マグカップで手軽に煎茶を愉しむ。

2024年01月30日


急須使って煎茶を淹れるには茶葉の量が少ない時、

そうかといって、

新しい茶袋を開封して足すのもね…


そんな時はマグカップに直接茶葉を投入。



熱湯を注いで少し待つ。

上澄みを頂く感じですかね。

飲んで少なくなったらまた湯を注ぎます。

2~3杯分は十分に飲めますよ。


   煎茶に熱湯?

   そんなことしちゃダメでしょ!


本当にそう思います?

どうしてですか?


良質な煎茶であれば特に問題ありません。

紅茶とか烏龍茶淹れてるみたいなもんですよね。

旨味に甘味、苦味に渋味、

熱湯を使って淹れるということは

全ての味がぜ~んぶ出切ってしまうということです。

なので、

旨味や甘味がない茶葉でこの淹れ方をすると

ただ苦いだけの

飲めないものになっちゃいますけどね。



今回使ったのは、近藤早生。

ちょっと手抜きって感じですが、

日本茶を愉しむ一つの方法でした。

ご参考までに。


  

日本茶を美味しく淹れる、とは?

2024年01月27日
「日本茶を美味しく淹れるにはどうしたらいいですか?」

「美味しい日本茶の淹れ方、教えてほしいです」

お店に訪れるお客さまに

日本茶の淹れ方について質問されることがあります。




美味しいって、

まず何をもって「美味しい」というのか?

味覚は主観的な感覚。

私が思ってる「美味しい」と

私以外の人が「美味しい」と感じる日本茶って

同じとは限りません。

そもそも、

自分以外の人が言う「美味しい日本茶」って

なんのことを示しているのか?わかんないわけです。


えっ⁈ って思われるかもしれませんが

そういうもんなんです。





でも、美味しい日本茶の淹れ方をよく聞かれます。

「どうやってもうまく淹れられないんですよ…」




では、どんなお茶の葉っぱお使いでしょう?

煎茶ですか?

深蒸し茶ですか?

茎茶? 玉露? 釜炒り茶? 

それとも番茶?

どのような価格帯の茶葉をお使いなのでしょう?

100g おいくらでしょう?

普段使い用ですか?

それとも高級茶ですか?


茶葉といっても

その方がどのような茶葉お使いなのか、わからないわけです。

では、急須はどうでしょう?

最近では急須でお茶淹れることすら知らない人もありますしね。



これは店頭で本当にあった話しですが、

ペットボトルの日本茶で

「玉露入り」とか「抹茶入り」が

高級茶だと思ってた人もありましたからね。


お使いの急須はどのようなものですか?

磁器? 陶器? ガラス製?

それぞれどのような特徴があって、欠点って何でしょう?

金属網ですか?

飛騨の場合、金属網を使う急須が多いかも。

深蒸しが主流ですからね。

では、ちゃんと手入れしてますか?

金属網の内側とかって汚れてません?

けっこう汚れてるもんなんです。

それもお茶の淹れ方に影響します。


急須の本体と蓋ってきちっと合ってますか?

注ぎ口から液だれしませんか?

急須の性能だって影響します。


では淹れるお水、どうですか?

まぁ~日本はほぼ軟水ですからね、

海外のように大きく影響することはありませんが、

じゃあ、淹れる温度はどうでしょう?

考えてます?



まだまだ思い当たりますが、

これぐらいにしときましょうか。






日本茶をきちんと淹れようと思ったら、

まず良質な茶葉を求めることです。

そして、道具として最適な急須を使うこと。

水についてですが、

日本だったら硬度は特に気にすることありませんが、

どの味を狙って淹れるのか?

そうなると

お水の温度と茶葉の量がとても重要になるわけです。


なんだかわかんない話しでした?

ようするに、

良質な茶葉は美味しく淹れるストライクゾーンが広いわけです。

熱湯でも、氷水でも

どんな淹れ方しても、ほほ美味しく淹れられます。

急須使わなくても美味しく淹れられる。

あとは貴方の好みの問題です。


素敵な日本茶の時間をお楽しみくださいませね。














  

今年最初の講座は、伽羅の練香作りから始まりました。

2024年01月11日
はじめに、

この度の地震によりお亡くなりになられた方々に

謹んでお悔やみを申し上げます。

そして地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、安心して過ごせるようになる事を願っております。



2024年、新年を迎えて11日が過ぎました。

新年のご挨拶を。

今年もどうぞよろしくお願いします。




いろんなことが起こったため、

blog、なにも更新しておりませんでした。

でも、なにもしてなかったわけではありません。

今年最初に開催しましたお香調合講座は

超特別編の伽羅の練香作りでした。



今回使用した伽羅、

といっても栽培伽羅ですがね、

伽羅自体が今ではとても貴重な香木です。

伽羅、沈香はワシントン条約付属書IIに記載されており、

簡単に輸出したり、持ち込んだりすることができません。

本当に貴重な香木なのです。

その伽羅の現状や、伽羅・沈香の分類のことなど

少しお話しさせていただきました。



もう何度も古典の練香「六種の薫物」を

調合されてる方々ですから、

もうそれは手慣れた手つきで

手のひらの上で丸薬状に、くるくる丸めていきます。



いつも調合する古典の練香とはまた異なる

馥郁たる香りに仕上がりました。

手は真っ黒になりますけどね、

それもまた楽しいわけです。


伽羅、沈香そのものの香りを聞く体験会も

ただ今計画中。


市販されてる線香の箱に

「伽羅」「沈香」って書いてありますけど、

それ、本物の香りと違いますからね。

とくに安価なものはね。

ちゃんと本物の香り、知っておいたほうがいいですよ、

本当に大事なことなんですけどね、

まっ、どうでもいいことかもしれませんが。





  

お正月飾りの掛け蓬莱つくり。

2023年12月28日
ヒカゲノカズラをたくさん束ねてつくる、掛け蓬莱。

毎年オーダーいただく県外のお客さまに

本日無事お渡しすることできました。



掛け蓬莱はお正月飾りのひとつです。

それに使われるヒカゲノカズラは

寒い冬でも瑞々しい緑色を保ったまま

地表を這う、シダ植物。

天岩戸の前で踊ったアメノウズメが

素肌に纏っていたことでも知られる植物です。

さまざまな神事や髪飾りとしても使われていた、

神聖な植物。

蓬莱山に昇る龍に見立ててるとされ、

ヒカゲノカズラが長いほうがよいとされています。

今年は2mにもなる長いものもありますから

かなり豪華な飾りとなりました。


天に昇る龍に見立てる。

2024年辰年を迎えるのにふさわしい飾りなのです。
  

Posted by 茶香房ひより at 14:11Comments(0)日々の出来事

平型急須、さらに追加入荷しています。

2023年12月24日
常滑焼の平型急須。

先日追加入荷しております。

今回入荷したのは、印花。

鮮やかな色合いのものや通好みの印花窯変など

数点入荷しております。



江戸の渋好みの象徴ともいえる

深川鼠や藤鼠に近い色。

とても味わい深い色あいの急須です。







こちらが印花の窯変。

とても渋い感じの窯変です。






同じ印花でも

明るい色合いの可愛らしい急須。


使い込むことにその色合いも変化します。

価格はちょっとお高めですが、

日本茶好きにはたまらない、平型急須。

最近は県外からの問い合わせも多いため、

販売済みになっていたらごめんなさいm(__)m


※価格につきましてはお問合せください。




  

急須を育てる、ということ。

2023年12月13日
茶香房ひよりは日本茶専門店。

茶葉は静岡産の希少品種茶を、

急須は常滑焼の平型急須を専門に扱っています。

現在は喫茶店、日本茶カフェのようなメニュー構成ではなく、

有料テイスティングとして、

ミニ講座形式の呈茶をメインに行っています。

もちろん使用するのは平型急須。

もう10年近く使ってるものから、

使用期間が短いものもありますけどね。

実際に平型急須でどのように淹れるのか、

目の前で見ていただきながら

日本茶のこと、道具や淹れ方のことなど

お話しさせていただいてます。


平型急須、とても価格高い急須です。

「そんな高い急須、使わんわ~!」

まぁ~そうおっしゃらずに…。

価格の高い急須だからこその

楽しみというのもありまして。

『急須を育てる』ということです。

使っているとだんだん色合いの変化が起こるのです。


この2つの急須、同じ時期のものです。



左手前のものは5年近く使用してる窯変。

そして右奥は未使用のもの。

使い込むことにより色合いに深みが増してきます。


こちら5年以上使用のもの。



こちら未使用のもの。

「だから何?」って云われそうですが。

日本茶を美味しく淹れるためには

やはり良質な道具って必要なのです。

「だって割れるじゃん!」

そうおっしゃる方いらっしゃいます。

自分が気に入ったものは丁寧に使うものです。

粗雑に使おうなんて思わない。

その気持ちがお茶の香味にも影響する。

丁寧に、長く使うからこその楽しみ。

『急須を育てる』。

長く使えることって

よく考えればとてもエコなわけです。

そして役目が終われば自然に還る。

なんとも理にかなったことなんですよね。

お気に入りの道具でお茶の時間を愉しむ。

なんとも贅沢な時の使い方なわけです。







  

平型急須、1点追加入荷しました。

2023年12月10日
茶香房ひよりで人気の平型急須。

常滑焼、磯部輝之さんの急須です。

追加で1点入荷しました。



印花の平型急須は

女性の方に人気のデザイン。

入荷するとすぐなくなってしまいます。



写真だとわかりにくいのですが、

和の色で云うと「京鼠」。

目を引く素敵な色合い。

形もコロンとしてて可愛らしい。



販売済みになっちゃったら

ごめんなさいです。
  

12月の水引講座は、お正月用小物作りの続きです。

2023年12月08日
まだまだコロナの影響続いていて、

参加できない生徒さんへの報告です。

現在は個別講座になっている、

茶香房ひよりの水引講座。

11月に引き続き、

お正月用の小物作りの回です。



以前は注連飾りタイプを作っていただいてましたが、

飛騨の場合、

伝統的な注連飾りを飾られる方が多いので、

ここ数年はミニ寄せ植えタイプのものを作っていただいてます。

これが飛騨の伝統的な蛇を模した注連飾り、



先月は松を重点的に習得していただきましたから、

あわび結びと追いかけの結びで

その他のパーツを作っていきます。




難しい結びは使っていません。

基本的な結びを応用し、組み合わせるだけで、

可愛らしいミニ飾りが出来上がります。




水引を本格的に始められて

まだ1年にもならない方ですが、

すべてのパーツをご自身で作り上げることできました。

「こうやって夢中になれることって、いいですよね」

そうそう、まずは楽しめることが大事なわけです。


それに水引は役目が終われば自然に還る。

エコとかSDGsとか

環境問題についていろいろ言われている割には

プラスチックとか塩ビでできたものとか

捨てるのに困るものがまだまだたくさんあるのが現状。

その点役目が終われば自然に戻る水引は

とても環境にやさしいと思うんだけどな。

まぁ~どうでもいいことかもしんないわな。


  

Posted by 茶香房ひより at 14:27Comments(0)日々の出来事水引、飾り結び

薬研(やげん)といったら徳川家康なわけで。

2023年11月29日
11月より始まりました

「日本文化を学ぶ、お屠蘇散作り体験講座」

開催期間はあと一か月となりました。

そりゃそうですよ、

だって元旦の朝に使うものですからね。

年内に準備すること。

なんてったって縁起ものですから。


さて、薬研といったら徳川家康。

NHKの大河ドラマ『どうする家康』に

たびたび登場しています。



ひよりのお屠蘇散作り体験では

この薬研を実際に使います。

ちょっとコツがいりますけどね、



香りが大切な生薬、薬草ですから、

熱で香り成分が飛んでしまわないように、

ゆっくり、ゆっくりと。

今の時代にはそぐわないのかもしれませんが、

本当によくできた道具なんです。

今ではとても珍しい道具になっちゃいましたけど。




この講座、年末までやってます。

空いている日、時間は少なくなりました。

いつも参加いただく方で、

まだのお客様、早めのご予約お願いします。

初めての方で気になる方はご連絡ください。
(詳細をお伝えします)


この講座、日本文化を学ぶ講座です。

生薬を何種類も使いますが、

それぞれの生薬の

効果、効能などを学ぶ講座ではありません。

勘違いなさらないようお願いします。

とはいっても、生薬を扱いますので、

岐阜薬科大学第7代学長で、

名誉教授の水野瑞夫先生の監修のものに

開催しております。

お理解いただきますようお願いします。

  

11月の水引講座はお正月の小物です。

2023年11月16日
まだまだコロナの影響続いていて、

参加できない生徒さんへの報告です。

現在は個別講座になっている、

茶香房ひよりの水引講座。


11月のテーマは「お正月の小物作り」です。

今回は松をひたすら練習します。



本やYouTubeなどでも

作り方の紹介がありますが、

これが実際やってみると

なかなかうまくいかないものでして。

コツがつかめるまで

ひたすら練習あるのみです。

なので、長年通ってくださる生徒さんでも

作るの苦手な方が多いのです。


結んで作るものではありませんが、

水引細工の手法として

よく使われるものになります。

まぁ~とにかく手が覚えるまで

ひたすら繰り返し練習です。



とにかく練習。

あら!、ちゃんとできたじゃない(^^♪


ってことで、

次回12月はこれを完成させますよ!



宿題と練習を忘れないでね。



このミニお正月飾り作り、

ご希望の方ありましたら

どうぞお声がけくださいませ。

作れないパーツは(松、梅の枝など)

こちらでご用意することも可能です。

講座料は材料費込みで、

3,850円です。

講座時間は2時間ほどです。









  

Posted by 茶香房ひより at 16:49Comments(0)日々の出来事水引、飾り結び