ひよりのお正月準備講座各種、始まってます。

2021年11月08日
気がつけば3か月間なにも更新していませんでした。

で、もう11月。

2022年までもうわずか。

茶香房ひよりのお正月準備講座、

じつはもう、いろいろ始まっているのです。


まずは人気のお屠蘇散の講座。



お屠蘇というと、

お酒をいただくことと勘違いしてる人多いものです。

飛騨だけでなく全国的に、ですけどね。

お屠蘇とは屠蘇散を漬け込んだ「薬酒」のこと。

毎年人気でして、

今年も8月から問い合わせがあったほど。

ということで、

今年は10月下旬からもう始まってます。

まぁ~、地元の方というより

遠方、他府県の方の参加が多い、この講座。

ハーブなどを使った屠蘇散もどきの講座もあるようですが、

ひよりの講座は本格的なもの。

もちろん内容は

岐阜薬科大学の元学長であり名誉教授である

水野瑞夫先生の監修、ご指導に基づくもの。

だた作るだけでなく、

古くからの日本の伝統文化のひとつである

お屠蘇の歴史も学びます。

薬研も使ったりしますよ。




12月26日(日)頃まで開催しています。
(年末ぎりぎりで、という方はご相談ください)

所要時間は1.5~2時間ほど。

講座料 : 3,500円(税抜) 
           材料費含みます。

ご都合の良い日時をお知らせください。

お作りになったお屠蘇散は

試飲用にお持ち帰りいただけます。(約10~12包ほど)


お申し込みは茶香房ひよりまで。

   ☎0577ー34-7533












  

蚊遣香つくり体験講座と薬機法。無関係じゃないよ!って話し。

2021年07月23日
夏のお休みに突入となり、

いろんな講座のお問合せいただくこと多くなりました。

この時期とくに多いのが「蚊遣香つくり」です。



蚊遣香って?

手作り蚊取り線香のことなんですけどね。

蚊取り線香は防除用医薬部外品。

そうはいっても使ってるものは除虫菊。

それだけでなく、

使ったときにいい香りになるように

白檀や龍脳など

昔ながらの天然香原料も使って

ちょっと贅沢な蚊遣香になるわけです。



天然香原料だけで作りますからね、

はっきりいって毎日使うものとしては割高です。


でもね、化学物質過敏症の私は市販品使えませんから

毎年この蚊遣香と精油を使った蚊よけスプレーで

モスキート対策しっかりと、となるわけです。


何回も言いますが

天然香原料だけで作りますからね、

はっきりいって毎日使うものとしては割高です。

それをどのように考えるかはその人次第。

体験として

蚊取り線香がどのように作るのか

知ること、学ぶことだけでも面白いもんです。





あっ、そうそう

前回のブログでも法律について触れましたが、

すべてのお香製品は雑貨です。
(市販の蚊取り線香は除きますよ)

○○症(病)予防とか、

○○に効果ある、

な~んていうと法律に抵触することありますからね。

手作りはあくまでも自己責任。

これはお香製品だけでなく

アロマテラピーやハーブ、和の薬草などなど

自分で楽しむ、生活に役立てることを目的としてるもの。

きちんと法律を理解して楽しみましょうね。

とく販売を生業にしてる方、ご注意下さいね。



  

平安の雅薫る練香作り。「荷葉」編。

2021年07月16日
新型コロナ感染の影響で

いろんな講座が中止となっておりましたが、

少しずつ活動開始しております。




香のご縁、茶のご縁、そして結びのご縁が重なって

今回新たに始まったプライベート講座。

題して

「香りと和の、素敵な大人の学び文化講座」

とでも名付けましょう。



ハーブやアロマテラピー、植物の基本から

お香調合、日本茶の基礎、

結びやその他いろんなこと

今知りたい!

よく知りたい!学びたい! ってことをテーマにして

毎月一回お届けする

なんとも贅沢な講座です(^^♪

まぁ~これはプライベート講座なので、

参加される方々の興味と関心がテーマ。

カリキュラムなど一切存在しない講座です。




今回は練香作りの講座です。

平安時代の貴族の気分になって

雅なお香調合を愉しみます。

調合は六種の薫物のひとつ「荷葉」を作ります。

荷葉の「荷」は蓮のこと。

涼しげな夏を演出するお香です。

源氏物語の「梅枝」の中で花散里が調合しています。

あと「鈴虫」の帖でも登場する香り。

そんなお話を交えながら

お香原料を混ぜ合わせていきます。



お香というと

多くの方が線香を思い浮かべると思いますが

平安時代の公家たちが用いてきたのは

線香ではなく練香です。

源氏物語にもたくさん描写されていますから

ちょこっと知識があると

源氏物語の見方もまた変化するというもの。



世の中のすべての本物を知ることは

とても難しいし、無理なことだと思うけど、

それに触れる機会があるのならば

ちゃんと知るべきだと思っています。

高価なもの、希少なもの、

常にお目にかかることできないもの、

いろいろあると思うけど、

それを知ることは

知識の引き出しが増えるということです。


それを使い続けることとは別のこと。


お香原料やお香の本物の香り知る人は

じつはとても少ないものです。

知ってるつもりとか、

間違って認識してるとか。


誤った情報を発信することがないよう、

常に知識の引き出しをアップデートすること。

簡単なようで、じつはとても難しいことなんだけどね。



少しずつ素敵な大人の学び方始めていきましょう。












  

市内の雛飾り展示がはじまりました。

2021年03月05日
飛騨地方の桃の節句は旧暦の4月。

他の地方より一か月遅れてのおひなさま。




第23回 飛騨高山雛まつり。

今年も市内の雛飾り展示が始まりました。





ひよりはそのイベントに参加しておりませんが

店内に水引のおひなさまを飾っています。

ちなみに京雛に倣い、

向かって右にお内裏様、左がおひな様にしています。

関東の現在雛はこの逆ですね。





例年ならば下の写真の雛飾りを結ぶ

「水引おひな様作り体験講座」を開催しておりますが、



今年は大きく告知してはおりません。

ご興味あればぜひ。


 水引おひな様作り体験

体験料 : 3,000円(税抜)
      材料費込みです。

時間  : 1時間~1時間半ほど

お電話にてお問合せください。
    ☎0577-34-7533




  

平安の雅薫る練香作り。「梅花」編。

2021年03月03日
昨年秋より開催している、

「和を知る、飛騨を学ぶ ひより和の文化講座」。

そのカリキュラムのひとつだった

練香「黒方」つくり講座が好評で、

お香調合講座は季節の講座として

独立して開講することとなりました。





本日は春の香り「梅花」の練香つくり。

「六種の薫物」のひとつ、春の香りの練香です。

ろくしゅ、じゃないです。

「むくさのたきもの」と読みます。



天然のお香原料から練香を作る工程は

シンプルだけど、とても楽しいもの。




沈香、白檀、丁子など

古典の資料をもとに調合していきます。

今回は閑院左大臣、藤原 冬嗣の調合を参考に調合します。




それとプラスαの文化講座ですからね、

お香の話から渋沢栄一にまで話しが繋がります。

ん???

どういうこと?

そう、すべてはいろいろ繋がっているんです。




終始笑いありの楽しい講座となりました。

次回は「荷葉」

夏の香りの練香つくりを予定しています。






  

青い彼岸花。水引だからできること。

2021年03月02日
本当にひさしぶり。

今年初めて水引結び講座の生徒さん。

昨年から「これ作りたい!」って希望でしたからね。

2021年最初の作品はこれです。




彼岸花といえば赤、そして白。

青い彼岸花が本当に存在してるとは思いませんが、

作ってみるととても美しいものですね。



花弁をたくさん結ぶだけ。

ひたすら修行みたいな感じ。

今回は時間内で完成はしませんでしたので、

そのあと私の分を完成させてみました。



生徒さんはもう少し濃い青で完成する予定(笑)

蝶々の色もそのイメージに合わせて

結んでみました。

季節外れの彼岸花。

水引だからこそできる楽しみ方だと思います。






  

飛騨では早いんですけどね。水引の兜作り。

2021年02月26日
もうすぐ3月ですけどね。

飛騨ではまだまだだと思っていましたが、

県外の馴染みのお客様からのリクエスト。

端午の節句の兜です。




今年は新型コロナの影響もあり、

おうちで過ごす時間を楽しむこと

いろいろ流行っておりますが、

水引もいろんなもの結んで作ること楽しいですから。




あわび結びがちゃんと結べるようになれば

このガンダムみたいな兜、結べちゃうんです(笑)



たくさん、たくさんあわび結び結ばなきゃいけないですが、

手が慣れてくれば、そんなに難しくはありません。

といってもね、

まったく初めての方には難しいと思います。



またまたレジュメとともに

キットにしてお送りすることになりました。



商用の使用はお断りしております。
(ようするに、これを作って自分の作品として売ることです)



水引を始められて間もない方向けの

ちょっと気持ちがリッチになるような作品。

気軽にできることが一番楽しめると思うんです。

器用さとか、年齢とか関係ないですからね。




ちなみに、この写真の大きい兜は

もう少し水引慣れてる生徒さん用の兜です。










  

水引を結んで作る、おひな様。

2021年02月17日
今年は1月中旬から店内に飾っている

水引のおひな様。



飛騨地方は旧暦の4月なのですが、

その他の地方は3月ということもあってか

1月に県外の馴染みのお客様から

「作ってみたい!」とリクエストがありました。



ビギナーの方でも楽しめるよう、

基本の水引の結びで完成しますので

レジュメとともにキットにしてお送りさせていただきました。

(商用の利用はお断りしています)



店内に飾ってるのは5本取りのもの。

少し難しくなるので

こちらは何年も通ってらっしゃる生徒さんにしか

お教えしておりません。



屏風やぼんぼりなどと一緒に飾ると

なかなかの見栄えになります。






今年は新型コロナの影響もあり

積極的に体験講座の募集はしておりませんが、

「作ってみたい!」という方があれば

どうぞご連絡くださいませ。


水引おひな様作り体験

体験料 : 3,000円(税抜)
      材料費込みです。

時間  : 1時間~1時間半ほど

 ☎0577-35-7533
      茶香房ひより

 







  

練香「黒方」作り。沈香、蘭奢待と織田信長

2020年12月20日
先日開催しました練香作り講座、

六種の薫物「黒方」を作る会。



茶道、煎茶道を嗜んでいらっしゃる方や

歴史などに関心がある方ばかりですから、

だた作るのではなく、

主となる天然香原料「沈香」についても

詳しく説明させていただきました。





沈香を贅沢に使う六種の薫物「黒方」作り。

六種と書いて「むくさ」

薫物と書いて「たきもの」

黒方と書いて「くろぼう」です。

お線香つくりではありません。

黒方は冬のお香とも言われますが

今はお祝いの時などに使われる練香。

今回は閑院左大臣の調合に基づき

調合していただきました。



掌でころころ、ころころ転がして

正露丸より大きめ黒いかな、

まん丸に作ります。




同じくらいの量で作るのですが

参加された方々それぞれ香りが微妙に異なります。

それがまた手作り香の面白さ。


しばらく寝かせて熟成させ、

お正月のころには使えることでしょう。





主原料となる沈香については

なんと今夜のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」

「信長公と蘭奢待」でも注目の的ですから、

沈香、そして正倉院に収められている「蘭奢待」の

その歴史や科学調査の概要などについても

説明させていただきました。




参加された方からも「ラッキ~、楽しみです!」と

うれしい感想いただくことができました。


昨年、天皇陛下御即位記念特別展として開催された

東博の「正倉院の世界」で拝見することができましたが、

そりゃ~写真とは迫力が違います。

ガラスケースの奥に展示されていましたからね

香りはどのようなものかはわかりませんが、

天下人が魅了される「蘭奢待」ですからね。

今夜どのように描写されるのか、

とても楽しみなのです。














  

フルーツポマンダー作り、開催してます。

2020年12月15日
先日、ゆる~く告知していた

西洋の香り玉、フルーツポマンダー作り。

本日第1回目開催しました。




柑橘類のオレンジやレモンなどでつくる方もありますが

ひよりは姫リンゴで作ります。



初めにポマンダーの歴史など

少し解説させていただき、

では、実践!

姫リンゴにプチプチ、プチプチとクローブを刺していきます。



黙々と刺し続けますけど、

リンゴとクローブの合わさった

心地よい香りで満たされますからね、

「これいいわ~、楽しいわ~」って

うれしい感想いただきました。


リンゴの表面、クローブだらけ。




この状態で完成ではありません。


ここにポマンダーパウダーを振りかけて

風通しの良いところで

10日~2週間くらい乾燥を促していきます。

要するに

姫リンゴのミイラを作っていくわけです(^^)




フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味するポマンダー。

中世ヨーロッパで蔓延したペスト、

その感染予防や悪臭をよけるために作られた、

いわゆる伝染病から身を守るために作られたもの。

もちろん現代ではこれで感染症が予防できるわけではありませんがね。

クリスマスのころの「幸運のお守り」や

クリスマスの飾りとして作るのもとても楽しいものなのです。