練香「黒方」作り。沈香、蘭奢待と織田信長
2020年12月20日
先日開催しました練香作り講座、
六種の薫物「黒方」を作る会。

茶道、煎茶道を嗜んでいらっしゃる方や
歴史などに関心がある方ばかりですから、
だた作るのではなく、
主となる天然香原料「沈香」についても
詳しく説明させていただきました。

沈香を贅沢に使う六種の薫物「黒方」作り。
六種と書いて「むくさ」
薫物と書いて「たきもの」
黒方と書いて「くろぼう」です。
お線香つくりではありません。
黒方は冬のお香とも言われますが
今はお祝いの時などに使われる練香。
今回は閑院左大臣の調合に基づき
調合していただきました。
掌でころころ、ころころ転がして
正露丸より大きめ黒いかな、
まん丸に作ります。

同じくらいの量で作るのですが
参加された方々それぞれ香りが微妙に異なります。
それがまた手作り香の面白さ。
しばらく寝かせて熟成させ、
お正月のころには使えることでしょう。

主原料となる沈香については
なんと今夜のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」
「信長公と蘭奢待」でも注目の的ですから、
沈香、そして正倉院に収められている「蘭奢待」の
その歴史や科学調査の概要などについても
説明させていただきました。

参加された方からも「ラッキ~、楽しみです!」と
うれしい感想いただくことができました。
昨年、天皇陛下御即位記念特別展として開催された
東博の「正倉院の世界」で拝見することができましたが、
そりゃ~写真とは迫力が違います。
ガラスケースの奥に展示されていましたからね
香りはどのようなものかはわかりませんが、
天下人が魅了される「蘭奢待」ですからね。
今夜どのように描写されるのか、
とても楽しみなのです。
六種の薫物「黒方」を作る会。
茶道、煎茶道を嗜んでいらっしゃる方や
歴史などに関心がある方ばかりですから、
だた作るのではなく、
主となる天然香原料「沈香」についても
詳しく説明させていただきました。
沈香を贅沢に使う六種の薫物「黒方」作り。
六種と書いて「むくさ」
薫物と書いて「たきもの」
黒方と書いて「くろぼう」です。
お線香つくりではありません。
黒方は冬のお香とも言われますが
今はお祝いの時などに使われる練香。
今回は閑院左大臣の調合に基づき
調合していただきました。
掌でころころ、ころころ転がして
正露丸より大きめ黒いかな、
まん丸に作ります。
同じくらいの量で作るのですが
参加された方々それぞれ香りが微妙に異なります。
それがまた手作り香の面白さ。
しばらく寝かせて熟成させ、
お正月のころには使えることでしょう。
主原料となる沈香については
なんと今夜のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」
「信長公と蘭奢待」でも注目の的ですから、
沈香、そして正倉院に収められている「蘭奢待」の
その歴史や科学調査の概要などについても
説明させていただきました。
参加された方からも「ラッキ~、楽しみです!」と
うれしい感想いただくことができました。
昨年、天皇陛下御即位記念特別展として開催された
東博の「正倉院の世界」で拝見することができましたが、
そりゃ~写真とは迫力が違います。
ガラスケースの奥に展示されていましたからね
香りはどのようなものかはわかりませんが、
天下人が魅了される「蘭奢待」ですからね。
今夜どのように描写されるのか、
とても楽しみなのです。
フルーツポマンダー作り、開催してます。
2020年12月15日
先日、ゆる~く告知していた
西洋の香り玉、フルーツポマンダー作り。
本日第1回目開催しました。

柑橘類のオレンジやレモンなどでつくる方もありますが
ひよりは姫リンゴで作ります。

初めにポマンダーの歴史など
少し解説させていただき、
では、実践!
姫リンゴにプチプチ、プチプチとクローブを刺していきます。

黙々と刺し続けますけど、
リンゴとクローブの合わさった
心地よい香りで満たされますからね、
「これいいわ~、楽しいわ~」って
うれしい感想いただきました。
リンゴの表面、クローブだらけ。

この状態で完成ではありません。
ここにポマンダーパウダーを振りかけて
風通しの良いところで
10日~2週間くらい乾燥を促していきます。
要するに
姫リンゴのミイラを作っていくわけです(^^)

フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味するポマンダー。
中世ヨーロッパで蔓延したペスト、
その感染予防や悪臭をよけるために作られた、
いわゆる伝染病から身を守るために作られたもの。
もちろん現代ではこれで感染症が予防できるわけではありませんがね。
クリスマスのころの「幸運のお守り」や
クリスマスの飾りとして作るのもとても楽しいものなのです。
西洋の香り玉、フルーツポマンダー作り。
本日第1回目開催しました。
柑橘類のオレンジやレモンなどでつくる方もありますが
ひよりは姫リンゴで作ります。
初めにポマンダーの歴史など
少し解説させていただき、
では、実践!
姫リンゴにプチプチ、プチプチとクローブを刺していきます。
黙々と刺し続けますけど、
リンゴとクローブの合わさった
心地よい香りで満たされますからね、
「これいいわ~、楽しいわ~」って
うれしい感想いただきました。
リンゴの表面、クローブだらけ。
この状態で完成ではありません。
ここにポマンダーパウダーを振りかけて
風通しの良いところで
10日~2週間くらい乾燥を促していきます。
要するに
姫リンゴのミイラを作っていくわけです(^^)
フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味するポマンダー。
中世ヨーロッパで蔓延したペスト、
その感染予防や悪臭をよけるために作られた、
いわゆる伝染病から身を守るために作られたもの。
もちろん現代ではこれで感染症が予防できるわけではありませんがね。
クリスマスのころの「幸運のお守り」や
クリスマスの飾りとして作るのもとても楽しいものなのです。
Posted by 茶香房ひより at
13:47
│Comments(0)
│ワークショップ、講座│ナード・アロマテラピー協会認定校│お香調合 お香講座・教室│日本メディカルハーブ協会シニアハーバルセラピスト
お香調合。お部屋香を作る。
2020年12月08日
古来より疫病退散、魔除け、お守りとして伝わる、お香。
その天然香原料を
「これでもか!」ってくらいに使って作る、お部屋香。

普通の匂い袋の5~6倍の調合香を使います。

金襴の柄もいろいろありますしね。

もうすぐお正月ですから
今から調合して香りを熟成させます。
調合したばかりだと香りがとがっているんです。
まるでお料理と一緒。
お部屋香や掛香(柱などにかけて飾る香袋)って、
おめでたい時に用いられる縁起の良いものでもありますしね。

天然香原料のみの調合香は本当に心が落ち着くというか、
調合するときも心静かになるというもの。
お香のことってあまり知られていないことが多すぎて
こうやって募集かけても
あまり関心ないようなので大きく告知はしませんが、
ご興味ある方はどうぞ、
お電話にてお問い合わせくださいな。
※天然香原料のみの使用になります。
白檀を中心とした香りになりますので
香水やフレグランス等の香りとは異なるものです。
誤解なきようよろしくお願いいたします。
その天然香原料を
「これでもか!」ってくらいに使って作る、お部屋香。
普通の匂い袋の5~6倍の調合香を使います。
金襴の柄もいろいろありますしね。
もうすぐお正月ですから
今から調合して香りを熟成させます。
調合したばかりだと香りがとがっているんです。
まるでお料理と一緒。
お部屋香や掛香(柱などにかけて飾る香袋)って、
おめでたい時に用いられる縁起の良いものでもありますしね。
天然香原料のみの調合香は本当に心が落ち着くというか、
調合するときも心静かになるというもの。
お香のことってあまり知られていないことが多すぎて
こうやって募集かけても
あまり関心ないようなので大きく告知はしませんが、
ご興味ある方はどうぞ、
お電話にてお問い合わせくださいな。
※天然香原料のみの使用になります。
白檀を中心とした香りになりますので
香水やフレグランス等の香りとは異なるものです。
誤解なきようよろしくお願いいたします。
西洋の香り玉、ポマンダー作り開催してます。
2020年12月02日
中世ヨーロッパの厄疫退散!
ポマンダーです。

これは姫りんごのポマンダー。
失敗なくできますからとても簡単。

いつものごとく、ゆる~い募集です。
おひとりさま(材料費込) 2,500円(税抜)
(2~3個作れます。)
お時間はだいたい1時間半ほど。
蜜を避けるため個別での対応となります。
お電話にてご予約ください。
0577-34-7533 まで
※材料がなくなり次第終了「します
洋の東西を問わず、
まだ医学が進歩していなかった時代。
ハーブやスパイスの防腐作用や抗菌作用を利用しながら
人々は同じことを考えてたんだなってこと理解できます。

そうはいっても
いまは医学も発達してますから
これはクリスマスの時期に飾りとして使われます。
病気や健康、医学の歴史に楽しく触れる。
こんなことも大切だと思いますけどね。
ポマンダーです。
これは姫りんごのポマンダー。
失敗なくできますからとても簡単。
いつものごとく、ゆる~い募集です。
おひとりさま(材料費込) 2,500円(税抜)
(2~3個作れます。)
お時間はだいたい1時間半ほど。
蜜を避けるため個別での対応となります。
お電話にてご予約ください。
※材料がなくなり次第終了「します
洋の東西を問わず、
まだ医学が進歩していなかった時代。
ハーブやスパイスの防腐作用や抗菌作用を利用しながら
人々は同じことを考えてたんだなってこと理解できます。
そうはいっても
いまは医学も発達してますから
これはクリスマスの時期に飾りとして使われます。
病気や健康、医学の歴史に楽しく触れる。
こんなことも大切だと思いますけどね。
Posted by 茶香房ひより at
13:33
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│ワークショップ、講座│ナード・アロマテラピー協会認定校│お香調合 お香講座・教室│日本メディカルハーブ協会シニアハーバルセラピスト
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、覚恕と練香。
2020年12月01日
覚恕の心情など表現するのには
うってつけの演出だったと思う。

黒方と侍従。
六種の薫物の練香です。
これ、黒方。

こっち、侍従。

どっちも炭粉で真っ黒。
どっち?っていわれても
香りが違うだけで形状は同じです。
「六種の薫物」という言葉知ってても
線香と間違えてる人もいますが…
「六種の薫物」は練香です。
「六種」はろくしゅではありません。
「むくさ」と読みます。
「練香」・・・練り香水ではありません。
写真のような丸薬状のお香。
温めて使います。
どんな香りといわれてもネットでは伝わらないし、
なんといっても「映え」ません。
解る人にしか伝わらない世界かもしんないです。
うってつけの演出だったと思う。
黒方と侍従。
六種の薫物の練香です。
これ、黒方。
こっち、侍従。
どっちも炭粉で真っ黒。
どっち?っていわれても
香りが違うだけで形状は同じです。
「六種の薫物」という言葉知ってても
線香と間違えてる人もいますが…
「六種の薫物」は練香です。
「六種」はろくしゅではありません。
「むくさ」と読みます。
「練香」・・・練り香水ではありません。
写真のような丸薬状のお香。
温めて使います。
どんな香りといわれてもネットでは伝わらないし、
なんといっても「映え」ません。
解る人にしか伝わらない世界かもしんないです。
伝統文化を学ぶ「お屠蘇散作り体験講座」、始まってます(^^;)
2020年11月05日
じつは・・・
もう始まってるんです。
今年の「お屠蘇散作り体験講座」。

いつもなら11月中旬ころから12月末まで行われる、
この講座。
リピーターもとても多く、
もう10月下旬より始まってます(^^;)
お屠蘇って
お正月にお神酒とかお酒を飲むことではありません。
日本古来の伝統文化。
生薬を漬け込んだ、薬酒のこと。
こんな感じで作ります。

もちろん干支は丑になってます。
ひよりオープン前からもう7~8年、
静かに、静かに開催しているこの講座。
お正月の伝統文化としての解説と
お屠蘇散を調合する講座でして、

生薬をつぶす薬研も実際に使用します。

調合したものを小分けにし、
たとう折りにした紙に包んで完成です。

初めての方でももちろん参加いただけます。
講座参加費 : おひとり様 3,500円(税抜)
時間 : だいたい1時間~1時間半。
おひとり様から参加いただけます。
コロナのこともありますので
3名くらいでのグループまで大丈夫です。
おつくりいただいたものは
すべてお持ち帰りいただけます。
(使い方の説明も、もちろんさせていただきます)
お問い合わせは茶香房ひよりまで
0577-34-7533
※この講座は
岐阜薬科大学元学長の水野瑞夫先生の監修のもと開催している
茶香房ひよりオリジナル講座です。
もう始まってるんです。
今年の「お屠蘇散作り体験講座」。
いつもなら11月中旬ころから12月末まで行われる、
この講座。
リピーターもとても多く、
もう10月下旬より始まってます(^^;)
お屠蘇って
お正月にお神酒とかお酒を飲むことではありません。
日本古来の伝統文化。
生薬を漬け込んだ、薬酒のこと。
こんな感じで作ります。
もちろん干支は丑になってます。
ひよりオープン前からもう7~8年、
静かに、静かに開催しているこの講座。
お正月の伝統文化としての解説と
お屠蘇散を調合する講座でして、
生薬をつぶす薬研も実際に使用します。
調合したものを小分けにし、
たとう折りにした紙に包んで完成です。
初めての方でももちろん参加いただけます。
講座参加費 : おひとり様 3,500円(税抜)
時間 : だいたい1時間~1時間半。
おひとり様から参加いただけます。
コロナのこともありますので
3名くらいでのグループまで大丈夫です。
おつくりいただいたものは
すべてお持ち帰りいただけます。
(使い方の説明も、もちろんさせていただきます)
お問い合わせは茶香房ひよりまで
※この講座は
岐阜薬科大学元学長の水野瑞夫先生の監修のもと開催している
茶香房ひよりオリジナル講座です。
Posted by 茶香房ひより at
20:06
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│ワークショップ、講座│ナード・アロマテラピー協会認定校│お香調合 お香講座・教室│日本メディカルハーブ協会シニアハーバルセラピスト
しとしと雨の日のお香作りを愉しむ。-練香編ー
2020年10月08日
しとしと雨降るこんな日は
湿度に香りを乗っけよう~と思いまして、
せっせとお香調合しちゃいます。
「お香、作るんですか?」
「買えばいいじゃん!」
そう言われそうですが、
市販のものはほぼ合成、ケミカル香料ガンガンですのでね、
自分で作ります、簡単ですもん。
(調合の仕方などはちゃんと勉強しないとだめだけどね・・・)

ウサギのう〇ち
じゃ~ありません。
練香といいます。
温めて使うお香。
茶道たしなむ方だと知ってるはず (です。)
冬の炉に使うお香です。
まぁ~抹茶と同じで、
宗匠お好みってのを購入されることのほうがほとんどでしょうか。
最近では香合がしつらえてあっても
「中身入ってない」「入れない」なんてこともあるそうで、
お香って今一つ大事にされてないのね、
お香調合にかかわる私としては
とても残念です。
(まっ、そんなもんなんかな…お香って)
今回作るのは「六種の薫物」の「侍従」。
侍従といえば源氏物語の明石御方がまとっていた香り、
「梅枝」の巻で源氏が調合していた、あのお香です。

今回は閑院左大臣と藤原致忠の調合を再現しましょう。
お香原料をちゃんと計って乳鉢に入れたら
ひたすらなじむまで混ぜます。

蜜を入れて、練り練り練り。

古典の調合によく使われる、貝香。
巻貝の蓋の部分、なんです。
これも大事なお香原料。

これだけニオイを嗅ぐと、磯のニオイです(^-^;
炭粉が入りますからね、
正露丸くらいに手で丸めてきますが、
手が真っ黒になります。

でもお香のかおりが手につきますのでね、
とてもいい香りで、
手を洗った後もほのかな香りが持続するから
ちょっとうれしいのです。
しばらく熟成させて、
後日香りを楽しむこととしましょうかね。
あっ、あんまりおもしろくなかったですか。
そりゃすみませんでしたm(__)m
湿度に香りを乗っけよう~と思いまして、
せっせとお香調合しちゃいます。
「お香、作るんですか?」
「買えばいいじゃん!」
そう言われそうですが、
市販のものはほぼ合成、ケミカル香料ガンガンですのでね、
自分で作ります、簡単ですもん。
(調合の仕方などはちゃんと勉強しないとだめだけどね・・・)
ウサギのう〇ち
練香といいます。
温めて使うお香。
茶道たしなむ方だと知ってるはず (です。)
冬の炉に使うお香です。
まぁ~抹茶と同じで、
宗匠お好みってのを購入されることのほうがほとんどでしょうか。
最近では香合がしつらえてあっても
「中身入ってない」「入れない」なんてこともあるそうで、
お香って今一つ大事にされてないのね、
お香調合にかかわる私としては
とても残念です。
(まっ、そんなもんなんかな…お香って)
今回作るのは「六種の薫物」の「侍従」。
侍従といえば源氏物語の明石御方がまとっていた香り、
「梅枝」の巻で源氏が調合していた、あのお香です。
今回は閑院左大臣と藤原致忠の調合を再現しましょう。
お香原料をちゃんと計って乳鉢に入れたら
ひたすらなじむまで混ぜます。
蜜を入れて、練り練り練り。
古典の調合によく使われる、貝香。
巻貝の蓋の部分、なんです。
これも大事なお香原料。
これだけニオイを嗅ぐと、磯のニオイです(^-^;
炭粉が入りますからね、
正露丸くらいに手で丸めてきますが、
手が真っ黒になります。
でもお香のかおりが手につきますのでね、
とてもいい香りで、
手を洗った後もほのかな香りが持続するから
ちょっとうれしいのです。
しばらく熟成させて、
後日香りを楽しむこととしましょうかね。
あっ、あんまりおもしろくなかったですか。
そりゃすみませんでしたm(__)m
空薫(そらだき)を愉しむ。香の愉しみ方を知る。
2020年09月29日
お香のかおりを愉しむ。
多くの方はお線香を焚くことだとお思いでしょうが、
お香にはいろんな種類があるもので、
今回は「空薫」です。
「そらくん」じゃありませんよ!
「そらだき」と読みます。

お線香は火をつけて燃やすもの。
煙も出ますからね、
モノによってはいい香りにならないものもあるわけで。
「空薫」は温めて使います。
だから煙も出ないし、
仄かな優しい香りを楽しむことができます。
まずは灰に空気を含ませて。

聞香用のものと共用するのは避けましょう。
炭に火をつけます。
しっかり炭がおこるまで時間かかりますが
それもまた「よきかな~」ってことで。



灰が温まったら
練香という、丸薬状のお香を乗せます。
今日使うのは「菊花(きっか)」。
秋に使うお香で、
六種の薫物のひとつです。
ウサギのウ◯チ
じゃ~ないですよ。

炭のすぐそばに置くと
燃えちやうから気をつけてね。
ゆっくり、ゆっくり
空間に香りが満ちてきます。
決して強い香りではありません。
空薫に使うお香としては
先ほど紹介した丸薬状の「練香」。

先ほども書きましたが
「六種の薫物」が有名です。
また練香は茶道を嗜んでる方々であれば
冬の茶席の香としてお馴染みのはず、です。
天然のお香原料だけで作られる練香ですが、
最近では「ちょっとね・・・」というものも出回っており
化学物質過敏症の私としては市販のものは使いません。
まっ、自分で作れるからね。
その方が安心、安心、です。
それからもひとつ。
こちらのお香も空薫で使います。

「印香」といいます。
干菓子のような硬いお香。
こちらも空薫に使うものです。
最近「印香」という名の
燃やすお香が出回っていますが、
燃やすってことは「線香」を型抜きしただけのもの。
そりゃ~燃やして使うことになるでしょね。
本来の「印香」は
そもそも作る材料が異なりますから、
燃やすことはせず、
温めて香りを愉しむお香なのです。
まぁ、こういう本格的なお香を愉しむ人が
いったいどんだけいるのやら…。
あんまり関心持ってもらえないと思ってますがね。
そうそう、
源氏物語に描写されてるさまざまなお香のシーンは
線香のことじゃないですよ~。
そうそう、こっち。
空薫のことなんです。
知ってました~?
多くの方はお線香を焚くことだとお思いでしょうが、
お香にはいろんな種類があるもので、
今回は「空薫」です。
「そらくん」じゃありませんよ!
「そらだき」と読みます。
お線香は火をつけて燃やすもの。
煙も出ますからね、
モノによってはいい香りにならないものもあるわけで。
「空薫」は温めて使います。
だから煙も出ないし、
仄かな優しい香りを楽しむことができます。
まずは灰に空気を含ませて。
聞香用のものと共用するのは避けましょう。
炭に火をつけます。
しっかり炭がおこるまで時間かかりますが
それもまた「よきかな~」ってことで。
灰が温まったら
練香という、丸薬状のお香を乗せます。
今日使うのは「菊花(きっか)」。
秋に使うお香で、
六種の薫物のひとつです。
ウサギのウ◯チ
炭のすぐそばに置くと
燃えちやうから気をつけてね。
ゆっくり、ゆっくり
空間に香りが満ちてきます。
決して強い香りではありません。
空薫に使うお香としては
先ほど紹介した丸薬状の「練香」。
先ほども書きましたが
「六種の薫物」が有名です。
また練香は茶道を嗜んでる方々であれば
冬の茶席の香としてお馴染みのはず、です。
天然のお香原料だけで作られる練香ですが、
最近では「ちょっとね・・・」というものも出回っており
化学物質過敏症の私としては市販のものは使いません。
まっ、自分で作れるからね。
その方が安心、安心、です。
それからもひとつ。
こちらのお香も空薫で使います。
「印香」といいます。
干菓子のような硬いお香。
こちらも空薫に使うものです。
最近「印香」という名の
燃やすお香が出回っていますが、
燃やすってことは「線香」を型抜きしただけのもの。
そりゃ~燃やして使うことになるでしょね。
本来の「印香」は
そもそも作る材料が異なりますから、
燃やすことはせず、
温めて香りを愉しむお香なのです。
まぁ、こういう本格的なお香を愉しむ人が
いったいどんだけいるのやら…。
あんまり関心持ってもらえないと思ってますがね。
そうそう、
源氏物語に描写されてるさまざまなお香のシーンは
線香のことじゃないですよ~。
そうそう、こっち。
空薫のことなんです。
知ってました~?
たまには「聞香」なんて洒落たこともするわけで。
2020年09月16日
べつに香道に関わってるわけじゃないけれど、
お香の仕事にかかわってますから、
香木(沈香)をたくためには
一般的な灰手前ぐらいは
練習するのは必須なわけで。

といっても
練習しないと
うまくいかないわけでして。

聞香炉に入った香炉灰を火箸で柔らかくして
空気をちゃんと含ませて…。
火が十分に熾きた香炭団を真ん中にいけて
火箸で灰を書き上げ
山のかたちにしないとね。

灰押で形を整えたら

聞筋と火窓をつくり
銀葉をのっけて~。

沈香を銀葉の上に乗せたら
香り聞くとしましょうか。
(左利きですからね、
そこは許してくださいね。)
香道では、
嗅ぐではなく「聞く」という言葉を使います、
といいますが、
じゃ~嗅ぐは下品な言葉なのかというと
これはれっきとした「大和言葉」なわけでして。
「聞く」というのは
仏教、
とくに禅の精神の影響をうけた言葉なわけで。
まぁ~いろんな歴史的背景がわかんないと
お香のことも理解できないこと多いのですがね。
そうそう、
沈香ってお線香のことじゃないですからね。
本物の沈香の香りといっても
いろんなものがあるわけで。
ちなみに
今回使ったのは
ベトナム沈香(シャム沈香)です。
聞香に用いる場合は
やはりいい沈香じゃないとね。
お香の仕事にかかわってますから、
香木(沈香)をたくためには
一般的な灰手前ぐらいは
練習するのは必須なわけで。
といっても
練習しないと
うまくいかないわけでして。
聞香炉に入った香炉灰を火箸で柔らかくして
空気をちゃんと含ませて…。
火が十分に熾きた香炭団を真ん中にいけて
火箸で灰を書き上げ
山のかたちにしないとね。
灰押で形を整えたら
聞筋と火窓をつくり
銀葉をのっけて~。
沈香を銀葉の上に乗せたら
香り聞くとしましょうか。
(左利きですからね、
そこは許してくださいね。)
香道では、
嗅ぐではなく「聞く」という言葉を使います、
といいますが、
じゃ~嗅ぐは下品な言葉なのかというと
これはれっきとした「大和言葉」なわけでして。
「聞く」というのは
仏教、
とくに禅の精神の影響をうけた言葉なわけで。
まぁ~いろんな歴史的背景がわかんないと
お香のことも理解できないこと多いのですがね。
そうそう、
沈香ってお線香のことじゃないですからね。
本物の沈香の香りといっても
いろんなものがあるわけで。
ちなみに
今回使ったのは
ベトナム沈香(シャム沈香)です。
聞香に用いる場合は
やはりいい沈香じゃないとね。