心と身体に共鳴する香りとアロマテラピー

2019年04月27日
お仕事のお休みの日には

必ずひよりの煎茶を愉しまれるお客さま。

ひよりのトイレに置いてあるルームコロンを

とても気に入っていただき、

「あの香りのルームコロン、私もほしい!」

ということで、

急遽ミニアロマテラピー講座開催です。



いろんな心労重なったからね、

血圧もちょっと上がっちゃったし。

だからこそ、この香りが脳に響きます。

アロマテラピーで病気を治すことはできませんが

「香る」という特徴を持つ化合物ですからね、

今の状態と上手く共鳴することだってあるんです。

キチンとした知識と技を持ってさえいれば

手軽に生活に取り入れることできる「香りの手立て」

まぁ~難しいことは抜きにして

これ使ってみてね~

そして、大きく深呼吸してみてね。
  

加齢による循環器系トラブルとアロマテラピー

2019年04月23日


まぁそこそこいい年齢ですから

いろんなところにガタが出てくるもんなんです。

元々心臓も弱いですし

ドキドキっ!と動悸がすると

それは胸も不快なわけです。

化学物質過敏症ということもあり

積極的に運動などもできません。

投薬治療にも制限がありますので、

そういう時には、

アロマテラピーでできること考えるわけです。



何故それを選択するのか?

それにはちゃんと理由があります。

それをどう使うのか?

どんな基材とあわせるのか?

それもそうするなりの理由があります。



もちろんお薬ではありません。

でもこれで穏やかに日々過ごせるならば、

これはこれで

「やってみる価値があった、使ってみる価値あったね~」

となるわけで。

ここまで使いこなせることができるならば

「アロマテラピーって、やっぱ凄いね~」

と、思えるわけです。


医療ではないといってもね、

精油の中に含まれる芳香成分は有機化合物。

ものによっては、医薬品原料となる芳香成分もあるわけです。

有機化学や天然物化学の知識がちょこっとあるだけで

じつはとても役に立つ「手立て」のひとつ。

アロマテラピーの勉強は

ただ精油使いになることが目的ではなく、

勉強を通して、

自分の身体、健康と向き合うこと。

ファーストケアとして

ちょこっと知識と実践を身につけること。

損なことではないと思うのです。



あ~ちょっと落ち着いた。

よかった、よかった。

ちょっと継続して使ってみましょ(^^♪








  

ペパーミント精油使うにはキチンと知識が必要だよ!って話し。

2019年04月22日
要するに、

アロマテラピー初心者や、

初級レベルの人が簡単に使える精油ではないですよ!ってこと。


勘違いしないでくださいね。

ごくごく薄い濃度で、

スプレーシュッシュッ!で用いる話しではありませんから。



ペパーミントって、

育てるにも簡単だし、苗も購入しやすいし、

ハーブティーやケーキの飾りなんかにも使われます。

(まぁ~苗もいろいろ問題あって、

 ちゃんとしたナーセリーの苗の方がいい香りしますけどね)



アロマテラピーっていうと

「ラベンダーやペパーミント」って

ほとんどの人が頭に浮かべる精油ですよね。

メントールのスーッとした香りで

精油レベルでも簡単に使えるものと思われがちです。

しかし…

しかしなんです。

この精油に含まれる芳香成分はメントールだけではありません。

ケトン類のメントンも多く含まれていますから

「比較的安全に使えますよ!」なんていえる精油ではありません。

ナード・ジャパンでは

禁忌・注意事項がずら~っとたくさん並ぶ精油です。

ケトン類の禁忌・注意事項って?

ナードのアドバイザー以上の資格持ってる人なら

必ず知ってることですね。

      神経毒性です。

特にペパーミントに含まれるメントンは

ケトン類の中でも毒性が強いものとして有名です。

妊婦さん、授乳中のお母さん、3歳未満の子供さん

そして高齢者の方にも使ってはいけない精油です。

また、ペパーミント精油って血圧上がるよ。

喉頭痙攣なんかも引き起こす可能性あるから、

特に子供さんには、

濃度や使用期間、使用範囲なんかも注意が必要な精油です。



だったらほかのミント系精油でもいいじゃん!

なんて思いたくなるけど、

それはそれでちゃんと使いこなせるよう、

キチンと勉強しないといけないしね。



まっ、そうはいっても

ここぞの時にとても役に立つ、このペパーミント精油。

私自身普段使いしませんが、

この精油にはいろいろ助けてもらいました。



そうそう、

これ噂だといいのですが、

妊娠悪阻にペパーミント原液嗅がせてる医療関係者いるそうですけど。

あ~怖っ!!

絶対に何もない、何も起こらないなんて言いきれないですよ。

そもそもアロマテラピーは医療じゃないし~っ。

メディカルアロマテラピーなんて

今の日本には存在しないからね!


それに、

コップのお水に原液ポタポタ垂らして飲むって話しも耳にしてますが、

お水にただ垂らしても混ざりませんからね。

お風呂も同様です。

お湯にポタポタ入れても混ざりませんよ。

原液の膜を身体に付けて、大変な思いするだけです。


だからね、

ちゃんとアロマテラピー勉強しようね。













  

日本薬局方収載精油とアロマテラピー

2019年04月08日
ここ最近、アロマショップHERBSさんと記事がリンクしていて

何の意図もないものですから、

自分でもびっくりするやら、

でもそうだよね~、と納得したり。


HERBSさんも書いておられますが、

私は茶香房ひより内に併設している、

ナード・アロマテラピー協会 アドバイザー資格認定校

a piacere(ア・ピアチェーレ)の認定講師という立場で、

そして、

HERBSさんはPRANAROM社の精油を販売されている立場から。

なので、

立ち位置というか、切り取る角度が異なるが故

若干表現も違ってるように見えますが、

そう見えるだけです(笑)

そうそう、そういえば性格も違うしね~(^_-)-☆

お互い言わんとしてることは共通しております。

アロマテラピーについては

同じ師から学んでおりますしね。



さて、今回のテーマは

精油は医薬品なのか?ということで、

日本薬局方と精油について、ちょっと触れたいと思います。




そもそも「日本薬局方ってなに?」ということですが。

医薬品における品質の規格基準書のこと。

医薬品医療機器等法に基づいています。
(現在は第十七改正日本薬局方)

なので、

収載されているものは日本国内で使われる医薬品が中心。

じつはその中に、精油も収載されています。

現在収載されているのは以下の7種。

ウイキョウ油
ケイヒ油
チョウジ油
オレンジ油
テルビン油
ユーカリ油
ハッカ油

ですね。

それぞれキチンと規格があります。

写真に写っているのは

アロマテラピーで用いる、これに準ずるだろう精油たち。

これらは医薬品なのかというと、そうはなりません。

これらは雑貨。

局方の規格に準じてないから、医薬品ではありません。


よく「メディカルグレードです」とか

「グレードの高い安全なものです」とか

「最高品質の原液でも使えるものです」とか言われる方いますけど

局方収載の7種以外は

全部、雑貨です。

医療として、病気治療を目的として使うことできないんです。

なので、

今の日本でのアロマテラピーは、

精油の使用に関して「自己責任」という言われ方をするわけです。

もちろん海外では、

医師や薬剤師が医療として使うこと、ないわけではないです。
(ややこしい言い方ですみません)

しかし、日本ではアロマテラピーを医療行為のひとつとして見なしていません。



そうはいっても、

局方ユーカリ油に含まれる 1,8-シネオールは

私たちが使用するユーカリ・ラディアタやユーカリ・グロブルスに含まれていますし、

局方チョウジ油に含まれる オイゲノールは

クローブ油にも多く含まれています。

その他の局方精油も同様です。

医薬品原料として使われるということは

その効果が認められるということですが、

だからといって、

雑貨の精油がその効果を標榜することはできないのです。



だから、キチンと学ぶ必要がある。

自己責任だから、

安全に安心して精油を使用するためにはどうするのか、

キチンと勉強しなければならないんです。


これは何もその道のプロになれ!とか

科学者や医師、薬剤師になれと言ってるのではありません。

キチンと基本の化学がわかれば

自ずとわかるようになるもの。


「これってどうなんですか? 」とか

「これどうしたらいいですか?」 というレベルの方に

代替案を提案することはありません。

というか、できません。


アロマテラピーって思う程キラキラしてる世界でもないし

素敵で「癒されるわ~」なんていう世界ではないです。

ハッキリ言ってそうなんですよ。


少しはおわかりになりましたでしょうか?

えっ!? わかんない?

そうですか…

それはとても残念です。




















  

誰もが知る柑橘系精油って本当に安全なの?

2019年04月05日
果物として食べたり、料理に使ったり。

誰もが知ってる柑橘の香り。

レモンやオレンジなどの爽やかでリフレッシュする香りは

子供から高齢の方まで、

誰からも好まれる馴染みある香りですよね。

知らない、食べたことないって人はいないはず。


そんな柑橘の香りは

アロマテラピーの精油としても存在しています。



馴染みある香りなので、

アロマテラピーでも手軽に使う精油ですね。

ルームフレッシュナーやディフーザーに使ったり

入浴剤としてブレンドすると、

とても心地よい香りをもたらしてくれる、柑橘系精油たち。

精油としても比較的価格も安価で、香りとしても使いやすい。

揃えておきたい精油でもありますが、

じゃあ、何の問題もなく使えるのでしょうか?



一般的によく使われる柑橘系精油として

Citrus sinensis              

Citrus limon                 

Citrus aurantium ssp. bergamia  

が知られています。



その他にも、

Citrus reticulata            

Citrus paradisi             

なども有名ですね。

これらの柑橘系精油、

何の問題もなく使えるわけではありません。



柑橘系精油は圧搾法によって抽出されるのですが、

その成分の中で一番問題になるのが、

フロクマリン類です。

光りに対する感作(光毒性)を呈することでも知られています。

しかし全ての柑橘系精油が問題になるわけでなく、

比較的安全に使えるものもあります、ご安心を。

また、

塗布、スプレーとして噴霧など使用方法によっても異なりますし、

濃度をどれぐらいにするか、

1日の中でいつ使うのかも問題になります。

では、そのフロクマリン類さえ気をつければ問題ないかというと、

その中に多く含まれるリモネンの酸化により

皮膚刺激を起こします。

なので、

柑橘系の圧搾精油の注意事項として、

もう一つ大事なコトありましたよね。

はい、キチンと勉強してる人ならわかる筈。



それから、

精油は水には溶けません。



最近、レモンの精油をコップの水に入れて飲んだり、

ドレッシング代わりにレモン精油をかけるなんて話し聞きますが、


絶対にダメですよ!

原液を飲むなんて使用、してはいけません。

言っときますが、

ベルギーやフランスなどでも

そんな使い方いたしません!

原液を水に入れて飲む使い方、しませんから!



メディカルアロマだとか都合のいいこと言って

精油の原液をコップに垂らして飲んだり、

料理にかけて使ってる人!

アロマテラピーをちゃんと勉強しなさい!!

今の日本においてメディカルグレードの精油なんて、

厚労省は認可してません!

食品添加物についても

特定メーカーの精油を認可してることはありません。

キチンと調べなさい!

世の中そんなに甘くないよ!

特に医療従事者(看護師、助産師、医師など)で、

こんなマルチ商法に関わってる人。

人を騙してることに、一刻も早く気がついてください。

内服使用による薬物動態のことを

ぜんぜん知らないなんてことないでしょうに。

















  

同じ学名の3つの異なる精油たち+お香原料

2019年04月03日
Cinnamomum camphoraという学名の精油。

NARDのアドバイザー以上の方ならば

ここに写る精油のうち、2つはちゃんとわかってるはず。
(旧カリキュラムの方は知らないかも)



この3本とも

クスノキ科 Cinnamomum camphoraという学名です。

3つとも同じ精油ではありません。

同じ学名を持つ、異なる特徴を持つ精油です。


Cinnamomumとは、クスノキ科ニッケイ属のこと。

Cinnamomum camphoraという学名の植物は

一般的にはクスノキのことを指しますが、

変種も存在しています。

それが同じ学名を持つ、ホーウッド(芳樟、ほうしょう)。

そしてもう一つ、

マダガスカルの固有種、ラヴィンツァラです。
(以前大混乱が起こった精油です)


この同じ学名を持つ精油たち、

含まれる芳香成分の構成、割合が異なります。

なので、

それぞれ目的に応じて使い分ける必要が生じてきます。

どんな芳香成分類がどのように構成されているか

それをキチンと学ぶことが必要なわけで。



ちなみにクスノキの精油は

一般的にホイホイと使うことはありません。

禁忌、注意事項が多いですからね。

簡単なセルフケアには向いていません。

含まれる芳香成分類のことを考えるなら、

もう少し使いやすい、

似たような精油を選択するでしょうね、私ならば。


写真にある白い結晶は、樟脳です。

箪笥の防虫剤として、昔から使われていたもの。

もちろんお香の調合にも使います。

よくナフタリンと間違えられたり、

タンスに入れるものすべて「樟脳」という人がいますけど、

ぜんぜん違うものですからね。

お間違えの無いように。




余談ですが

クスノキ科の樹木で、飛騨で一般的にみられるのは

Lindera umbellata  クロモジ属のクロモジですね。

一番有名なのは、クロモジの楊枝です。

昔から精油が取れることでも知られていますが

なんせ高価な精油です。

一般的にセルフケアとして使うには、ちょっとね。

リナロールや1,8-シネオールを期待するなら

私なら、価格的にもっと使いやすいもの探しますね。


  

桜葉の香り、茶の香り。そしてアロマテラピーに話し膨らむ⁉︎

2019年03月30日


サクラの花を今か今かと待つ、この季節。

加子母の仁太郎さんの桜餅と

桜葉の香りの日本茶、静ー7132(弊店名:緋の司)で

ちょっと休憩、ひと休み。

サクラの花待ちの頃になると

桜茶と名のつく日本茶が出てきますが

ほとんどがサクラの葉っぱや香料で作られたもの。


ひよりのサクラ待ち桜茶は、

混ぜ物や人工香料ではありません。

このチャの葉が特徴的な芳香成分であるクマリンを持っています。

だから、日本茶なのに桜葉の香りが立ち上がります。

ラクトン類に属する芳香分子で、

通常は配糖体として存在するため、

破砕や塩蔵すことで香ります。



う〜ん、アロマテラピーに通ずるクマリンのお話しでした。

もちろん、

お香原料にもこのクマリンを持っているものありますからね。


あつ! アロマテラピーで最も重要なクマリン類は

なにかと禁忌や注意事項があるフロクマリン類ってこと

頭に浮かばないとダメですからね。

さぁ〜、なんの精油に含まれているか

キチンと確認しましょうね。

  

アロマテラピーの精油。「ラベンダー」って1つじゃないの?

2019年03月29日
これ、全部ラベンダーと名が付く精油、6種類。

最近では入手困難なものもありますからね。

使えないものもありますが。

それらを含めると、8種類ありますね。




一般的に、ラベンダーというと「リラックス」でしょうか。

そうやって使ってる人がほとんどでしょうね。


では、この6種類のラベンダー精油。

全てが「リラックス」目的で使えるのでしょうか?


「ラベンダーなんだからそうなんでしょう~!」

本当にそう思いますか?


じつは、これらはすべて異なる精油。


えっ! なぜ?


「ラベンダーの種が異なるから」
Lavandula angustifoliaは2種あります)

そして、

「含まれる芳香成分類が異なるから」 です。

それに価格帯も異なります。

2,000円台の手頃のものから

6~7,000円台まで、価格も異なるこれらの精油。


何をどう使い分けるのか?

価格帯的に使えない場合、何をどう代用できるのか?


アロマテラピーを本格的に学ぶためには

芳香成分類の勉強の他にも

植物の学名分類とラテン語表記も覚えること必須。

これはアロマテラピーの世界では常識なのです。

知ってましたか?












  

日本茶とアロマテラピー、そしてお香。

2019年03月26日


茶とアロマテラピー。

そしてハーブや天然香原料。

TI(テルペンインデックス)に

リナロール、ゲラニオール。

それらを多く含む、精油たち。

ニオイのある有機化合物。

関係ないように思われるかもしれしれませんが、

すべて繋がっています。

わかる人にしかわかんないお話しでした。

  

本日のNARDアロマアドバイザー試験、終了~♫

2019年03月25日
本日もアロマテラピーの話題です。

一年間、仕事の合間を縫って

アロマアドバイザーの勉強された生徒さん。

本日無事に認定試験が終了。



NARDのアロマアドバイザー試験は

各認定校で開催します。

受講される方のペースに合わせて

授業や試験日が設定できるのが魅力かな。

私もこれで一つ肩の荷がおりました。


でもね~、認定試験はゴールではないんです。

ここがベース。

基本となります。

認定試験は、今まで学んだ知識の確認作業です。

暗記だけの、点のように覚えたことは

頭の中に長くは残らないもの。

ここからが本番で、もちろん実践も大切です。

それに、

精油をただ使っていればいいという訳でもありません。




ちなみに、

NARDのアロマアドバイザー試験は

各協会の中でも難しい部類。

マークシートじゃないし、

テキストから満遍なく出題されます。

精油のことや、芳香成分類のことなども

キチンと整理しておかないとできないんです。

山かけできないことで有名な試験なのでした。

あっ! そんなこと知らないですよね~。