沈香の手作り線香で、大切な方を偲ぶ。

2019年03月21日


今日は春分の日。

春の彼岸の中日であるとともに、

私にとっては、それ以上に大切な日。

沈香を贅沢に使った線香の香りを

あの世の懐かしい人達に届けましょう。

もちろん、手作り。

天然香原料のみです。

沈香を贅沢な配合比で、一本一本手作りです。

お線香って、自分で作ることできるんです。

まぁ、やみくもに混ぜればいいってもんではありませんから

キチンと勉強しないといけませんけどね。
(まぁ~それを教えてるんですかね…)

だって、いい材料使ってるんですから

作ったのに使えなければ意味ないですもん。

そしてね、

線香の煙や香りは、

仏様のご馳走なんです、知ってました?  

Posted by 茶香房ひより at 13:07Comments(0)お香調合 お香講座・教室

お香調合は心を無にできる、素敵な和のコト。

2019年03月20日
昨日から、お香調合の試香中。

白檀に何を合わせ、どのような香りにするか?

何でも混ぜてしまえばいいというものではありません。

テーマを決めて、黙々と調合していきます。

白檀のみもいい香りですが

それを引き立てる別の香原料を考えます。

今回はラバンジン(ラベンダーの一種)を使って

優しい香りのお線香になりました。

ラベンダーの精油や合成香料は使ってませんよ。

ラバンジンを粉末にしたもの。

巷で販売されてるラベンダー線香の香りとは異なります。

でもこれが本物のラベンダーのお線香。


お香製品を調合できること、

知ってる方はこの飛騨ではまだ少ないですが

自分で作る天然香原料のみのお線香は

香りも優しく、煙たくもありません。

市販のお香とはひと味違うもの。

気持ちを落ち着けて、香原料を混ぜていく。

気持ちを無にできる、素敵な和のコトなんです。



  

Posted by 茶香房ひより at 16:44Comments(0)お香調合 お香講座・教室

お彼岸だから、いい原料で手づくり線香。

2019年03月19日
昨日3月18日は彼岸の入り。

ご先祖や、大切な方を偲ぶためのお線香。

香は仏様の大切なお供え物。

もちろんいいものお供えしたい。

宗派によっても異なりますが

お線香の煙や香りは、

仏様のご馳走なんです。

それも、白檀や沈香のかおりがね。

仏様はそういった香りがお好きなんです。



なので、

上質の天然香原料で、お線香を作ります。



白檀のいいスポット品が手に入りましたので、

試作、試作。


お香製品は手作りできるんです。

もちろん天然の香原料のみですよ。

一切ケミカル香料や精油や液体香料使いません。

昔ながらの懐かしい上質な白檀のかおり。

本物の白檀の香り、ご存知ない方多いですからね。


作ってみたい!

興味あるんだけど…

いいお線香を大切な人にお供えしたい。


ご興味あればお問い合わせくださいな。

ご相談くださいませ。








  

Posted by 茶香房ひより at 15:49Comments(0)お香調合 お香講座・教室

源氏物語の中に登場するお香、練香です。

2019年02月27日


ん???

なんだ? これ?

ウサギのう〇ちではありません。

これもれっきとしたお香。

練香(ねりこう)と云います。

温めて用いるお香です。

練り香水(ねりこうすい)と間違える方がありますが、

練香です。 ねりこうと呼びます。



こちらの写真は、先日飛騨高山まちの体験交流館で行なわれた

六種の薫物のひとつである

春の薫り、「梅花」の練香作りの様子です。



高級な香木として知られている、沈香を贅沢に使う練香作り。

源氏物語の中にも登場しますね。

ん?

線香じゃないの?

そう思ってるでしょ! そこのあなた!

源氏物語の中に登場する香りはお線香じゃないですよ!

多くの日本人がそう思っているようですが…。



香原料をテーマに合わせて調合します。


今回は、梅花。

よく売られてる練香に梅ヶ香というのもありますが

それとは異なる香り、

「梅の香に似たり」と描写される香りです。

源氏物語第三十二帖「梅枝」

「うめえだ」じゃありませんよ、「うめがえ」です。

この中で、紫の上が調合した練香ですね。



蜜と合わせ、掌の上で丸くしていきます。

お香作りしてると分からない方が見たら

なにしてんだろう?という光景です(^_^;)



温めて用いる、練香。

香炉の灰を炭で温めて用いますが

茶香炉なども用いても使用できます。



練香は、茶席の香としても知られているもの。

冬の炉に用いられます。

茶席の場合、

ほとんどが「宗匠御好」のものを購入されると思いますが、

ご自身で、このように季節の香りを作りこともできるんですよ。

お香の調合はとても豊かな時間を愉しめるもの。

買ってくるのもいいですが、

自分だけの香りを愉しむのも、贅沢だと思うわけです。














  

市販のお香製品使えない人多いんですよね、クサすぎて。

2019年01月31日
お香製品で一番に思いつくのは、お線香でしょうか。

ローズの香りに、柚子、抹茶。

いろんな香りのお線香がありますが。

これ全部合成香料です。残念ながら。



「私は白檀の香りが好きなのよ」とか

「沈香っていい香りじゃないの!」って言ってる人も

たぶん、ほぼ合成香料です。お気の毒さまです。

本物の白檀や沈香の香りではありません。

価格帯で判断しましょう。



「〇堂さんのお線香はいいものでしょう~」とか

「◯◯の△△ってお香好きなのよ」と言ってる方多いですが

そう問われると、

いつもどのようにお答えしたらいいか困ってしまいます。

それ、価格帯にしておいくらでしょうか?

たぶん、ほぼケミカル香料、合成です。

ピンクやイエロー、緑など、

カラフルな色や絵が付いたものありますね。

はい、それ合成色素です。



お香のことって意外と知らない、知られていないもの。

何で作られているのか

昔からどんなお香を使ってきたのか?

いろんなこと、実は知られていないんです。



そうはいっても、

市販品のお香製品が

苦手とか、嫌い、使えないという人も多いもの。

「だからお香って嫌いなんです!」って嫌な顔をされる方もいる。

そういう方々のほとんどは、

市販の合成香料、合成色素バンバンに使用した、

クサいニオイの線香や匂い袋のせいで

嫌いになっちゃってるんですよね。

悲しいことです。



本物のお香のかおりはというと…

う~ん、

どんなに文字に起こしても、伝わらないから残念です。

ちなみにですが、

香道とお香調合とは同じではありません。

勘違いなさらぬよう。

歴史的に見ると

香道って歴史は新しいんですけどね。

あっ、それから

お香売ってるところだから

お香のこと詳しいんだろなって思わない方がいいですよ。

どんな世界でもそうですが

販売してるから、そのことの専門家とは限らないわけで。






ちなみにこの写真は、印香です。

先日おこなった、印香作り講座の時のもの。

天然香原料で六種の薫物の「梅花」を調合しました。

六種の薫物? 「ろくしゅのくんもの」 じゃないですからね。

梅花って?

こちらは公家の文化のお香です。

まっ、実際は練香で作りますが

今回はより趣味の香として、印香で作っていただきました。

お香原料をテーマに沿って調合し、


練り練りした後、薄くのばして


型抜きをしていきます。


香炉にいれた灰を炭で温めて香りを燻らせます。



そうそう、

最近和雑貨屋さんで「印香」という名前で、

型抜きしたもの販売されてますが、

それ、お線香ですから。

線香を型抜きしたものですから。


本来の印香は燃やして使いません。

炭で温めて使うもの。

何だか誤解や間違いも多いんですよね。

困ったもんです。


それから、

温める印香として販売されてるものでも

合成香料、合成色素使用して

一度手に持ったら最後

どんなに手を洗っても、

クサいニオイが取れないってのも多いですから。

「日本製」って書いてあっても

お香製品は法律上、雑貨です。

何が使われているのか、表示の義務はありません。

そこ、押さえておいてね~、大事ですよ~!

って、テストには出ませんけどね(^_^;)











  

身を清めてお参りしましょ、塗香携帯してますか?

2018年11月03日
飛騨を平定した金森氏の歴史を知るうえで,

東山寺院群はとても大切な場所。



今日、明日と
紅葉の中を巡る、東山寺社巡り。

お寺さんを巡るうえでの必携は、塗香です。

塗香と書いて「ずこう」と読みます。



塗り香水ではありません。パウダー状のお香です。

穢れを払い、身を清めるための大切なお香。

お寺さん参りのマナーですよ!

俗世の穢れをキチンと清めてお参りしましょ♪

   神社は水で清めます。

   お寺さんは「香」で身を清めるのです。

写経や御朱印いただく際にも必携ですよ。

もちろん持参されてますよね~(^^♪


  

Posted by 茶香房ひより at 11:29Comments(0)お香調合 お香講座・教室

守り幸袋の結び4パターン試作

2018年09月26日
結びも香も、古来よりお守り、魔除けとして

大切にされてきた、この国の文化のひとつ。

昨今、結べない人が増殖中。

着物着れるもん!って言ってる人でも

とっさに結べない人が多いもの。

なんだか心寂しい、今日この頃。

そんなことは置いといて…

掌に乗るほどの、小さな掛け香タイプの香袋。



4種とも、袋には叶結びを。

表が「口」、裏が「十」になるから、

願いが叶う、叶結びです。


左より

総角結び、亀結び、袈裟結び、梅結び。

つゆ結びも入れて、それぞれ数が「陽」になるよう結びました。

縁起いいでしょ!

まだ試作ですけど、ほぼこれで決定かなと思っています。











  

温めて愉しむ香、「印香」です。

2018年09月10日
何日も雨が続く、飛騨高山。

湿度も高いこんな日は…

お香のかおりを愉しみます。




これは、印香(いんこう)です。

型抜きされたお香で、

温めて使う、趣味の香のひとつです。



最近燃やすタイプで、「印香」と謳って販売しているものがありますが、

これらは線香を型抜きしたものですね。

お香調合の基本知識として、

燃やす場合と温める場合では、 調合や作り方が異なります。

印香は線香とは異なるお香製品。

燃やして使うことはありません。

香炉などを用いて、温めて使います。

もちろん温めなくてもよく香りますけどね。




この香も、茶香房ひよりで

もちろん調合していただくことできるのですけどね。

お香は買うものだと思っていませんか。

調合して、自分だけのオリジナルの香りを楽しむことできる

雅な世界なのです。
  

Posted by 茶香房ひより at 09:44Comments(0)お香調合 お香講座・教室

結びも香もお守り。だから本物を使いたい。

2018年07月26日


あわび結びを連続して結ぶ、香袋。

基本が解れば、だれでも結ぶことができるもの。



結びも香も古来よりお守り、魔除けとして使われてきたもの。

贈り物やブライダルの引き出物にも最適、なこの香袋。



ひよりのオリジナルはどこか?

はい、中に入れるお香です。

出来合いのものを入れるのではありません。

キチンとお香を調合して香袋を完成させます。



もちろん天然香原料のみ。

合成香料やフレグランスオイル、香りビーズなどは一切使いません。

「香は人也」

その人が使う香りで、人と也が見えてしまうもの。

香原料として何が使われているのか、

尋ねられればお答えすることができるのです。  

ラベンダーとサンダルウッドの和洋折衷サシェ

2018年07月25日
今年のうんざりするようなこの暑さ。

最近少し落ち着いてきたかな…という感じ。

でも、まだまだ暑いですからね。

香りを使って、気持ちリラックスするお手伝い。



ラベンダーとサンダルウッドの和洋折衷サシェ。

ラベンダーと白檀の香りはとても相性がいいのです。

匂い袋に使われるお香原料と、ハーブサシェに使われるものは

一部共通しています。

だってお香原料だってハーブだもんね。

因みに、ラベンダーはLavandula angustifolia.です。



布を使ったサシェに仕上げても、とても素敵。



このまま防虫サシェにも使えます。

大切な方へのプレゼントとしても素敵ですね。

和だから、洋だからとわけ隔てることに、全く意味はありません。

何を、どのように、何の目的で使用するのか。

アロマテラピーにしても、ハーブにしても

この視点がとても大切なのです。


そうそう、

どちらのタイプもお作りいただくことできますよ。

ご相談下さいね。