日本茶とアロマテラピーと芳香成分。

2021年07月09日
そういえば忘れておりました。

ひより取り扱いの静岡産シングルオリジンの煎茶、

2021年度産に入れ替わってました。

すみませんm(__)m

お興味おありの方はぜひ。

馴染みのお客さまには

すでに個別でご連絡させていただいてます。

なので数量限定のものはなくなりつつありますが。


今回はそのシングルオリジンの煎茶の中でも

ちょっとユニークな煎茶をご紹介。



日本茶の品種にはさまざまなものがあります。

お米などの農産物にも品種によってそれぞれ特徴があるように、

日本茶の品種にもいろんなものがあるわけです。




これは品種「蒼風(そうふう)」

  母親が「やぶきた」

  父親が「静-印雑131」

2002年に命名登録、2005年に品種登録された

比較的新しい品種です。


茶の香気成分は300以上あるといわれていますが、

「蒼風」は他の品種に含まれない特徴的な香気成分である

アントラニル酸メチルやジャスモン酸メチルを含有しています。




ということで…この分子模型はアントラニル酸メチルです。

この分子がどんな原子で構成されてるか、

化学がちょっとわかっていると

このお茶の見え方が変わったり、面白さもわかるわけです。


少し専門的にアロマテラピーやってる人だったら

「あ~あれねっ!」って思えるかも。

えっ?

なに?

そう思ったあなた、ちゃんと勉強しましょうね。

すべての知識はいろんなところで繋がっているのですよ。

線で結ぶような暗記する勉強では

応用は効かないってことなんですけどね。



まぁ~それはそれとして、

茶香房ひよりでは3つのタイプをご用意してます。

弊店名は

    「見驚」
  
    「築地見驚」
  
    「日本平見驚」    です。


それぞれを飲み比べてみるのも面白いもの。

同じ品種でも異なるもんなんです、煎茶の香味って。

でも数量限定のものもありますのでね、

購入するならお早めに。



  

メントール含む精油。熱中症対策にならんのだけどね。

2021年07月08日
気が付けば7月で

ブログ書き始めて4年となっておりました。

ナード・アロマテラピー協会 アロマアドバイザー資格認定校 

a piacere(ア・ピアテェーレ)

茶香房ひよりに併設して静かにやっております。


またこの話しをする季節になったんだな~と思いまして。


過去記事はこちら
マスクと熱中症と、ミント精油と薄荷油と。
  https://hiyori.hida-ch.com/e1066483.html

ペパーミント精油使うにはキチンと知識が必要だよ!って話し。
   https://hiyori.hida-ch.com/e990098.html



最近むしむし暑くなってきましたから、

「夏の暑さ対策」のためなのでしょう。

メントールを含む精油の記事や

薬局などでの熱中対策のPOPを多く見かけるようになりました。



でもね、はっきり言わせていただきますが、

メントールを多く含むハッカ油やペパーミントなどの精油は

熱中症対策にはなりません。

確かにス~ッとするし、冷たくも感じますから

薬局の陳列棚にもハッカ油だけでなく関連グッズが

「これでもか~!」ってほど並ぶんでしょうけど。


気化熱による冷却効果はありません。

発汗などの体温調節機能にほぼ影響与えません。

肌に存在するセンサーにピンポイントで作用してるだけ。

表面温度はちょこっと下がるみたいだけど

身体の深部温度には何の影響も及ぼさない。

それどころか

使い方誤ると
熱中症リスクを引き上げることになります。


使うのであれば正しい使い方を。

そして正しい熱中症対策を。

まぁ~私はあまり普段使いする精油じゃないですけどね。


  

ここ最近におけるSARS-Cov2、Covid-19雑感。

2021年05月11日
いろんなこと声を大にして言いたいけど、

もっと突っ込んだこと書きたいけど、

いろいろ差しさわりあって控えます。

でもね、ちょっとね。

どこに向かってるんでしょ~ね、この市は。

そして

ここに暮らす人々の考え方、行動は。



一年前ならいざ知らず、

新型ウイルスSARS-Cov2ことも、

Covid-19のこともいろいろわかってきてるのにね。

基本的な科学の知識があれば、

ある程度の基本的なことは理解できるはずなのにね。


「理系じゃないからわかんない~」とか、

「アロマやハーブ、この食事で免疫力アップ!」って、

云十年、何百年前の伝承療法や民間療法で

治るわけないでしょうに。

そうならここまで感染広がっとらんわ!

そもそも「免疫力」って何なのですか、知りたいですわ。

医学、看護の世界にそんな言葉は存在しません。


コロナ陰謀論やわけのわかんない噂話で

人々を煽るの、いい加減にしてほしい。

そんなもんじゃないでしょ~に。


これでも一応医療従事者だったので。

この感染症における現場の状況が痛いほど伝わります。

凄まじい現場わかるからこそ、

本当につらいのです。

看護師としていろんな現場に出向いていたので、

いろんなこと言いたい。

いろいろ言いまくりたい。


でもいまは控えます。

臨床離れた医療従事者の言うことなんか、

誰も聞ききもしないし、届きもしないでしょうからね。

どんな臨床にいたかなんて、

誰も私の今の姿じゃ想像できんでしょうからね。


ただ、

当たり前のことがとても大事だということ。

そしてもう少し冷静になってほしい。



この市はこの感染拡大をどうするつもりなんでしょね。

   「お亡くなりになりました。
       ご冥福をお祈りいたします」

なんの心もこもってない、冷たい書き方だよね。

そして、だからどうすんだよ!って感じですわ。
  

アオモジの花が咲くのが楽しみなのです。

2021年02月01日
この時期になると

切り花として花屋さんに並ぶ、アオモジ。

クロモジやシロモジなどと同じクスノキ科ですが

属が異なります。

アオモジはハマビワと同じ仲間のハマビワ属。

奄美諸島から九州西部にかけて分布する植物。

メイチャン、コショウノキ、ショウガノキとも呼ばれます。


学名はLitsea cubeba

アロマテラピーを学ばれてる方なら知ってるはず。

リトセアのことですね。

ナードアロマテラピー協会では

アドバイザーコースで履修する精油です。



テルペン系アルデヒド類の

ゲラニアール、ネラールを多く含みます。

モノテルペン炭化水素類のリモネンも少し含むけどね。

レモンのような心地よい香りがするので、

比較的どなたにも受け入れられやすい香りの精油。

使用範囲も幅広く、

ちゃんと希釈すれば使いやすい精油です。

具体的な作用、適応例などは

アドバイザーコースできちんと学びましょ!



この枝はまだまだつぼみ。

花が咲くのがとても楽しみなのです。








  

フルーツポマンダー作り、開催してます。

2020年12月15日
先日、ゆる~く告知していた

西洋の香り玉、フルーツポマンダー作り。

本日第1回目開催しました。




柑橘類のオレンジやレモンなどでつくる方もありますが

ひよりは姫リンゴで作ります。



初めにポマンダーの歴史など

少し解説させていただき、

では、実践!

姫リンゴにプチプチ、プチプチとクローブを刺していきます。



黙々と刺し続けますけど、

リンゴとクローブの合わさった

心地よい香りで満たされますからね、

「これいいわ~、楽しいわ~」って

うれしい感想いただきました。


リンゴの表面、クローブだらけ。




この状態で完成ではありません。


ここにポマンダーパウダーを振りかけて

風通しの良いところで

10日~2週間くらい乾燥を促していきます。

要するに

姫リンゴのミイラを作っていくわけです(^^)




フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味するポマンダー。

中世ヨーロッパで蔓延したペスト、

その感染予防や悪臭をよけるために作られた、

いわゆる伝染病から身を守るために作られたもの。

もちろん現代ではこれで感染症が予防できるわけではありませんがね。

クリスマスのころの「幸運のお守り」や

クリスマスの飾りとして作るのもとても楽しいものなのです。














  

西洋の香り玉、ポマンダー作り開催してます。

2020年12月02日
中世ヨーロッパの厄疫退散!

ポマンダーです。



これは姫りんごのポマンダー。

失敗なくできますからとても簡単。




いつものごとく、ゆる~い募集です。

おひとりさま(材料費込) 2,500円(税抜)

(2~3個作れます。)

お時間はだいたい1時間半ほど。


蜜を避けるため個別での対応となります。

お電話にてご予約ください。

☎ 0577-34-7533  まで


※材料がなくなり次第終了「します




洋の東西を問わず、

まだ医学が進歩していなかった時代。

ハーブやスパイスの防腐作用や抗菌作用を利用しながら

人々は同じことを考えてたんだなってこと理解できます。




そうはいっても

いまは医学も発達してますから

これはクリスマスの時期に飾りとして使われます。


病気や健康、医学の歴史に楽しく触れる。

こんなことも大切だと思いますけどね。





  

伝統文化を学ぶ「お屠蘇散作り体験講座」、始まってます(^^;)

2020年11月05日
じつは・・・

もう始まってるんです。

今年の「お屠蘇散作り体験講座」。




いつもなら11月中旬ころから12月末まで行われる、

この講座。

リピーターもとても多く、

もう10月下旬より始まってます(^^;)



お屠蘇って

お正月にお神酒とかお酒を飲むことではありません。

日本古来の伝統文化。

生薬を漬け込んだ、薬酒のこと。


こんな感じで作ります。



もちろん干支は丑になってます。🐄



ひよりオープン前からもう7~8年、

静かに、静かに開催しているこの講座。

お正月の伝統文化としての解説と

お屠蘇散を調合する講座でして、





生薬をつぶす薬研も実際に使用します。




調合したものを小分けにし、

たとう折りにした紙に包んで完成です。




初めての方でももちろん参加いただけます。


講座参加費 : おひとり様 3,500円(税抜)

   時間 : だいたい1時間~1時間半。

おひとり様から参加いただけます。

コロナのこともありますので

3名くらいでのグループまで大丈夫です。

おつくりいただいたものは

すべてお持ち帰りいただけます。
(使い方の説明も、もちろんさせていただきます)




 お問い合わせは茶香房ひよりまで
 
    ☎ 0577-34-7533



※この講座は
岐阜薬科大学元学長の水野瑞夫先生の監修のもと開催している
茶香房ひよりオリジナル講座です。








  

コロナ対策。市販の手指消毒、洗浄剤は臭くて使えないわけでして。

2020年09月17日
まぁ~

化学物質過敏症あるある、と申しましょうか。

まだまだコロナ禍のなか

対策のひとつは「手指の洗浄と消毒」ですが、

市販品の多くのものは使えません。


   なぜか?


「臭いから」 です。


あのなんともいえない

合成香料プンプンの消毒薬や洗浄剤は

ハッキリいって、使えません。

いつまでもいつまでも纏わりつくような

なんとも言い難い、

すごい臭いニオイが

ずっと、ずっと続きます。

手だけでなく

衣服にも移るからたちが悪いんです。



ということで

これらのものは自分で作ります。



まぁアロマテラピーでは当たり前というか

これぐらいならすぐできます。




左は消毒用ジェル。

もちろん精油も使ってます。
(それ対策用に、そしていい香りになるように)

右はパウダー石けんです。

もちろん精油を使用しています。

どうやって香りをつけるかは、ナイショ。

固型を持ち歩くのは難儀だし、

紙石鹸は手に乗せた段階で溶けだすから

使いづらいしね。

パウダーならばささっと取り出して使えるし、

容器に入ってるから濡れてしまうことないしね。


この二つ、

結構重宝しています。



ただ難点がいくつかあって、

その1、
 市販品より長持ちはしません。

 だから少量でしかつくりません。

 なくなったら作る必要があること。

その2、
 市販品より価格が高くなること。

 精油も基剤も決して安いものではありません。


そのことさえ大丈夫なら

ヘンなニオイで気分悪くなることもないし

頭痛くなることもない。

まぁみんながオールオッケーでできることではないですが、

市販品でお悩みの方は

「こういう方法もあり」ということです。

ご参考までに。









  

マスクと熱中症と、ミント精油と薄荷油と。

2020年06月08日
新型コロナウイルスにおける感染対策として

日本人にマスクはすっかり定着し、

マスクして外出するのが普通になってきた、この頃。

そうはいっても

ここ連日の急激な気温の上昇でマスクの中は汗かき状態。

女性だとメイクも落ちちゃうだろうし、

マスクの刺激でシミも作りやすくなっていきますからね。

厚労省と環境省は

屋外で適度の距離(2メートル以上)を確保できるときは

マスクを外すようにと要望しています。

私たちの身体は暑くなると呼吸や発汗することで

体内の温度を一定に保とうとする体温調節機能が働きますが、

マスクすることで常に暖かい空気しか入ってこないと、

身体を冷やすこともできず体温を上げてしまうし、

熱も常にこもってしまいます。

また真夏のマスク使用はのどの渇きも感じにくくなり

熱中症のリスクが更に高くなります。

そんなこともあり、さまざまな夏仕様のマスクが

考えられたりしてるわけなんですけど…。

そのひとつとして、

ペパーミント精油や薄荷油を

マスクにかけて対策する記事が目に付くようになってきました。






結論から先に申しますと、

危険です!

使い方誤るとさらに熱中症リスクを引き上げることになります。



以上です。



それだけかい!って怒られそうなので、

ちょこっと説明いたします。



ペパーミント精油や薄荷油がなぜ用いられるのか?

それはモノテルペンアルコール類の

「メントール」が多くふくまれてるから。

この芳香分子は皮膚の温度感受性TRPチャネルのひとつ

TRPM8を活性化することがわかっています。

この受容体が活性化するとどうなるか?

皮膚温自体は変化ないのに

「冷たく感じる」ということになります。

ということは

実際に体温が下がっている訳でなく

そう感じる、ということなんですね~。

メントールの皮膚塗布の場合

深部体温を上昇させることもわかってますのでね、

結果的に

「熱中症リスクを引き上げてしまう」ということになります。





アロマテラピーやハーブって

趣味の世界、癒しの世界ってな感じで

科学と結び付ける人はほとんどないかもしれませんね。

いっときますが

アロマテラピーもハーブも極めれば

サイエンスです。



ようするに、

ただただ怖がる必要まではありませんが

リスクとベネフィットを充分理解することが大切なわけです。

きちんと知識を身につけ

使うなら安全に使用すること。

まぁペパーミント精油の場合

メントールだけじゃなく

ケトン類の「メントン」も多く含んでますのでね。

妊産婦さんや小さなお子さま

ご高齢の方など

使っちゃいけない人もいますからね。

そんな安全な精油ではございません。


お風呂に入れるのはどうなんだい?

という人のために。

浴槽に「原液ポタポタ」なんてね、

絶対危険ですから~!

大変なことになりますから、

これだけは絶対にしないでください!


水に原液ポタポタ飲むことも

やっちゃダメ~!

です。




これから暑くなると

ペパーミント精油や薄荷油の記事

もっと多くなると思います。

そんなときは

このブログ思い出して下さいませな。




そうはいっても

「どうでもいいじゃん!」

てことかもしれないな。






  

衣替えのための、ハーブで防虫サシェ作り。

2020年05月09日
最近は、突然真夏日みたいなこともありますから

冬物から夏物へと衣替えのをしないとね。

化学物質過敏症を発症してる私としては

市販の合成防虫剤は一切使えません。

なので10年以上前から

ハーブで防虫サシェを作ります。






ラベンダーやタイムなど




何種類入れたっけ?

まぁ~いいや(^▽^;)





よく混ぜて、布の小袋にいれて縫い止めます。




テトラ型の防虫サシェ。

この形が使いやすいんです。



ハーブは自分で育てたものは使いません。

何が混入してるか分からないから。

昔から決まったものを購入して使います。

ハーブは年々高騰しています。

今後新型コロナの影響もあるので

ますます高騰するかもしれませんね。



ハーブやアロマテラピー関連のものって

価格が高くつくんです。

でもこれじゃないと使えないからね。

ナチュラル志向とか自然派とかね、

なんだかルンルン、

おしゃれでしょ!っ的にしてる人がほとんどでしょうけど

私の場合

好きで自然派みたいなことしてるわけじゃないんで。

全ては病気を悪化させないため。

同じようなもの使っていても

その考え方、目的は自ずと異なりますのでね。

一緒にしないでくださいね~。