無病(六瓢)息災ってことで、水引のひょうたん。

2021年03月23日
水引のあわび結びで結びあげる

水引のひょうたん。



大きなひょうたんの中には

五色の水引で結ぶ

あわび結びの小さなひょうたんを

叶結びで纏めて入れています。

6つのひょうたんで「無病(六瓢)息災」

何事もなく平穏に過ごせますようにと

願いを込めての叶結び。




こちらは同じサイズの水引ひょうたん。



陰陽五行の五色とピンクのひょうたんで。

ちょこっと飾るのにちょうどいい大きさなんです。

水引をフルに使って、結びだけで作ります。

ボンドやワイヤーを使わずに作るひょうたんなのです。


  

Posted by 茶香房ひより at 20:09Comments(0)日々の出来事水引、飾り結び

エコを愉しむ。ふろしきを使いこなす。

2021年03月10日
環境省のレジ袋削減の取り組みで、

エコバックをお使いになる方増えました。

いろんなタイプが販売されていますけど、

お手入れとして洗えないものも多く、

衛生的にちょっと気になるところでして。



京都の風呂敷メーカーである「むす美」さんの

ふろしきを取り扱ってる茶香房ひより。

以前から撥水加工のふろしきである、

「アクアドロップ」シリーズを取り扱っておりますが、

今回70㎝サイズのも発売されまして、

新しいデザインをお取り寄せしてみました。


こちらは約100㎝のもの。


そして新たに発売された、70㎝サイズのもの。


風呂敷ですからね、

結んでいろんな形にすることもできますし、

急な雨の時は

かばんやバックを覆う防水のカバーとして。

レジャーシートや簡易カッパとしても使えちゃう。

もちろんお手入れも簡単。

ふろしきの世界は奥が深いのです。



こちらは普通の布のふろしきですが、

お客様にリクエストいただき、

鳥獣人物戯画ふろしき数も点お取り寄せいたしました。



4月には東博で「国宝 鳥獣戯画のすべて」が開催されますし、

NHKの歴史秘話ヒストリアでは

国宝になるまでの危機と奇跡の内容が放送されたりと、

今ふたたび鳥獣戯画がアツい!


それから、

変わらぬ人気のkatakataさんの動物ふろしき、

新作のネコとフクロウも入荷しています。



とても薄いので

ハンカチとしてもとても人気のデザインです。



エコを愉しむ。

ふろしきを使いこなす。

プレゼントにも最適だと思いますよ。










  

Posted by 茶香房ひより at 14:34Comments(0)日々の出来事

春の彼岸のための、白檀線香つくり。

2021年03月09日
もうすぐ春のお彼岸。

彼岸の大切な方々に向けて

贅沢な根木白檀のシンプルなお線香を作りましょうか。




白檀、とひとことでいってもいろんな白檀あるもので。

そうはいっても市販品の「白檀線香」と謳ってる多くのものは

白檀は(ほぼ)使われてない。

だって安価な価格では作れない。

香原料の配合比も全然違うし、

形つくる材料も昔からのものとは違うわけでして。

ようはケミカル、合成なんですけどね。

それだけの問題ではなく、

線香の場合は「燃焼」という物理反応も伴うわけです。

お線香をたくさん扱う僧侶の方が喘息を患う、

そんな笑えない話しも本当のことで。

実際、化学物質過敏症の私は市販品は一切使えません。

だって死んじゃうもん。

息できなくて。


まぁ~でもその香りがいいのなら、

それはそれでもいいですけどね。





最近の、本物のお香原料を取り巻く世界的な情勢は

とても大変なことになってるわけで。

そのこと知れば

本物のお香原料でお香製品を作ることが

どれだけ大変なことなのか

わかっていただけるはずなのですが…ね。



この先もっともっと大変な状況になるかもしれない。

でもできるうちは、

いろんな方々に本物の香りを知っていてほしい。

どのくらい先の将来かはわからないけど、

本物の香りを知るなんてこと、

できなくなるかもしれないのだから。





さぁ~香りを確認して、

お線香の形にしていきましょう。




お釈迦様が好きだったとされる、白檀のかおり。

本物の白檀の香りに包まれる。

そう、本物。

そのかおりを知ってる人は

思っているより少ないもの。

どのくらい先の将来かわからないけど、

「白檀という香りがかつて存在していました。

 もう今は絶滅してしまいましたけど…」なんて

笑えない時代が間違いなく訪れる。

もうそんな時代になりつつあることに、

多分みんな気が付いてないけどね。


  

市内の雛飾り展示がはじまりました。

2021年03月05日
飛騨地方の桃の節句は旧暦の4月。

他の地方より一か月遅れてのおひなさま。




第23回 飛騨高山雛まつり。

今年も市内の雛飾り展示が始まりました。





ひよりはそのイベントに参加しておりませんが

店内に水引のおひなさまを飾っています。

ちなみに京雛に倣い、

向かって右にお内裏様、左がおひな様にしています。

関東の現在雛はこの逆ですね。





例年ならば下の写真の雛飾りを結ぶ

「水引おひな様作り体験講座」を開催しておりますが、



今年は大きく告知してはおりません。

ご興味あればぜひ。


 水引おひな様作り体験

体験料 : 3,000円(税抜)
      材料費込みです。

時間  : 1時間~1時間半ほど

お電話にてお問合せください。
    ☎0577-34-7533




  

平安の雅薫る練香作り。「梅花」編。

2021年03月03日
昨年秋より開催している、

「和を知る、飛騨を学ぶ ひより和の文化講座」。

そのカリキュラムのひとつだった

練香「黒方」つくり講座が好評で、

お香調合講座は季節の講座として

独立して開講することとなりました。





本日は春の香り「梅花」の練香つくり。

「六種の薫物」のひとつ、春の香りの練香です。

ろくしゅ、じゃないです。

「むくさのたきもの」と読みます。



天然のお香原料から練香を作る工程は

シンプルだけど、とても楽しいもの。




沈香、白檀、丁子など

古典の資料をもとに調合していきます。

今回は閑院左大臣、藤原 冬嗣の調合を参考に調合します。




それとプラスαの文化講座ですからね、

お香の話から渋沢栄一にまで話しが繋がります。

ん???

どういうこと?

そう、すべてはいろいろ繋がっているんです。




終始笑いありの楽しい講座となりました。

次回は「荷葉」

夏の香りの練香つくりを予定しています。






  

青い彼岸花。水引だからできること。

2021年03月02日
本当にひさしぶり。

今年初めて水引結び講座の生徒さん。

昨年から「これ作りたい!」って希望でしたからね。

2021年最初の作品はこれです。




彼岸花といえば赤、そして白。

青い彼岸花が本当に存在してるとは思いませんが、

作ってみるととても美しいものですね。



花弁をたくさん結ぶだけ。

ひたすら修行みたいな感じ。

今回は時間内で完成はしませんでしたので、

そのあと私の分を完成させてみました。



生徒さんはもう少し濃い青で完成する予定(笑)

蝶々の色もそのイメージに合わせて

結んでみました。

季節外れの彼岸花。

水引だからこそできる楽しみ方だと思います。