化学物質過敏症、市販の線香使えません。

2024年08月11日


100本にも満たないミニ寸の手作り線香、

作るのにとても時間を要します。

手間かかるし、タイパも悪いと思われますが、

化学物質過敏症やアレルギーあるものにとって

市販のお香、線香はほぼすべて命に関わります。



なので、今日もせっせと作ります。


『香害』という言葉が少しずつ知られるようになり、

柔軟剤などの日用品に用いられている

香料やマイクロカプセルのことは

メディアなどが少しづつですが報じるようになりました。

でもなぜかお香、線香について何か言う人はほぼいません。

市販の線香、本当にクサいのです。

火を付けてなくても、製品自体が強烈に臭います。

遠くからでも空気に漂い臭います。

頭痛くなり、口、鼻を抑えても臭いが纏わりつきます。

息吸うこともできないくらいクサいのです。

それがどんな有名どころのものであってもです。

嗅覚は主観的なもの。

「いい香りならばいいじゃない!」そういう人もいます。

でも命に関わるような製品ってどうなんでしょう。

お香、線香は雑貨。

使われてるものの表示義務ありません。

空気を汚染するようなものって、

それ自体どうなんでしょうか?と思うわけです。



天然香原料だけで作るお線香作り体験、

お盆も近いことですしね。

上質な香りのお線香供えてみませんか?

常時開催しています。

 白檀のみのお線香作り体験

 所要時間:約30分ほど

 体験料: 2,750円(税込)



  

洗濯物の生乾き臭ってなんですか?

2024年08月01日
洗濯の生乾き臭ってなんですか?

化学物質過敏症になり、

外で洗濯物干すことできません。

でも、そんな臭い経験したことありません。

外出した際に

よそ様の家の洗濯物が目に入ることありますが、

なぜあんなに黒ずんでいるのでしょう?

とても不思議に思います。

それとともに異様な香料のニオイが飛んできます。

本当に不思議に思います。



化学物質過敏症だからといっても

石鹸の洗剤は使えません。

時間がたつと酸化した臭いが充満するからです。

自然由来だからいいというわけではありません。

今使ってるのはサラヤのヤシノミ洗剤です。

それでもOKというわけではありませんが、

石鹸の洗剤よりは私にはあってるみたいです。

柔軟剤は使いません。

使わなくてもふわふわです。


なぜ合成香料、マイクロカプセル

抗菌剤たくさん使用した臭い洗剤を

たくさん、たくさん使う必要があるのでしょうか?

使えば使うほど臭くなるのに。

洗濯機も汚れるのに。

それにマイクロカプセル香料入りの柔軟剤は

海外では使用禁止されてるのにね。

この日本では野放し状態。

マイクロカプセルはウレタン樹脂などの

プラスチック原料でできてるし。

いろんな有害な化学物質も使われている。

レジ袋のプラスチックのことよりも

世界的にも大きな問題となってるのにね。


言いたくないけど、

世の中の人がみ~んな化学物質過敏症になったら

この苦しみ、わかってくれるのだろうか?

でもなったら、地獄なんだけどね。

発症からでは遅いんだけどね。

  

Posted by 茶香房ひより at 18:15Comments(0)化学物質過敏症

精油を使って線香・インセンスは作れるのか?

2024年07月28日
「精油を使って線香(インセンス)作ることできますか?」

よく質問されます。

アロマテラピーやハーブに関わる方々だけでなく

お香調合に関わる『香司』を名乗る方でも

精油使って作る人いますし、

ネットにも、そういう情報上がってますしね。

本当のところはどうなのか?

結論からすると、とても難しいですし、

「そもそも精油を使って作る意味があるのか?」

という話しにまでなってしまいます。



精油の香りを構成してる成分は、揮発性の有機化合物。

分子量が小さく、とても揮発しやすい成分。

まぁ中には分子量が大きくて、揮発しにくいものもありますが。
(芳香成分の中での話しだけど)

香り付けのために精油を線香、インセンスに使用しても、

乾燥の途中で香りは揮発してしまいます。

精油の特徴です、揮発性って。

なので線香、インセンス作りのために精油を練り込んで

乾燥させたものを燃焼させても、香りはほぼありません。


乾燥させた物に精油しみ込ませた場合はどうなのか?

上匂いはそりゃしますよ。めっちゃします。

もちろんしみ込ませてしばらくは。

でも、時間とともに揮発しますし、

火を付けるととても煙くさいだけです。
(もちろん香らない)


線香、インセンスとして香りをしっかり立たせたいなら

やはり昔ながらの香原料が理にかなってるということ。

昔ながらの香原料は燃やすと香りが出てきますが、

上匂いはほとんどしません。

市販されてるお線香、インセンスで、

製品そのものの香りがとてもする場合は
(箱からすでに香りがでていたら)

ほぼ合成香料が使用されています。



精油の香りを楽しみたいのなら

アロマポットなど用いて温めたほうが

精油そのものの香りを楽しめますよね。


香りのする材料を使えば、

線香、インセンスできると思わないほうがいい。

昔ながらの香原料も、ただ混ぜてるだけではありません。

燃やした時どうなのか?

煙臭さを抑えるためにどうするのか?

いろいろとちゃんとしたテクニックがあってのこと。



ちゃんと考えればわかることだと思いますが、

一応実験しましたよ。

はっきり言って、化学物質過敏症、悪化しそうです(>_<)

使い方間違えると

健康被害起こることにもなりかねませんよって

話しにまでなっちゃうということです。

  

香害とスメルハラスメントと化学物質過敏症と。

2024年07月20日
2007年に化学物質過敏症発症。

まぁ~いろいろありましたが、

そんな病気抱えながら、

ハーブとアロマテラピーを教えてます。

精油の化学や使い方とかも教えてますが、
(一応NARD認定校です)

もっぱら機能性、安全性を専門にしております。



発症当時は化学物質過敏症に対し確かな情報もなく、
(当時は厚労省も保健所も行政もなんにも知らんかったしね)

何をどうしていいかもわからず、

診断、治療していただける医師を探すことも大変な時代。

情報もほとんどなく、誤解もとても多かったわけです。
(いまでも誤解多いけどね)

私の場合、いいドクターに出会えたため

重症化することなく、今に至ります。

そうはいっても、いろいろ制限ありますが。

そんなことあってか、

弊店には「化学物質過敏症かもしれない」

というお客さまも訪ねてくださいます。

そうかもしれない、と話してた彼女。

昨年、化学物質過敏症と診断されたとのこと。

ここ見てるだろうからね、

「化学物質過敏症の本、また出たよ!」とお知らせです。



『化学物質過敏症とは何か』 渡井健太郎 著

6月に出たばかりの新著です。

当時私の主治医が話してくれたこととほぼ同じ内容で、

「そうそう! そうなのよ!」と 嬉しくなりました。




『香害入門』 深谷桂子 著

こちらは2022年に出た書籍ですが、

専門用語や法律の解説、研究論文など記してあり、

一般向けですが、詳しくわかりやすい内容です。

香りのことだけでなく、

マイクロプラスチックにも触れています。


まだほかにもいろんな本が出版されてますが、

この本もおすすめです。




『空気の授業』 柳沢幸雄 著

著者は東京大学名誉教授で、博士(工学)

開成中学校・高等学校校長だったかたです。

2019年出版の本ですが、

空気を守ることに対し、

わかりやすく、理解しやすい本です。




そういえば、ごぼう茶で知られる南雲先生、

YouTubeで香害のことぶっちゃけてましたねぇ。

https://www.youtube.com/watch?v=eKVSDkttTaw

いゃ、ほんとに

香害って香りのだけじゃないんですよ。

ここまではっきり言っていただけると、

ほんと気持ちいいいです。


最近、暑さと湿気もあって

いろんなニオイが外を拡散中。

息すると口の中苦くなるわけです。

におい成分使ってないのに、

掃除すると手や衣服に

あのなんともいえない不快なニオイが付くわけです。

ふわふわマイクロカプセル、飛んでいる~!

ってなわけです。

そんな経験ありません?


  

蚊取り線香を手作りする季節となりました。

2024年07月07日
梅雨で雨が続き、

その後の中休みで気温が上昇。

するとあいつがやってくるのです。

そう、モスキート。

やっかいな蚊、蚊、蚊です。



ということで、

今年もせっせと手作り蚊遣香作り。

ようするに蚊取り線香のことです。


除虫菊(シロバナムシヨケギク)のパウダーだけでとか、

ハーブの粉末、精油など入れて作る方もありますが、

乾燥時にほぼカビちゃうんですよね、

この飛騨高山でも。(経験済み)

ふわふわ、モコモコのカビがぎっしり生えますから。


(これ、除虫菊のパウダーです)

弊店の場合、除虫菊のパウダーにお香原料を加えて作ります。

お香原料の凄いところは何といってもカビないこと。

白檀、龍脳、丁子など加えて調合します。

除虫菊だけの場合、

線香として使うと煙酷くて臭いですが、
(ほぼ乾燥した草燃やした状態ですもんね)

弊店のものは、

白檀とか入ってるから香りはとてもいいわけです。

コスト考えると贅沢なものになっちゃいます。

でも、化学物質過敏症だと市販のは使えんし、

これが一番合ってるわけです。

まぁ~お香屋ですから。

こういうお香もあり! ということで(*^^)v


  

衣類の防虫剤。「混ぜるな危険!」と化学物質過敏症のこと。

2024年07月02日
もう若くないけどね…。

これでも若い頃から着物大好きな私。
(今はそう見えないけどね…)

着付けも心得もちゃんとございます。
(そう見えんやろけど)

化学物質過敏症になり、

いろんなもの諦めたり、できなくなったり。

着物のこともその一つ。

何故かって?

母が市販の合成成分使用の防虫剤使ってたから。

化学物質過敏症じゃない人からすると

私はとても変わり者。

血のつながった家族、親族であっても

「なんでそんなものがダメなんだ!使えないんだ!」と

理解得られない状況になるわけです。

まぁ~身体もしんどかったからね、

着物着ることは本当になくなりました。

とはいえ、季節の変わり目の虫干しは必須です。

ということで、

自分で調合した天然香原料の防虫香を使います。




そうそう、天然、合成に関係なく、

防虫香を用いるとき気をつけないといけないこと何点かあります。

着物の上に直接置いちゃだめですよ。

金糸や銀糸使ってるものだとくすんじゃいますよ。

それに2種類以上の防虫剤を一緒に使ってはいけません。

特に樟脳と市販の合成防虫剤一緒にしちゃダメです!

『混ぜるな、危険!』ってやつです。

化学反応起こして溶け出し、

大切なお着物にシミや変色を起こします。

それに揮発成分により気分も悪くなるし。

お客様とお話ししてると、

防虫剤のことなんでも「樟脳」とおっしゃる方いますが、

それぞれ成分が異なります。

樟脳は樟脳ですが

市販のものだと、いろんなものが存在します。

樟脳のこと「ナフタリン」っていう人もいたしな。

また防虫剤の「パラジクロロベンゼン」による

頭痛、だるさ、無気力感などの健康被害が

独立行政法人 国民生活センターの相談事例として

取り上げられてます。
(検索してね(^^♪)

衣類の防虫剤がどのようなものなのか?

化学成分や機能性、安全性について、

あまり気にならない人が多いのかな?

アロマテラピーとかやってる人でも

あまり知らんもんね、このこと。

今の時代、なんでも自己責任。

自分の身の回りにあるものや使うものがどういうものなのか?

ちょっとした知識あればわかることなのですが。

身の回りのもので健康を害することが

ありませんように。

化学物質過敏症発症したら

治癒することはないですから。


  

手作りラベンダー線香は紫色にはならんのです。

2024年06月26日
ラベンダーが咲き誇る季節。

もう終わり頃に近いかも。

そんな季節ということで、

ひよりで人気の薫衣草香

ようするにラベンダーのお線香ですね、

今日もせっせと作るわけです



なにせ手作りですから

とても時間がかかります。

この季節は暖かいがゆえに

まっすぐに乾燥させるの大変なのです。



でも、ちゃんとまっすぐに作りますけどね。


市販されてるラベンダーの線香って

たいてい紫色してますかね。

ラベンダーの花が紫だからですかね、たぶん。

イメージってやつですよね。



天然のお香原料だけで作るお線香の場合

原料をどんなに混ぜても紫色にはなりません。

ということは…

ということです。

着色してるんですね、市販のものは。

紫に限らず、ピンクとか緑とか

いろんな華やかな色を呈したお線香販売されてますが

イメージです、はい。

ということは、合成着色料も燃えますからね、当然。

燃やせば何かしらの化学反応が起こるわけです。

化学物質過敏症や喘息などの疾患抱えるものにとって、

香りだけでなく、これらの合成色素が燃えることも

本当にツラい症状を引き起こすわけです。


お線香の香り成分だけでなく、

色のこと、気になりません?

これで困る人、本当にいるわけです。

身の回りのものの安全性について、

少し考えるきっかけになっていただければ幸いです。

  

(亡き)父の日のための天然香原料のみの線香。

2024年06月16日
今日は父の日。

亡き父にもプレゼント。

もちろん手作り線香です。



仏さまへのお供え物。

花やお水、食べ物も大切ですが、

一番大事なのは、香。

まぁ~宗派にもよりますので、

全て、というわけではありませんが。



古来より仏教にとって香はとても重要なもの。



沈香、白檀、龍脳、丁子など

とても貴重な香原料で作ります。

ワシントン条約の対象になってる原料も多くなり、

天然の香原料は貴重なもの、

価格も年々高騰しています。

入手しずらいものも多くなってますしね。

天然の香原料、どんなに混ぜても

カラフルな色を発色することはありません。

そりゃそうだよね、

だって草根木皮だもん。

粉末にすれはほぼ茶色。

ということは…ということです。



香原料を混ぜ合わせ、

形にして乾燥させて完成です。

そりゃ時間かかります。

やはり数日要します。

手間はかかるけど、心込めて父にプレゼント。

日本酒好きな父でしたが、

仏さまだから喜んでくれるでしょう。

だって、香が仏さまのご馳走なんだもん。




  

あなたが好きな『いいニオイ』健康にいいですか?悪いですか?

2024年05月21日
お香やアロマテラピーの精油など、

香りや香り成分について長く関わっているのですが、

ニオイのことについていろいろ話ししていると、

話す相手と共通の認識がないことがあり、

たまに話がかみ合わないことがあります。

同じ日本語話してるのにね。

なんとも切ない気持ちになります。



食べ物や身体にいいといわれる食品、飲料水。

これは身体にいい、

これは身体に危険な食品だ、

これはこの病気にとてもいい、など、

あ~だこ~だととても拘る人が多いのに比べ、

なぜかニオイ、空気のこととなると

食品ほど拘る人がいないのはなんでかな、と思うわけです。

たぶんこだわるとすれば、

『いいニオイ』『好きなニオイ』のことでしょう。

柔軟剤のニオイや、

化粧品、フレグランスのニオイ

線香の様々なニオイなど。


ニオイは主観的感覚。

目に見えないし、

自分が感じてることは他人も同じだと言い切れないのが

このニオイに対する感覚です。


食べたり、飲んだりすることって

自制することできますけど、

空気って、息を吸うことって

どうやっても自制することできないわけです。

そりゃ短い時間ならば息するの止められますよ、

でも呼吸という身体の機能は止められないわけですよ、

生きてる限りはね。

寝てたって、ちゃんと呼吸してるでしょ。

息ができなかったら死んじゃうわけですよ。

吸っている空気も汚染してたらいろんな病気に繋がってしまう。

空気に花粉や黄砂混じれば

いろんな症状出て苦しんでる人多いじゃないですか。

いまや花粉症は国民病じゃないですか。

空気に含まれるニオイの成分や

それに関係する様々な物質、成分も同じこと。

それらだってすべてが安全じゃないわけです。

(もちろん安全域ってのがありますけど、
 その差が狭い人も、広い人もいるからね)


ニオイの成分で健康被害受けるってこと

知ってる人は本当に少ないと思ってます。

あまり関心ないというのでしょうかね。


さぁ~あなたが思う『いいニオイ』。

それ、健康にいいですか?

悪いですか?

考えたことあります?


  

循環器トラブルに役立つハーブ&アロマテラピー

2024年03月13日
ハーブ・薬草はお薬ではありませんが

健康に役立つ成分を含んでいます。

穏やかな作用のものもあれば

使い方に気をつけないといけないものもある。
(妊産婦や乳幼児、一部の疾患など)

きちんと学んで安全に使うことが大切なわけです。


今回は心臓、循環器に役立つハーブの話し。



昨日降った雪はとても重かったわけです。

家に帰ってから、独りで除雪。

周りは高齢者ばかりですから、
(私も高齢者だけどさ…)

声なんか掛けられないから

黙々と重い雪を片付けるわけです。


そうなると、当然そりゃそうだよね。

いろいろトラブル抱えているから

心の臓が爆発寸前。

もちろんすぐ薬も飲むけれど、

ハーブティーも大切なアイテムなのです。

心臓が落ち着きますように。



もちろん選んだハーブは

循環器に役立つハーブたち。

ハーブは薬ではありませんけど、

健康に役立てることができるのです。

必要としてるハーブだからね、

やっぱ美味しいわけです。



発作時はハーブよりも

精油のほうが効果的。

それに合う精油ブレンドと

吸入用のインヘラースティック、

常に持ち歩いています。

もちろん薬もちゃんと使ってます。

なんでもかんでも

植物療法で何とかなるものじゃないですからね。

今の自分の健康状態と見極めること、

有効な医療があればそれも使います。

バランスよく取り入れること。

ハーブやアロマテラピーを行う基本なのです。