お正月飾りの掛け蓬莱つくり。

2023年12月28日
ヒカゲノカズラをたくさん束ねてつくる、掛け蓬莱。

毎年オーダーいただく県外のお客さまに

本日無事お渡しすることできました。



掛け蓬莱はお正月飾りのひとつです。

それに使われるヒカゲノカズラは

寒い冬でも瑞々しい緑色を保ったまま

地表を這う、シダ植物。

天岩戸の前で踊ったアメノウズメが

素肌に纏っていたことでも知られる植物です。

さまざまな神事や髪飾りとしても使われていた、

神聖な植物。

蓬莱山に昇る龍に見立ててるとされ、

ヒカゲノカズラが長いほうがよいとされています。

今年は2mにもなる長いものもありますから

かなり豪華な飾りとなりました。


天に昇る龍に見立てる。

2024年辰年を迎えるのにふさわしい飾りなのです。
  

Posted by 茶香房ひより at 14:11Comments(0)日々の出来事

平型急須、さらに追加入荷しています。

2023年12月24日
常滑焼の平型急須。

先日追加入荷しております。

今回入荷したのは、印花。

鮮やかな色合いのものや通好みの印花窯変など

数点入荷しております。



江戸の渋好みの象徴ともいえる

深川鼠や藤鼠に近い色。

とても味わい深い色あいの急須です。







こちらが印花の窯変。

とても渋い感じの窯変です。






同じ印花でも

明るい色合いの可愛らしい急須。


使い込むことにその色合いも変化します。

価格はちょっとお高めですが、

日本茶好きにはたまらない、平型急須。

最近は県外からの問い合わせも多いため、

販売済みになっていたらごめんなさいm(__)m


※価格につきましてはお問合せください。




  

急須を育てる、ということ。

2023年12月13日
茶香房ひよりは日本茶専門店。

茶葉は静岡産の希少品種茶を、

急須は常滑焼の平型急須を専門に扱っています。

現在は喫茶店、日本茶カフェのようなメニュー構成ではなく、

有料テイスティングとして、

ミニ講座形式の呈茶をメインに行っています。

もちろん使用するのは平型急須。

もう10年近く使ってるものから、

使用期間が短いものもありますけどね。

実際に平型急須でどのように淹れるのか、

目の前で見ていただきながら

日本茶のこと、道具や淹れ方のことなど

お話しさせていただいてます。


平型急須、とても価格高い急須です。

「そんな高い急須、使わんわ~!」

まぁ~そうおっしゃらずに…。

価格の高い急須だからこその

楽しみというのもありまして。

『急須を育てる』ということです。

使っているとだんだん色合いの変化が起こるのです。


この2つの急須、同じ時期のものです。



左手前のものは5年近く使用してる窯変。

そして右奥は未使用のもの。

使い込むことにより色合いに深みが増してきます。


こちら5年以上使用のもの。



こちら未使用のもの。

「だから何?」って云われそうですが。

日本茶を美味しく淹れるためには

やはり良質な道具って必要なのです。

「だって割れるじゃん!」

そうおっしゃる方いらっしゃいます。

自分が気に入ったものは丁寧に使うものです。

粗雑に使おうなんて思わない。

その気持ちがお茶の香味にも影響する。

丁寧に、長く使うからこその楽しみ。

『急須を育てる』。

長く使えることって

よく考えればとてもエコなわけです。

そして役目が終われば自然に還る。

なんとも理にかなったことなんですよね。

お気に入りの道具でお茶の時間を愉しむ。

なんとも贅沢な時の使い方なわけです。







  

平型急須、1点追加入荷しました。

2023年12月10日
茶香房ひよりで人気の平型急須。

常滑焼、磯部輝之さんの急須です。

追加で1点入荷しました。



印花の平型急須は

女性の方に人気のデザイン。

入荷するとすぐなくなってしまいます。



写真だとわかりにくいのですが、

和の色で云うと「京鼠」。

目を引く素敵な色合い。

形もコロンとしてて可愛らしい。



販売済みになっちゃったら

ごめんなさいです。
  

12月の水引講座は、お正月用小物作りの続きです。

2023年12月08日
まだまだコロナの影響続いていて、

参加できない生徒さんへの報告です。

現在は個別講座になっている、

茶香房ひよりの水引講座。

11月に引き続き、

お正月用の小物作りの回です。



以前は注連飾りタイプを作っていただいてましたが、

飛騨の場合、

伝統的な注連飾りを飾られる方が多いので、

ここ数年はミニ寄せ植えタイプのものを作っていただいてます。

これが飛騨の伝統的な蛇を模した注連飾り、



先月は松を重点的に習得していただきましたから、

あわび結びと追いかけの結びで

その他のパーツを作っていきます。




難しい結びは使っていません。

基本的な結びを応用し、組み合わせるだけで、

可愛らしいミニ飾りが出来上がります。




水引を本格的に始められて

まだ1年にもならない方ですが、

すべてのパーツをご自身で作り上げることできました。

「こうやって夢中になれることって、いいですよね」

そうそう、まずは楽しめることが大事なわけです。


それに水引は役目が終われば自然に還る。

エコとかSDGsとか

環境問題についていろいろ言われている割には

プラスチックとか塩ビでできたものとか

捨てるのに困るものがまだまだたくさんあるのが現状。

その点役目が終われば自然に戻る水引は

とても環境にやさしいと思うんだけどな。

まぁ~どうでもいいことかもしんないわな。