

それも知識があればわかりますよね。


アドバイザー資格の講座って、

生徒さんこういうことを学んでいるんですね。

覚えること多いから大変だけどね、

安全に安心してアロマテラピーを行なうための

最低限必要な基本的知識と思ってください。

そうはいっても化学のこと解ってないといけないですから。

中学理科や高校基礎の

原子と分子とか

結合の分類やその特徴、

有機化学の基礎などを知っておくといいですね。

おっと、無理無理!なんて思わないでね。

ほとんどの生徒さんが

アロマテラピーをとおして

身体のこと(中学理科や高校生物レベル)

化学のことを改めて学び直しています。

それでいいんじゃないですかね。

もう一度中学、高校レベルの勉強を見直してみる。

これもアロマテラピーを学ぶことで得られる

知識の贈り物だと思いますよ。
















  

あまり知られてないお香原料の話し、クローブ。

2020年01月10日
たまに作る、アップルポマンダー。

西洋の香り玉です。

ハーブやアロマテラピーに関心ある人なら

一度は作ったことあるかも。



ブツブツしてるのはクローブ。

カレーやチャイのスパイスとして使われますから

お料理やお菓子作り好きな方なら

お馴染みのハーブ、スパイスです。

もちろんアロマテラピーの精油としても存在しています。

特徴的な香りをもつ、クローブの精油。

その特徴はなんといっても

フェノール類の「オイゲノール」を多く含むこと。

その特徴ゆえ、使い方も禁忌・注意があります。

(ナードの資格お持ちの方、大丈夫ですね)





じゃあ、このクローブ、

いつから日本で使われるようになったのか?

ハーブやアロマで馴染みなので

比較的最近と思われているのでは。



日本では「丁子」とよばれるクローブ。

正倉院にはすでにもう収められていたのです。

天台宗、真言宗の密教のお浄めとして

「含香」や「丁子風呂」として用いられています。

また丁子染めとして、

古くから日本の色としても有名です。

漢方生薬としてももちろん使われていますし、

お香の原料としてとても重要なものでもあるんです。

匂い袋はもちろん、

お線香や練香、塗香など

いろんなお香製品に調合される、

昔からとても大事な香原料です。

(市販の合成香料ものはわかりません、あしからず)


あっ、もちろん日本では栽培、採取できませんからね。

国産なんてありえません。

それは日本で丁子が使われることになった当時から

ず~っと「輸入」されていた、ということです。




そうそう、精油のクローブの香りは

「歯医者さんのニオイ」と説明することありますが…

最近、そうそう!って納得いただける方は

そういう世代ですよね~(^^;)
(若い方にはわかんないかもね~ってことです)


そうはいっても、クローブ、丁子は

日本人にとって古くから馴染みある植物だったということなんです。  

行動と感情に働きかける、メディシナルアロマテラピー。

2019年11月28日
私たちは呼吸を自ら止めることはできないわけで、

この世に生を受けてから死を迎えるその日まで、

呼吸とともに入ってくる

さまざまな香りを情報として認識するわけです。

嗅覚は「第一次」感覚であり

私たちの感情に直結していることは

明らかになっていること。

だからこそ香りの好き、嫌いは

個々の生活やその環境、

取り巻く文化や文明など

いろんなことに影響されるわけでして。

アロマテラピーやお香調合など

香りを扱うということは

じつはとても簡単なようでいて、

キチンと理解していないと

怪しい世界の扉を開けてしまうんだろうけどね。





さぁ~夜な夜な始まる、夜の香りの実験室。

先日のボドゥ先生の

アロマテラピーセミナーでのブレンドを実際に調香してます。

香りって、ただただ不思議な世界というものではなく、

摩訶不思議な妖しい魔法の世界ではないわけで、

その精油が選択されるにはキチンと理由があるわけです。

行動と感情に働きかけると一言でいっても

なんでもいいというわけではありません。

ただ漠然と精油を選択するのではなく

目的に合った、よりよい精油を的確に選択できること。





似て非なる、これらの精油の選択は

明らかに好みがハッキリわかれるでしょう。




私はね、こっち好き。

やっぱりね~。

あ~やっぱりそうだったんだよね。

今の私の心の中を表す、その精油たち。

思いっきり深呼吸。





価格だって意味があります。

高ければいいというもんでもないけどね。

でも「ここぞの時に使う精油」ってものあるわけです。

使ってみないと分からないと思いますがね。

まぁ~こんだけ高価な精油ふんだんに使えるなんて、

認定校冥利に尽きるというもの。

やっぱり、うふふっ、贅沢やね~(^^♪






  

スキンケアでハーブウォーター(芳香蒸留水)を使いこなす。

2019年11月23日


ナード・アロマテラピー協会アロマアドバイザー資格認定校

a piacere (ア・ピアチェーレ)

今日も静かに授業中。



アロマテラピーというと

「精油」「エッセンシャルオイル」を使用しますが、

ナード・ジャパンでは

ハーブウォーター(芳香蒸留水)を使いこなすことも

アロマテラピーとして定義しています。



あっ、そうそう話しは逸れますが、

精油のこと「エッセンシャルオイル」ともいいますが

まさかちゃんとお勉強してる人は

「アロマオイル」なんて言ってませんよね!

アロマオイルは精油のことではありません。

アロマテラピーのこと自慢気に語る人の中には

「アロマオイル」連発する人いますけど

その時点で「アウト~!」です。

もう一度最初からお勉強しなおしてください!

結構いますよ、

資格保持者の中にもね。

HPなどで「アロマオイル」って書いてあるサイト見つけるだけで

げんなりしますし、

信頼できない人、お店として私は理解します。



んで、話しを戻して、

ハーブウォーターと云ってもいろんな解釈あるわけで

水に精油を混ぜたもの(アルコールや乳化剤添加して)や、

ハーブティーのように成分抽出したものも

「ハーブウォーター」と称するものありますが

ナード・ジャパンでいう「ハーブウォーター」とは

芳香蒸留水のこと。

最近では体験などで蒸留などしてるところもありますので

ご覧になる機会も増えたかと思います。

ただ気をつけなければならないのは

そういう体験で蒸留したものは

法律上「雑貨」です。

スキンケアとして肌に使う場合は

薬機法上「化粧品」認可されたものを使用をお勧めします。



アドバイザーコースでは6種類の芳香蒸留水について学びます。

芳香蒸留水も精油も

水蒸気蒸留によって採ることができますが、

全く性質の異なるもの。

当然香りも異なります。

芳香蒸留水はほとんどが「水」。

芳香成分は極々微量しか含まれません。

それぞれの特徴を十分に知り

精油も芳香蒸留水も使いこなす。

精油をつかうことにためらいある方にも

比較的使いやすい、芳香蒸留水。




講座では

実際の精油と芳香蒸留水の香りの違いや、

使用感なども試していただきます。

実習で作ったものの他に、

6種類の芳香蒸留水もお持ち帰りいただいてます。

やっぱり使ってみないとね、

その使用感はわかんないですから。

実際に使用してみることも勉強のひとつ。



ちなみに私が化粧水として常用してるのは、

どくだみウォーターです(^^♪









  

アロマテラピーとルネ・モーリス・ガットフォセと、火傷の伝説。

2019年11月19日


アロマテラピーを少し専門的に学んだことがある人ならば

一度は耳にしたことある、この名前。

ルネ・モーリス・ガットフォセ。

NARDのお勉強してる方ならば講師から

「ここ重要ですよ~、覚えてね!」って

言われたことあるはずです(よね?)

アロマテラピーをおこなう上で大事な人物、

ルネ・モーリス・ガットフォセ。

アロマテラピーという言葉を作ったことで知られています。

その逸話として必ず登場するのは

火傷の話し、です。

実験中火傷を負ったガットフォセが

ラベンダーで治療したという

ホントなのかどうなのか分かんない伝説。

いまでは事実ではないことも知られていますけどね。
(半分ホントで、半分は作り話ですよ~)

そうはいってもこの伝説、

当時からラベンダー精油の有用性は知られていたようです。

NARDで学んだ方ならば

ラベンダーの何の精油がそうなのか

知ってるはずだからね。

どんな有用性があるかは語りません。

あしからず。



一週間前不注意で熱傷を負った、私の掌。
(もちろんガンガンに冷却したあとです)

ちょっと熱いもの触った程度ではないわけで、

大変な目に遭ったのですがね。



まずは何をするべきか?

一応その専門ですのでね。

すぐ精油なんか塗りませんよ!

まずは冷却、冷やします。

とにかく冷やすこと、これ大事です。

半日氷に浸けてましたけどね。
 (日曜日だし、外出先で起こったハプニングでしたしね。
  この程度ならばという医学的判断はつきますから。
  素人さんは医者に行かないとダメですよ!)


ガンガンに冷やし続けることで

激痛は無くなりましたけど、

このあとですよね、どうするか。

この程度ならばと、自己責任とれるからできることとして

セルフケアで乗り切りました。


これらのことは

私自身がnurseだからできること、

そして過去にも前例があるからできること

そして、

アロマテラピーを専門的に学んでいるからであって、

誰でもができることではないんですね。

「やってみる価値がある」セルフケアとしては

リスクあること知っとかないといけないことです。



ガットフォセの伝説をそのまま鵜呑みにし、

素人判断ですることはとても危険。

ましてや

精油の知識何もないのにやることは

悪化させるばかりか

そのあとを診察するお医者様に迷惑かかること。

その対象が子供さんであった場合は

将来にわたって後遺症をもたらすことだってあるんです。



アロマテラピーって簡単にできそうなケアもありますが、

専門知識がないとできないケアも存在すること、

キチンと学ぶことが必要です。

何かあったら即「精油」ではなく

今の現状をしっかり把握、観察する目、

状況を冷静に見極める知識と手立てを知ること。

それがあっての「ケモタイプアロマテラピー」。


過去の先人たちの伝説、逸話に振り回されないようにね。


きちんと学びましょ~(^^♪